脳が混乱する新体験!GENKI Waveform 完全ワイヤレスイヤホン レビュー/デュアルストリームで2台の音楽をミックスする!

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GENKIによって、新たな扉が開かれた……

クラウドファンディングの醍醐味は「まだ世の中にない製品」を手にできること。しかし、実際に資金を調達できても、製品化にこぎつけて、量産して、出資者の手元に届けるまでの道のりは長く険しいものです。

私自身も海外・国内問わず100以上のプロジェクトに出資しましたが、その内容はさまざまで、何年もかかって製品化できずメーカーが音信不通になったり、コンセプトから遠い微妙な製品が出来上がったり、製品化したのに送ってこなかったり、苦い思い出はあります。

一方で、KeychronやMOFTのようにその後も着実に成長しているメーカーもあります。そして、今回紹介するGENKIもその一つです。ニンテンドースイッチ向けに小型のaptX Low Latencyのトランスミッターを作ったり、小型ドックを作ったり、これまで世界に存在しなかったものを着実に製品化させてきました。

今回紹介する製品は、カテゴリーとしては「完全ワイヤレスイヤホン」ですが、そこに実装された仕掛けは、これまで世界になかったユニークな機能でした……

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完全ワイヤレスイヤホン GENKI Waveform レビュー

今回紹介する完全ワイヤレスイヤホン「GENKI Waveform」は、Makuakeで応援購入を受け付けています。市販価格よりも安く入手できるので、興味を持った方はMakuakeで購入するのをお勧めします。(現在はプロジェクトが終了しています)

※今回のレビューにあたって、製品サンプルをお貸出しいただきました。

GENKI Waveformのパッケージは3層構造

こちらが、GENKI Waveformのパッケージ。紙製のパッケージでエコです。

フタを取ると、Waveformの充電ケースがお目見えです。

付属品類はどこにあるかというと、さらにこの下層にあります。

実は、内箱は3層に分かれていて、それぞれに付属品が入っています。

1層目にWaveformがあり、2層目にはイヤーピース類があります。このイヤーピースが充実していて、シリコンイヤーチップが3サイズ(S/M/L)、低反発のメモリーフォームが3サイズ(S/M/L)、耳にフィットさせるためのスタビライザーが3サイズ(S/M/L)付属しています。

3層目には、ユーザーマニュアルとUSBケーブル(USB-C to USB-A)、オーディオケーブル(USB-C to 4極)が入っています。

それでは、順を追って見ていきましょう。

GENKI Waveformの充電ケースは「スマートケース」

GENKI Waveformの充電ケースは「スマートケース」と呼ぶようです。なぜスマートなのか、それは記事後半で。フタを開けるとイヤホン部のGENKIロゴが見えるようになっていました。遊び心があります。

スマートケースを手に持ってみると、ちょっと大ぶりな印象を受けました。

天面には、GENKIロゴが刻まれています。

スマートケースの左下には、マイクがあります。充電ケースなのにマイク??と訝しがるのも無理はありません。しかし、この充電ケースの秘密を知れば、ここにマイクが付いた理由も分かるのではないでしょうか……(後ほど)。

スマートケースの背面には、ペアリング用のボタンと、USB-Cポートがあります。なお、スマートケースはUSB-Cケーブルによる充電のほか、Qiワイヤレス充電にも対応します。

重量は、完全ワイヤレスイヤホンとしては重めの約62.6g。スマートケースも完全ワイヤレスイヤホンとしては大きめな印象を受けます。

ただ、いくら大きいと言っても、完全ワイヤレスイヤホンの中でも巨大な部類のBOSE QuietComfort EarBuds(写真左下)やSHURE AONIC FREE(写真右下)に比べれば可愛いもの。

AirPods Pro(写真右)と比べてみますが、意外と差はなさそう。GENKI Waveformが角ばったデザインをしているため、手にした際にどうしても大きく感じてしまうようです。

続いて、イヤホン部です。

GENKI Waveformはメカっぽさがあるデザイン

GENKI Waveform本体(イヤホン部)も、ちょっと大きめかなと感じました。

側面にはGENKIロゴ。

GENKI Waveformは、直径10mmの大口径ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアが内蔵されたハイブリッド構成になっています。

背面にはマイク用の穴があります。

そして、GENKI Waveformのデザイン上の特徴にもなっているのが、前方に大きく突き出したマイク部です。最近の完全ワイヤレスイヤホンはマイク性能が重視される傾向にありますが、GENKI Waveformは見た目のデザインだけでなく、Qualcomm cVc 8.0に対応し、高品質な通話を実現しています。

GENKI Waveformはやや大ぶりな形状です。私はちょうどよく収まりましたが、安定しない方は付属のスタビライザーを装着しましょう。

それでは、いよいよGENKI Waveformを接続してみます。

GENKI Waveformの接続方法は3通り

GENKI Waveformのユニークな特徴は、完全ワイヤレスイヤホンでありながら3通りの接続方法を持つということ。Bluetoothでつなぐだけじゃないの?と思われるかもしれません。いえいえ、あるんです、他の接続方法が。そして、それがGENKI Waveformの真骨頂なのです。

接続方法1:Bluetoothで直接つなぐ

GENKI Waveformを耳に装着すると、鐘の音のようなゴインゴインという音が響いて、ペアリング待ちであることが分かります。(この音、ちょっと頭に響くので、あまり長く聴いていたくありません……)

iPhoneとペアリングしてみました。Apple Musicの音源を聴いてみます。GENKI Waveformはハイブリッド構成ということもあり、メリハリがよく聴いている上、低音の響きは太く、高音もいいエッジが出ています。音の傾向はフラット寄りで、変に味付けのない、素直な音が出ている印象です。

接続方法2:ケースがトランスミッターになり、aptX Adaptiveで出力される

次の接続方法は、USBケーブルで接続する方法です。GENKI Waveformイヤホンをスマートケースに入れたまま、iPadやMacに接続します。すると、スマートケースは「USBオーディオ」デバイスとして認識されます。

それからGENKI Waveformイヤホンを取り出すと、イヤホンは(先ほど接続したiPhoneではなく)スマートケースとペアリングした状態で、Mac上の音楽を再生することができます。つまり、スマートケース自体がaptX Adaptiveのトランスミッターになるのです。

スマートケースを経由するとイヤホンはaptX Adaptiveコーデックが使えるので、同じApple Musicの音源でもメリハリの効いた音へ変わり、解像感はレベルが2つくらい上がります。上下左右にあったBluetoothの壁を突き破った感覚に陥ります。AACとは明らかに違い、低音の響きは豊かになり、高音の解像感は上がります。有線イヤホンってこんな感じだよなーって聴きながら思いました。

接続方法3:有線+Bluetooth、2台の音楽を同時再生するデュアルストリーム

3つ目の接続方法は、まだ世界にないユニークなものでした。USBオーディオで接続した状態で、iPhoneのBluetooth設定を開くと、ペアリング先として「Waveform Dualstream」が見えています。これに接続すると、iPhoneはスマートケース自体とペアリングします。

スマートケースと接続すると何が起きるのか、USBで接続したデバイスとBluetoothで接続したデバイスの音がミックスされます。ちょっと何言っているか分からないかもしれませんが、2台のデバイスから流れる音が同時に聞こえます。

分かりにくいかもしれないので、ここまでの3つの接続方法を図示してみました。(iPhoneはAACまでしか対応しないため、便宜上AACと記載しています)

3のデュアルストリームの図を見ていただくと分かるように、スマートケースが2台のデバイスの音をミックスして、GENKI Waveformイヤホン側に送出しているようです。

つまり、何が起きるかというと、MacでWeb会議しながらiPhoneの音楽を流したり、ニンテンドースイッチでゲームしながらiPhoneで通話したりできるのです。実際に音をミックスしてみると、思わず笑ってしまうほど意味が分からないです。脳が混乱してしまう、まさに新感覚です。

2台同時待ち受けできるマルチポイントだと、一方に繋がると、もう一方は再生停止しますが、このデュアルストリームだとシームレスに音が聞こえるのです。完全ワイヤレスイヤホンの使い方が変わる、画期的な機能ではないでしょうか。

デュアルストリームでAACの音質は変わる?

先ほどの図を見てもらうと、iPhoneから送られたAACコーデックの曲は、スマートケースを経由してaptX Adaptiveコーデックで送出されます。音質が変わるのでしょうか?念のため聴き比べてみました。すると、音にはやや厚みが出たような気もしますが、あるいは、気のせいかも……。料理の皿を変えても、料理のおいしさそのものは変わらないようです。

GENKI Waveformなら、iPhoneでaptX Adaptiveが使える??

USBオーディオで接続できるということは、iPhoneからLightning OTGケーブル経由でGENKI Waveformに直接繋げば、iPhoneでaptX Adaptiveが使えそうです。

そこで、手元にあったLightning OTGケーブルで使ってみました。すると音は出るものの、3秒程度で音が止まってしまいます(ただし曲は進行している)。Apple Musicのロスレス音源が悪いのかと、YouTubeで再生してみましたが、こちらも3秒ほどで止まってしまいました。

ただ、Makuakeのリターンでは、iOS端末用にGENKI印の「USB-C to Lightning OTGケーブル」が用意されています。こちらのケーブルではiPhoneでも使えるようですので、ぜひ選択してみてください。

GENKi Waveformと、Bowers & Wilkins PI7と比較してみる

USBオーディオとBluetoothのデュアルストリームという画期的なアイデアを実現したGENKI Waveformですが、ケースがトランスミッターになるという仕掛けは、Bowers & Wilkinsの完全ワイヤレスイヤホン PI7(写真右)でも使われていました。

手元に、Bowers & Wilkins PI7があるので、

PI7のコーデックがaptX HDということもあり、イヤホンの性能も音質もPI7の方に分があります。ただし、トランスミッターとして認識されてから、ペアリングするまでの速さはGENKI Waveformの方が2テンポくらい速いです。

音質ならPI7、使用感はWaveform。もちろん、PI7にはデュアルストリームの機能はないので、機能面ではWaveformの圧勝と言えます。

GENKI WaveformのANCと外音取り込みの性能は?

デュアルストリームの特徴が際立っていますが、完全ワイヤレスイヤホンとしての性能もよかったです。街中や電車の中でアクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)と外音取り込みを使ってみました。

側面のタッチセンサーを3回タップすることで、「ANC→透過→標準」を切り替えます。

ANCは走行する電車内においても、アナウンスはしっかり聞かせつつ、他の音をシャットアウトするという、この価格帯の製品としては、十分な性能がありました。

前方に突き出たマイクからも分かるように、外音を取り込む機能は優秀で(いかにもマイクで取り込んだ感じはなく)自然に聞こえるように処理されていました。

惜しいのは、レビュー時点ではスマホ用のコンパニオンアプリがなく、アプリ上からの操作・調整やステータスの確認ができなかったこと。3回タッチで切り替えるのは意外と手間で、アプリで操作できるようにしてほしいです。

なお、GENKI Waveformのコンパニオンアプリは現時点で存在しませんが、問い合わせてみたところ「開発中」とのことだったので、Makuakeのプロジェクト実行中には何らかの進捗が聞けるのかもしれません。

GENKI Waveformのマイク性能は、テレワークでも十分使える

最後に、Web会議でGENKI Waveformを使ってみました。会議先の方からは「よく聞こえる」と、いい反応でした。ただ、自分の声が頭の中で反響してしまうので、やや喋りづらく、基本的には外音取り込み状態で使うのが正解のようです。(今後改善されていくのかもしれません)

GENKI Waveformだけじゃない!GENKI Dock Miniも登場!

今回のMakuakeのプロジェクトには、もう一つ注目の製品が用意されています。それは、GENKI Covert Dockのミニ版「GENKI Dock Mini」です。

こちらも製品をお借りしてレビューしてみましたので、ぜひご覧になってください。

GENKI Waveformのまとめ

完全ワイヤレスイヤホンとしての性能の良さもさることながら、世界に類を見ない「デュアルストリーム」という新機能を搭載したGENKI Waveform。新たな世界を広げてくれるこの機能は、完全ワイヤレスイヤホンの定義を変えてしまうかもしれません。2つの音が交わるこの新感覚を、みなさんにもぜひ体験してもらいたいです、オススメ!

GENKI Waveformをいち早く安く手に入れるなら、Makuakeの限定プランをお見逃しなく!(私も欲しい)※現在はプロジェクト終了しています。

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