有線イヤホンの音質は好きだけど……
完全ワイヤレスイヤホンが全盛ですが、有線イヤホンの魅力は健在です。有線でしか出せない高音質に、ワイヤレスオーディオはまだ追いつけません。
特に、USBタイプの超小型DAPが多く発売される現在では、スマホと組み合わせる有線イヤホンの魅力が増しているとも言えます。
私はSHURE SE846とiBasso Audio DC04PROを組み合わせて高音質の世界を楽しんでいます。
ちなみに、4.4mmケーブルはヒサゴ電材 onso 05シリーズです。色が好き。
有線イヤホンの弱点は……?
とはいえ、スマホ+USB DAPの組み合わせの悩みは「ケーブルとDAPが邪魔」です。ブラブラと下げても断線しやすそうだし、一緒に持ったら持ったで、収まりが悪いのです。
有線である以上、「持つと邪魔」感は否めません。
USB DACの持ち運びは、LEPIC DAC POCKETが解決する
そんなUSB DACの持ち運び問題は、LEPIC(ルピーク)のDAC POCKETが解決してくれそうです。
LEPIC DAC POCKETが活用するのは「MagSafe」です。
MagSafeでDACを背面に固定する
Apple社のワイヤレス充電関連規格のMagSafeは、リング状のマグネット配列でワイヤレス充電パッドを固定するための技術です。従来のワイヤレス充電の弱点であった「充電位置がズレる」を解決しています。
iPhone 12シリーズ(2020年)と一緒にデビューしたMagSafeもすでに4年目。互換アダプターが多数登場したり、Qi2としてAndroidにも採用され始めるとあって、充電やスタンド以外の製品が目立ってきました。
LEPIC DAC POCKETを貼り付けていく
LEPIC DAC POCKETの見た目は、バンドが取り付けられた“板”。MagSafeでよくあるカードポケットのようです。
iPhone 12以降、あるいはMagSafe対応ケース・アダプターがあれば、背面に吸着します。MagSafeだから付け外しも楽々。
DACを入れて、バンドで固定します。ただこれだけ。USB DACのブラブラした感じがなくなりました!
スマホとUSB DACのポータブルな歴史
2016年ごろは、スマホとDACをラバーバンドで固定していましたが、時代は変わりましたね。(2016年4月の記事です)
スマホの背面にDACを貼り付けるというアイデアは、2020年ごろにEarStudio HUD MK2が実現していましたが、DACのケースとの接着に両面テープを使うため、けして使いやすいとは言えませんでした……。
使わないときでも使えるポケット
USB DACそのものが固定されるので、手で持つときもスッキリします。
ところで、USB DACを挟むバンドの横にも細い幅のバンドがあります。これは、イヤホンを使わないときにケーブルを収納するためのもの。
USB-Cポートを空けたいときにもスッキリ使えます。よく考えられてる!
AndroidでだってDAC POCKETは使える
MagSafeに対応しないスマホ・ケースでも、別売りのマグネットリングを貼り付けることで使うこともできます。今回は、コンパクトサイズのXperia 5 IVの背面に、ShinjimoruのM-Plateを貼り付けてみました。
ShinjimoruのM-Plateは、アダプターの周縁を面取りしてあるので、他の機器を傷つけにくくなっています。
手で持ちやすい幅のXperia 5 IVに、DAC POCKETの幅はぴったりでした。
というより、むしろベストフィットでは?
両面MagSafeスタンドで併用する
ここまででも十分使いやすいDAC POCKETですが、さらに発展した使い方をしてみます。
先日購入したMagSafeスタンドが、UlanziのMA29という製品です。折りたたみ式のコンパクトスタンドなんですが、両面にマグネットがあるため、スタンドの外側にもMagSafe製品を貼り付けることができます。
というわけで、iPhoneに貼り付けてスタンドとして使いつつ、さらにDAC POCKETを貼り付けることができました。
iPhoneの画面を立てつつ、イヤホンで音楽が聴けます。動画見たり、外付けキーボード使いながら、簡易デスクトップ的に使うにも便利です。
※ちなみに、USB-Cケーブルの取り回しはちょっと面倒です。(スタンドの股を通すように接続する)
LEPIC DAC POCKETのまとめ
シンプルなアイデアなのに、大多数の小型USB DAPに対応させてしまうアイデア商品でした!これはすごいです。
LEPICの国内代理店である株式会社ピクセルの公式X(@Pixel_tokyoINC)では、DAC POCKETユーザーのポストがたびたびRPされていますが、みんないろんなDAPを使っているんだな、と興味深く(楽しく)見ています。