ゲーミングデバイスの流れはポータブルDACにも!
今回紹介するデバイスは、ポータブルUSB DAC。音楽を高音質化してくれるデバイスです。Apple MusicやAmazon Musicが標準でハイレゾ音源を配信するようになってきましたが、スマホ単体では音源の真価を発揮できなくなってきました。
そこでUSB DACを介し有線のイヤホンやヘッドホンを接続することで、音源の力を最大限に引き出すことができます。数年前までUSB DACといえば、どんなに小さくてもスマホと同じくらいの大きさでしたが、現在ではUSBメモリ程度の小型の製品が多数発売されています。
USB DACも小型化・高音質化が進んでいますが、その中でメーカーは独自性を出しつつあります。今回紹介するUSB DACはゲーミングデバイスのトレンドの波に乗った、ある独自機能を備えています。つまり……?
Hidizs XO MQAドングルをレビュー
こちらが、今回レビューするHidizs XO MQAドングルのパッケージです。
Hidizs XO MQAドングルの詳細は次のリンクから。
カラーバリエーションは、ブラック、シルバー、ローズゴールドがあります。日本ではAmazon等で販売されています。
HidizsのUSB DACは、以前にS8をレビューしていますが、小型・安価で高品質ないいデバイスでした。
Hidizs XO MQAドングルのパッケージを光にかざすと、XOのロゴが見えます。
ハイレゾオーディオの認証も取得しています。
パッケージを外すと内箱があらわれますが、紙ではなくプラスチック製です。珍しいですね。
内容物は、Hidizs XOドングル本体、USB Type-C to Type-Cケーブル、USB Type-C to A変換アダプター、ユーザーマニュアル、ワランティカードです。
Hidizs XOドングルを詳しく見ていきましょう。
Hidizs XOドングルは、シンプル?
Hidizs XOドングルはシンプルなデザインのUSB DACです。ボタンは×と○の2つだけ。
USB-Cで接続します。付属するのはUSB-Cケーブルのみですが、LightningのOTGケーブルを用意すれば、iPhoneでも利用できます。
イヤホンは、2.5mmバランス接続と、3.5mmシングルエンド接続が使えます。
金属製のヒヤリとした質感はありますが、軽量なアルミ合金でできているので、わずか16.5gしかありません。
そして、XOアンプの最も特徴的なデザインが、両サイドにあるパターンです。ちなみに、この模様は「Hidizs」の「H」をモチーフにしているそうです。
この機能については後ほど。
Hidizs XOドングルをiPad Proで使ってみる
Hidizのイヤホン「MD4」を接続して聴いてみます。
MD4イヤホンのレビューは下記から。
初めはiPad Proで使ってみます。USB-Cケーブルを繋ぐと○ボタンがグリーンに点滅します。
このLEDインジケーターは、サンプリングレートを示しています。次のようなカラーが設定されています。
● PCM 352.8/384 kHz
● MQA
● PCM 176.4/192 kHz
● PCM 44.1/48/88.2/96 kHz
● DSD 64/128/256
MD4イヤホンの性能と相まって、音質は上々。パワフルで、解像感の高い、美しい音が流れます。ワイヤレスイヤホンではまだまだ辿り着けないレベルですね。これだから有線イヤホンが手放せないんですよね。
カラフルすぎる!RGB LEDライト
気になるのは、やはり独自のRGB LEDライトでしょう。ポータブルタイプのUSB DACでこの機能は見たことがありません。×ボタンを押すと、両側面のLEDが点灯しました。
×ボタンを押すごとに発光パターンが切り替わります。
15種類ほどプリセットされているようで、1周するとオフになります。
カラーもパターンがあるので、お気に入りを探ってみてください。私はRGBの3色が同時点滅するパターンが好きです。
RGB LEDの光はかなり鮮やかで、明るい場所でも目立ちます。
Hidizs XOドングルをiPhoneで使ってみる
次は、iPhoneで試してみましょう。Hidizs XOドングルはコンパクトなので、iPhoneなどのスマホと一緒に持ち運びたいものです。
OTG 対応のLightningケーブルを使えば、iPhoneでも動作します。(通常の充電ケーブルでは認識されません)
今回はFiiO製のケーブルを使用しましたが、他社USB DACに付属するLightningケーブルも使用できました。
もちろん、発光パターンも同じように使えます。
ピカピカ光るとテンションが高まるの、なんででしょうね。
Hidizs XOドングルをニンテンドースイッチで使ってみる
コンパクトなUSB DACだけに、iPhoneやiPadとも相性がいいですが、やはりゲーム機と組み合わせるのがベストマッチと言えるでしょう。今回はニンテンドースイッチと一緒に使ってみました。
ニンテンドースイッチは、USB-Cポートからオーディオ出力ができるので、特に難しい設定は不要です。
スプラトゥーン3でプレイしながら使ってみました。ワイヤレスイヤホンと違って、遅延が全くないし、ゲームの世界にどっぷりつかることができます。
ふだんスピーカーで聴いているゲーム音楽も、USB DACを介して聴くと、その奥深さに聴き惚れてしまいます。
Hidizs XOドングルのまとめ
そもそも高音質なところへ、RGB LEDによる演出が加わって、楽しさが増します。世の中にUSB DACは数あれど、ゲームと一緒に使って楽しいUSB DACはほぼ皆無です。Hidizs XOドングルで、音楽に彩りを加えてみるのはいかがでしょうか!(LEDはオフにもできるので、ふつうのUSB DACとして使うのも問題ありません)
- 小型で高音質が楽しめるUSB DAC
- RGB LEDの演色効果で気分が上がる
- アルミ合金製でCNC一体成型の美しいデザイン
- ケーブル交換式でデバイスに合わせて楽しめる
- USB-A変換アダプター付属でパソコンでも使える
- iPhoneで使う際には別途ケーブルが必要