iPadで有線ヘッドセットを使うには……?
ZoomやTeamsなどを使ったオンライン会議の際に、iPad Proで有線のヘッドセットを使いたいと感じる機会が増えました。しかし、iPad Proにはイヤホン端子がなく、お気に入りの片耳ヘッドセット MT-669CTもiPadの前では使いようがありません。
ちなみに、アシダ音響のMT-669CTは法人向け製品で培われたノウハウが詰まった、シンプルで高性能なヘッドセットです。
音楽用としても使いたい、ヘッドセットとしても使いたい方には、ブームマイクを取り外せるTeenage Engineering M-1ヘッドホンもオススメです。
iPadでヘッドセットを使いたいなら、USB-Cの変換アダプタを経由する必要があります。多くの製品が販売されていますが、気をつけなければならないのが「マイクに対応しているか」です。USB-Cからイヤホン向けに変換するアダプタはハイレゾや音質を重視したものが多く、マイク対応はオマケ扱いです(実際にそれほど重要視されていないのでしょう)
挿せば使えるのでは?と思われるかもしれませんが、イヤホンジャックには、3極(写真右)と4極(写真左)のものがあり、4極に対応していないとマイクが使えません。
というわけで、今回はiPadでヘッドセットを使うためのUSB-C変換アダプタの紹介です。
エレコム MPA-C35CSDPDWHをレビュー
今回レビューするのは、エレコムのMPA-C35CSDPDWHです。本アダプターはただの変換アダプターではなく、USB PD対応やハイレゾ対応といった、トレンドを盛り込んだ製品になります。
本アダプターには、ホワイトとブラックのカラーバリエーションがあります。ちなみに、楽天市場やPayPayモールにはエレコムの公式ストアがあります。
それで、パッケージにも書いてある通り、USB-Cポートを持つiPadにもしっかり対応しています。挿せば使える機器の多いiPadですが、やはりメーカーが公式に保証してくれるのは安心です。
裏面には「超高速充電」の文字とともに、USB Power Delivery対応が明記されています。充電しながら使えるアダプターですが、最大27Wの電力にも対応しています。最大27W使えれば、たいていのスマホ・タブレットでは急速充電ができます。
さらに、マイクもちゃんと使えることを示すために、4極プラグの説明まで書かれていました。仕事が丁寧ですね。
というわけで、それぞれ挿してみました。
3.5mmイヤホンジャックには、ヘッドセットのMT-669CTを挿します。
もう片方のUSB-Cポートには、汎用のUSB-Cケーブルと、USB PD対応のUSB-ACアダプターを挿します。
ちなみに、ここで使っているUSB-ACアダプターは、Ankerの20W対応アダプター「PowerPort III Nano 20W」。最大20WのUSB PD出力に対応しているので、超小型ながらiPhoneに急速充電できます。
これで、充電しながらヘッドセットが使える環境が整いました。
エレコム MPA-C35CSDPDWHのまとめ
ふだんはワイヤレスで完結させるんですが、マイクを主体に使う場面ではやはり有線のヘッドセットの品質に頼りたいものです。長丁場な会議や打ち合わせではバッテリーが減っても、USB-Cポートが占有されていると充電できませんが、本アダプターを使えば問題ありません。見た目には二股のケーブルなので、出張の荷物でもかさばらずに済みます。
- 充電しながらヘッドホン/イヤホンが使える
- マイクが使える
- USB PDによる急速充電に対応する
- ただの変換アダプターより音がいい
- iPadに正式に対応している
- 二股のケーブルがぶら下がるので、やや不恰好
- ちょっと高い
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類。
充電用のUSB-Cポートがないアダプタも同時に発売されました。