マンションの玄関をオートロックにしたい
コーギーを飼っているんですが、お散歩に出かける際のカギかけがちょっと面倒なんですよね。手がふさがっているので。先日、戸建てからマンションに引っ越したのを機に、前々から気になっていた「スマートロック」を導入してみることにしました。
個人向けスマートロックの先駆け「Qrio Lock」
今回検討したのは、ソニーの子会社でIoT向けビジネスを行っている、Qrio株式会社の製品「Qrio Lock Q-SL2」です。初代Qrio Smart Lock Q-SL1を改良したモデルになります。
個人向けのスマートロックは、Qrio Lockかセサミ miniか、という2強の状態です(2020年3月現在)。今回はビックカメラで販売されていたQrio Lockを選びました。(なぜなら、au PAYのキャンペーンで20%還元を受けるため……)
Qrio Lock Q-SL2をレビュー
ダークグレーのパッケージに、Qrio Lockが描かれたシンプルなパッケージです。
パッケージは、厚みと重さがそれなりにあります。
パッケージを開くと、スタートガイドがお目見えします。
付属品は、細かいパーツも入れるとなかなか多いと感じました。ただ、サムターンに合わせるためのアタッチメントも多く、使わなければ不要なものもあります。
こちらが、Qrio Lock Q-SL2本体です。パッケージイラストにあったように、とてもシンプルな見た目です。
横から見ると、特徴的な形状をしており、それなりに奥行きがあることが分かります。
Qrio Lockを使うには、まず設置作業が必要です。
Qrio Lockでもっとも気を使う作業は「設置」
自宅の玄関の鍵を見て、Qrio Lockを縦で設置するか、横で設置するかを決めます。通常は製品写真にもあるように縦で良いのでしょうが、わが家の場合はドアチェーンがぶつかるため、横位置で設置することにしました。
サムターンの形状に合わせて、3つのサムターンホルダーが用意されています。
玄関の鍵のサムターンに合わせて、もっともスキマの少ないものを選びます。
選んだサムターンホルダーをQrio Lock Q-SL2の4箇所の出っ張りに合わせて取り付けます。
このようになります。青いテープは設置が完了するまで剥がさないようにしましょう。
ふたたび取り付け位置を確認します。次は奥行きの調整が必要です。ホルダーが、サムターンを半分以上掴んでいるか確認してください。わが家は、奥行きが足りず、サムターンに干渉しすぎていました。
Qrio Lock Q-SL2のこの面に、高さ調整プレートを取り付けます。
高さ調整プレートは、ねじ止めをして固定します。
サムターンから少しだけ浮くように、サムターンホルダー横の「高さ調整ねじ」で最終調整します。
高さ調整が完了したら、Qrio Lock Q-SL2に電池を入れましょう。
Qrio Lockの電源は、カメラ用リチウム電池2本(+予備2本)
Qrio Lock Q-SL2の電源は、カメラ用のリチウム電池です。カバーを外すと「SIDE A」と「SIDE B」と書かれた電池ボックスが現れます。
付属のリチウム電池2本(Panasonic CR123A)を「SIDE A」に入れます。SIDE Bは予備の電池ボックスなので、今は入れなくても大丈夫です。
乾電池ではなく、カメラ用リチウム電池を使う利点としては、電圧が高く大電力を出せること、そして自己放電が少ないこと。サムターンを回すためにはリチウム電池の電力が必要なようです。
Qrio Lockを玄関に設置完了
すべての調整が完了したら、両面テープを貼り付けます。Qrio Lock Q-SL2には、3M製の両面テープが付属しています。2枚付属しているので、引っ越しで剥がしても、引越し先でまた使うことができます。
両面テープを貼ります。
両面テープの剥離紙を取り、強く押し付けて2分ほど圧着します。最後に、Qrio Lock Q-SL2の真横に開閉センサーを貼り付けます。
これでようやく設置作業が完了です。このあとは、アプリでの設定になります。
設定はすべてQrio Lockアプリから行います
Qrio Lockアプリをダウンロードして、アカウントを作成します。
アカウント作成後に、ようやくQrio Lockの設定になります。
アプリからQrio Lock Q-SL2を見つけて、登録完了です。オートロックも設定できます。
Qrio Lock Q-SL2に名前を付け、現在の鍵の状態を確認することができるようになります。中心の円をタップして、鍵を開け閉めします。
これでアプリから玄関の鍵を施錠・解錠できるようになりました。ただ、このままだと、玄関前でスマホのロックを解いて、アプリを起動して、ボタンをタップする、という手間がかかります。
ハンズフリーで鍵を開ける
スマホでスマートロックを使うにあたって、使ってみたいのはハンズフリー解錠です。スマホを持ったままドアに近づけば、鍵が開く、という設定が可能になります。
ハンズフリー解錠は、位置情報を使用します。画面上の注意書きにもありますが、在宅時に誤作動しないように「近場への外出」では動作しません。
試してみた限りでは、ドアに近づいて解錠するまでにちょっと時間がかかることがありました。このあと、Qrio Key Q-K1を入手したので、ハンズフリー施錠は使っていません。
ハンズフリー解錠できるQrio Key Sが登場!
2021年12月、ハンズフリー解錠できるQrio Keyとして「Qrio Key(Q-K2)」が発売されました。
Qrio Key Sのレビュー記事は↓こちらから。
施錠と開錠の履歴は、スマホにプッシュ通知される
Qrio Lock Q-SL2では、施錠と解錠の履歴が管理できます。アプリからのプッシュとして、施錠・解錠ごとに通知が来るようになります。
施錠・解錠の履歴は、一覧で見ることができます。
このあとWi-FiのハブとなるQrio Hubを導入し、外出先でもプッシュが届くようになりました。不審な施錠・解錠履歴をチェックすることができます(そんなこと無いように願いますけど)。
予備の電池は入れておいたほうがいいかも……
アプリを開くと「電池交換が必要な箇所があります」と表示されていて、そこをタップすると、電池残量の確認画面に進みます。
Side Bは予備の電源なので、慌てる必要はありませんが、気になる人はリチウム電池を購入しておきましょう。
家族のスマホでも開けることが可能
Qrio Lock Q-SL2を導入したら、家族にも使ってもらうことができます。Qrio Lockアプリが必要なので、あらかじめアカウントを作成しておいてもらいましょう。
メニューの「合カギ管理」から「合カギを登録する」を選びます。
合カギの種類で「ファミリーキー」を選び、「招待」を押すとURLの共有シートが現れます。LINEやメールなどで、ファミリーキーを渡したい人にURLを送りましょう。
日時を指定した“一時的な”合カギも発行できる
ゲストキーは一時的に開けることができるものです。こちらも「合カギ管理」からゲストキーを選びます。利用時間を限定する場合は、細かく日時を指定することができます。
例えば、4月3日(金)の19時〜22時の3時間だけ使える合カギを発行する場合は、次の画面のように設定します。
「招待」を押して、URLを共有しましょう。
追記:Qrio Lock Q-SL2を取り外す
この記事を書いてから約3年、スマートロックを乗り換えることになり、Qrio Lock Q-SL2を取り外すことになりました。3年もの間、毎日毎日使い続けましたが、ほぼノートラブルでした。
外し方は簡単でした。少しずつ力を入れて横に動かしながら、剥がすだけです。
無事に剥がせました。
シールの跡は、地道に剥がせば綺麗になります。
Qrio Lock Q-SL2のまとめ
オートロックが想像以上に便利で「あれ?カギ閉めたっけ?」なんて思うことがなくなりました。Qrio HubやQrio Keyも一緒に導入したので、遠隔で鍵の状態が分かりますし、家族の施錠・解錠履歴も分かるようになりました。
Qrio Lock Q-SL2の導入以降、家のカギを持ち歩かなくなり、正真正銘、スマホ一台で出かけることができるようになりました。後付けタイプのスマートロックなので、取り外しも可能です。賃貸住宅にお住まいの方にもオススメです!