Anker PowerPort Atom III 2 レビュー/最大60Wの2ポートUSB充電器!USB PDもQCも!

  • URLをコピーしました!
※makkyon webはAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得て、運営費に充てています。予めご了承ください

Ankerの4ポート充電器を返品した……

Anker PowerPort Atom PD 4という、USB-Cポート2基、USB-Aポート2基、合わせて最大100W出力という製品がありました。このときのレビューで「次世代のコンセント」と評したように、役立ちまくりだったんです。
https://www.makkyon.com/2019/05/01/anker-powerport-pd-4/
しかしながら、メーカー公式に「不良品混入の恐れあり」ということで、やむなく返品することになりました……。何か代わりになる製品を見つけなければ……。

INDEX

USB PDもQuickChargeもOKな「PowerIQ 3.0」

Ankerから発売されたPowerPort Atom III(Two Ports)は、USB-CとUSB-Aを1基ずつ搭載した最大60W出力の急速充電器です。最新のGaN(窒化ガリウム)を採用しています。

この製品で注目なのは、Ankerの独自技術である「PowerIQ 3.0」を搭載していること。従来のPowerIQは、接続された機器に応じて最適な電力を供給するものでしたが、最新のバージョン3.0では、USB PDとQuickChargeという異なる急速充電器規格を切り替えて使用できるようになっています。
USB PDで揃えられる方には、USB PD対応のUSB-Cが2ポート揃っているPowerPort Atom PD 2もオススメです。
https://www.makkyon.com/2020/04/18/anker-powerport-atom-pd-2/

Anker PowerPort Atom III 2をレビュー

Anker PowerPort Atom PD 4の代わりにしてはポート数は少ないですが、PowerIQ 3.0によって、得られるメリットもあるので、購入してみることにしました。
パッケージは、Ankerらしいホワイトとブルーの爽やかなカラーリングです。

内箱には、台座のようにPowerPort Atom III(Two Ports)本体が収まっています。

PowerPort Atom III(Two Ports)本体以外には、ユーザーマニュアルが入っています。ユーザーマニュアルは13ヶ国語に対応した他言語版です。

PowerPort Atom III(Two Ports)のポート面には、動作中であることを示すLED、PowerIQ 3.0対応のUSB-Cポート、PowerIQ 2.0に対応したUSB-Aポートがあります。

プラグはもちろん収納式。

シャキン、と開きます。これがあるとないとでは、持ち運びの利便性に大きく影響します。

GaNを採用したACアダプターではあるものの、重量はそれなりにあって、142.6gあります。

同時に発売された、Anker PowerPort III mini(写真左)とのサイズ比較。1ポートのAnker PowerPort III miniは、かなり小型に見えます。

https://www.makkyon.com/2019/08/14/anker-powerport-iii-mini/
底面にあたる面には、スペックが記載されています。USB-CとUSB-Aではスペックに違いがあります。USB-CはPowerIQ 3.0対応でUSB PDとQuickChargeを含んでおり、最大電力は45W、USB-AはPowerIQ 2.0対応で最大15Wとなっています。

製品の表記上は最大60Wではあるものの、USB-Cポートのみを使用したとしても、1ポートあたりの最大電力は45Wです。両ポートを同時に使用したときの最大電力が60Wということに、注意点が必要です。

PowerPort Atom III(Two Ports)の給電性能は?

Anker PowerPort Atom III(Two Ports)をコンセントに接続すると、上部のLEDが点灯します。

まずは、PowerIQ 3.0対応のUSB-Cポートから、iPhone XS Maxへ給電します。9V/3Aで給電できているようで、このときは12W前後の電力を供給していました。

次に、PowerIQ 2.0に対応したUSB-Aポートで、GRANBEATに給電してみます。GRANBEATはQuickCharge 2.0に対応しています。

9V/2Aでの給電ができているようです。

次は、iPhoneのワイヤレス急速充電に対応したPower Wave 7.5 Standです。Power Wave 7.5 Standは、QuickChargeで充電する必要があるのです。

https://www.makkyon.com/2018/09/01/anker-powerwave-7-5-stand/
QuickCharge 3.0は最大で18Wの出力があります。

このときは、12W程度で推移していました。

異なる規格の2台をフルスピードで充電できる

USB-CでUSB PDを使いながら、USB-AでQuickChargeを使うことができるというのは、混在する規格をまとめる意味でも、非常に意義深い実装です。
例えば、次の写真のように、iPhoneをUSB PDで、GRANBEATをQuickChargeで、それぞれフルスピードでの充電が可能になります。

もちろん、iPhone側はUSB PDでの高速充電ができています。(コネクタの関係上QuickCharge側が同時に見えませんが……)

同様に、iPad ProをUSB PDで、GRANBEATとQuickChargeもいけますし、MacBook Airでも同様です。

iPhone XS Maxをワイヤレス充電にしたい場合でも、USB-C側にiPad Pro、USB-A側にPower Wave 7.5 Standを接続すれば、両方とも急速充電ができます。

これまで、Power Wave 7.5 Standを使うには、QuickCharge 3.0の充電器を使わなければなりませんでした。これが1台で済むことになり、とても効率的です!

USB-CポートでQuickCharge 3.0を使う

興味深いのは、PowerIQ 3.0により、USB-CポートでもQuickChargeが扱えるようになっていること。USB-CポートにPower Wave 7.5 Standを接続してみます。

QuickCharge 3.0で期待される電力が流れています。

ちなみに、この接続のためには、USB-C to MicroUSBというケーブルが必要ですが、Amazonベーシック(Amazonベーシック USBケーブル 0.9m (タイプC – マイクロ2.0タイプB) ホワイト)で取り扱いがあります。

まとめ

2ポートながら、PowerIQ 3.0を採用したUSB-Cと、PowerIQ 2.0を採用したUSB-Aを備えたことにより、これまでにない利便性を実現しています。
次の写真に写っている、左側2つのアダプターはそれぞれQuickCharge 3.0とUSB PDに対応しています。Anker PowerPort Atom III(Two Ports)(写真右)は、それを1つにまとめてしまったわけで、コンセント2つが1つで済む利便性は計り知れません。

同時期に発売された、シンプルに小さいAnker PowerPort III miniに比べると、Anker PowerPort Atom III(Two Ports)はGaNの割に大きめで、メリットを見出しにくい点はあります。
しかし、本製品より採用されたPowerIQ 3.0によって、異なる充電規格を一つのアダプターにまとめてしまうポテンシャルがあります。USB PDとQuickChargeのフルスピード同時充電にこだわる人にとっては、うってつけの製品と言えます。
USB PDだけでいいという方には、1ポートあたり最大60Wの出力が出せるPowerPort Atom PD 2もオススメです。
https://www.makkyon.com/2020/04/18/anker-powerport-atom-pd-2/

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

役に立ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

INDEX