Anker PowerPortシリーズの新製品
AnkerのPowerPortシリーズといえば、USB充電器のヒット商品です。USBの搭載ポート数によって、PowerPort 1とかPowerPort 4とか製品名の数値が変わります。今回はPowerPort 2の新製品として、「Elite」の名を冠した製品が登場しました。
開封とサイズ感
PowerPortシリーズは、コード類が付属しないので非常にコンパクトなパッケージに仕上がっているのが特徴です。
PowerPort 2 Elite本体と、付属品はマニュアル以外には無し。いたってシンプルです。
PowerPort 2 Elite本体は指でつまめるほどのコンパクトさ。荷物の中に入れていてもかさばらないサイズ感です。
ACプラグは従来のシリーズ同様に収納式。カチャッ、カチャッときびきび動きます。
Anker定番のPowerIQを搭載したUSBポートが2基。接続されたデバイスに応じて最適な出力を行います。
重量は99.5gと、100gを切ります。
他のPowerPortシリーズと比較
このPowerPort 2 Elite(写真左)を持ってみて、既視感を覚えたのが同じくAnker製のPowerPort Speed 1 PD30(写真右)。ほぼ同じサイズで、表面処理だけ異なります。写真だとEliteがざらっとしていそうですが、光の関係でそう見えているだけで両製品とも手触りは滑らかです。
次に比較するのは、これまた同じくAnkerのPowerPort 2 Lite(現在は販売されていません)。同じ2ポート搭載ながら、一回り小さく非常に使い勝手のいい製品だったのですが、出力が弱かったため、今回買い替えに至りました。
同じ2ポートでもかなり大きく見えるのがPowerCore Fusion 5000(写真右)。プラグ内蔵式のUSB×2ポートの製品ですが、5,000mAhのバッテリーを内蔵していることもあって一回り大きいです。
USB×2ポート搭載のプラグ内蔵式のAC充電器といっても、Anker製だけでこれだけの製品があります。用途に応じて選びたいところです。
右下の製品は昔のAnker製のUSB急速充電器です。
Eliteパワーを計測
iPadを2台充電できる、が謳い文句のPowerPort 2 Elite。どのくらいの出力が出るのか測定してみました。(給電中はLEDが青く点灯します)
iPad Pro 10.5と、iPad Air 2を充電してみました。各ポートにはUSB電圧・電流チェッカーを挿しています。
写真上はiPad Pro 10.5へ、写真下はiPad Air 2へ給電中。5.05V×1.90A=9.60Wと、4.81V×1.76A=8.47Wで18Wの出力が確認できました。iPad 2台でも全く問題ないようです。
次は、USB-Cで充電可能なMacBook 12インチと、iPad Pro 10.5を同時に充電してみました。本製品はUSB PowerDelivery(USB PD)には対応していないので、通常のUSB充電になります(なお、QuickChargeも非対応です。)。
写真上がMacBookで4.98V×2.37A=11.8W、下がiPad Pro 10.5で4.81V×1.76A=8.47W。製品マニュアルによれば、1ポートあたりの最大電流は2.4Aとのことなので、ほぼ最大値が出ているようです。
普段使いのUSB-ACアダプタとしては、必要十分な性能を持つ本製品。コンパクトさといい、その性能の高さといい、汎用性の広さといい、同カテゴリの製品を持っていなければ、一つオススメしておきたいところです。