バッテリーの持ちはすべてのスマホの課題、ケータイの領域には遠く及びません。残量が気になる人はモバイルバッテリーを持ち歩くのが常ですが、iPhoneに限ってはモバイルバッテリーを内蔵した「バッテリーケース」というジャンルが存在します。AppleもiPhone 7用のバッテリーケースを出すほど。
今回、バッテリーケースを初めて買ってみることにしました。Apple純正があればよかったんですが、iPhone 7 Plus用はありません。Amazonで探してみたところ、こちらの製品が価格と機能のバランスが良さそうだったので、購入してみました。
パッケージには他の配色のケースも掲載されていました。黒一色のバッテリーケースが多い中、iPhone本体のカラーに合わせて選べるのはいいですね。※購入当時(2017年1月)はカラーバリエーションがあったようなのですが、いつのまにか消えていました。
見開き型のパッケージ。この価格帯の製品にしては高級感があります。
バッテリーケース本体以外には、説明書が付いています。英語と中国語の記載しかありませんが、動作はシンプルなので問題はないでしょう。
こちらがバッテリーケース本体。内側に注意事項の記載があります。iPhoneを斜めに差し込むとLightning端子が破損する旨のイラストが描かれています。
Lightning端子はAppleのものとは異なる、半面に接点が無いもの。MFi認証を取っていないのだとすれば、iOSのアップデートで将来的に使えなくなる可能性があるのかも。
Lightningポート側は、スピーカー用に穴が空いています。
背面のカメラ穴も十分な大きさが空いているようです。
このバッテリーケース単体の重量は111g。これだけでスマホ1台分くらいの重量があります。
iPhone 7 Plusを装着してみました。バッテリーケースの背面は緩やかにラウンドしているので(重いのはともかく)持ちやすくはあります。
iPhone 7 Plus装着後のケースを見てみましょう。上から滑り込ませるタイプのケースなので、大きめに開いています。(ジェットブラックの光沢が見えます)
カメラ側はLEDフラッシュライトまでしっかり開いています。
底面はスピーカーが見える形で空いているので、こちらも問題なし。
スイッチ周りも問題なくカバーされています。
既存のバッテリーケースを買ったことのある方はお気づきかと思いますが、このバッテリーケースはLightningケーブルで充電することができます。以前はバッテリーケースといえばMicroUSBによる給電をウリにした製品が多かったのですが、最近のバッテリーケースはLightningケーブルを使えるタイプが増えているようです。Lightningケーブル1本で済むので、その方がいいですよね。
さて、それではiPhone 7 Plus+バッテリーケースの総重量を計ってみましょう。なんと300g超えの309.8g!
次はその厚さ。約14.3mmありました。これがどのくらい厚いかというと……
Apple純正シリコーンケースを取り付けた場合(左)で9.6mm、何も付けない素の状態(右)で7.7mmになります。
さて、実際に1日持ち歩いてみました。バッテリーケースの裏面には給電開始用のボタンがあり、これを押すまでは給電されません。残量が10%を切ってから給電を開始しました。ボタンにはLEDが内蔵されていて、バッテリー自体の残量が表示されます。LEDは25%刻みで白→青→緑→赤と変化します。iPhone 7 PLusのバッテリーが90%台まで回復したところでモバイルバッテリーの残量がゼロになりました。
iPhone 7 Plusのバッテリー容量は、2,900mAh。このバッテリーケースは3,800mAh。スペック通りとはいきませんでしたが、充電1回分は十分賄える容量です。
なお、このケースは背面にマグネットを備えているため、マグネットスタンドと組み合わせることができます。車載でスタンドを使っている方には便利な機能です。
最後に、イヤホンをお使いの方に注意していただきたいのが、Lightningアダプタを使っても有線イヤホンは使えないこと。この状態で音楽を再生するとスピーカーから出力されてしまいます。Bluetoothイヤホンを使うことになります。
iPhone 7 Plusはその大きさから両手で使う方も多いと思うので、バッテリーケースの重さは慣れるとさほど意識しなくなってくるのですが、ポケットに入れておくとずっしりと引っ張られる感じがあります。
とはいえ、モバイルバッテリーのようにケーブルを持ち歩いたり、一緒に持ったりしなくていい、取り回しの良さは大きな利点です。重さに折り合いがつくのであれば、モバイルバッテリーよりも使い勝手はいいと感じました。
旅行とか山手線一周ウォーキングの時には大いに役立ちそう。