OpenDots by Shokz レビュー/Shokzの新機軸!骨伝導じゃない……ながら聴き完全ワイヤレス!

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Shokzから完全ワイヤレス!骨伝導に代わる……?

Shokzから突然発売された完全ワイヤレスイヤホン「OpenDots」。これまで、ネックバンド型のワイヤレスイヤホンが同社の代名詞でしたが、初の左右独立タイプとなります。

OpenDotsにはブラックとピンクのカラーバリエーションがあります今回はブラックを選んでみました。

Shokz OpenDotsは実店舗でしか買えないようで、オンラインでは販売されませんでした。2022年11月時点で、ヨドバシカメラ(秋葉原/梅田)、ビックカメラ(有楽町)、蔦屋家電(二子玉川)、e☆イヤホン(秋葉原/仙台駅前/大阪日本橋/名古屋大須)で販売されていました。

私はヨドバシカメラAkibaで試聴してから購入しました。何かマーケティング上の試みなのでしょうか。

なお、現在は、後継機種のOpenFitが発売されています。

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OpenDots by Shokzをレビュー

製品形態が違うこともあって、これまでのShokz製品を考えると、かなりコンパクトなパッケージです。

フタを開けると、充電ケースとご対面。カドの取れた滑らかな形状をしています。

内容物はこの通り。OpenDotsと充電ケース、USBケーブル、製品保証書、ユーザーマニュアルです。

Shokz製品ではおなじみの「2年保証」が付いています。購入を保証できるレシートや納品書も一緒に保管しておきましょう。

まずは、OpenDotsの充電ケースを見ていきましょう。

OpenDotsの充電ケースをチェック

充電用端子は充電ケース側面にあるUSB Type-Cです。Qiワイヤレス充電には対応しません。

こちらがOpenDotsの充電ケース。OpenDotsがケースに入った状態でLEDが点滅しており、すでにペアリング状態になっていました。

OpenDots込みの充電ケースの重量は、約88.9g。完全ワイヤレスイヤホンとしてみると、やや重い数値ですが、ケース自体が大ぶりということもあり、体感では重いとは感じませんでした。

次は、OpenDots本体を見ていきましょう。

OpenDotsは優しさでできた完全ワイヤレスイヤホン

OpenDots完全ワイヤレスイヤホンを充電ケースから取り出してみました。

左右のユニットを合わせた重量は約18.1gあります。耳にのせてしまえば気にならない重さです。

内側にはスピーカーユニットがあります。この中にダイナミックドライバユニットが仕込まれているそうで、15.8mmのドライバに相当するそうです。イヤホンとしてはかなり大型です。同等のドライバを備えるOladanceとも後ほど比較してみます。

OpenDotsの音は、DirectPitch™ テクノロジーで構成され、リアルで自然な音質を目指しているそうです。

スピーカーユニットは内側だけでなく、上下方向にもあるようです。下方向は低音で、上方向が高音でしょうか(聴きながら指で抑えてみると減衰しました)

このユニットの構成は、OpenRun Proに似たものを感じます。

上下に音を出す方式は、HUAWEIのオーディオグラス Eyewearも同様に採用していました。Eyewearは自然でいい音を出していたので、OpenDotsの音質にも期待がかかります。

ハウジングの外側はタッチセンサーになっていて、ダブルタップ(左右共通)で再生/停止、3秒長押しで曲送り(右側)と曲戻し(左側)の操作が可能です。

イヤーフック部分は、「ドルフィンアーク・イヤーフックデザイン」と呼ばれていて、人間工学に基づきさまざまな耳の形にフィットするよう作られているそうです。装着感は後ほど確認してみましょう。

内側のクッション部分は、シリコンをさらにシリコンでコーティングしているそうで、指で押すと形が変わるほどの柔らかさ。直接耳に触れる部分だけに、念入りに作られています。

OpenDotsは、付け心地に徹底してこだわっていることが感じ取れました。

OpenDotsを装着してみる

OpenDotsの装着方法に関しては、同梱されているQuickTipsに注意事項が書かれていました。耳に入れたくなる気持ちはグッと押さえましょう。

QuickTipsにある通りに、耳にかけてみました。本当にこれで聴こえるの?と懐疑的になってしまいますが、この状態で何の問題もありません。

イヤーフック型はメガネとの相性が気になるところですが、耳の付け根ではなく、耳たぶに引っかけるような形になるので、メガネとは全く干渉しませんでした。

こんなかけ方で大丈夫なのか?と心配になるかもしれません。全然大丈夫です。頭をブンブン振っても外れる気配はありません。

OpenDotsをiPhoneとペアリングする

今回はiPhone 14 Pro Maxとペアリングさせます。充電ケースに入った状態でペアリングを完了できます。

Apple Musicの音源を聴いてみましたが……音に迫力がある!OpenRun Proも骨伝導としてはすごかったですが、OpenDotsはそもそもダイナミックドライバーなので、音の響きは全く違います。

特に低音の響きは、カナル型の完全ワイヤレスと比べても、全く遜色のない迫力で、さらに音の解像度や高音の伸びやかさは心地よささえ感じるレベルです。ながら聴きとして使うのにはもちろん、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べても、素晴らしい音質です!

ちなみに、気になる音漏れですが、それなりに音量を上げるとしっかり漏れます。隣に立ってもらうと、何かが鳴っていると感じるそうで、イヤホンの音漏れと変わらないレベルだと考えていいでしょう。マナーには気をつけて。

OpenDotsの操作性はどう?

OpenDotsの操作は、タッチセンサーで行います。

ただ、再生・停止のためのダブルタップはしっかりめに叩かないと、反応が鈍いようで、ややクセありです。曲送り・曲戻しのための3秒長押しは触れるだけなので、ほぼ確実に操作できます。

あと、装着検知はないので、音楽を止めるときはダブルタップするか、音楽プレイヤー上で停止する必要があります。操作性については、最初はやや戸惑うかも。

OpenDotsは、マルチポイントに対応……する?しない?

OpenDotsは(2台同時待受可能な)マルチポイント接続に対応しません。ただ、OpenRun Proはアップデートでマルチポイントに対応した実績があるので、ちょっと期待してたりします。

OpenDots用のアプリは……ある?ない?

今のところOpenDotsには専用アプリは無いようです。OpenRun Pro用のアプリは反応しません。

やはり気になる、Oladanceとの比較

ここまでShokz OpenDotsを見てきて、ながら聴きの完全ワイヤレスとして素晴らしい性能を持っていますが、実際に購入を検討する上で、無視できないライバルがいます。

それは、完全ワイヤレスイヤホンとしても最高音質ではないかと思えるほど、迫力のある音と解像感のある音を奏でるOladance ウェアラブルステレオ ワイヤレスイヤホン(写真左)です。

Oladanceの詳しいレビューは下記の記事から。

Oladanceは、Amazon等では価格もこなれてきていているため、OpenDotsとしては強力なライバルと言えます。それでは、OladanceとOpenDotsにはどんな違いがあるのか、比較してみましょう。

OladanceとOpenDotsの比較

OladanceとOpenDotsは、ながら聴き完全ワイヤレスイヤホンという意味でよく似ていますが、意外と違いが見つかります。

まず大きく違うのは、充電ケースでしょう。Oladanceに付属しているのは充電機能のないただのケース(写真左)です。バッテリーを内蔵した充電ケースもありますが、あくまで別売りです。一方で、OpenDotsは完全ワイヤレスイヤホンとして当たり前の充電ケースになっています。

じゃあ、OpenDotsの方がいいのでは?となるかもしれません。しかし、Oladanceはそもそもの動作時間が長く、充電ケースなしでも最大16時間の再生が可能です。一方でOpenDotsは単体で最大6時間の再生、充電ケースを併用することで最大24時間です。

長時間使い続けるならOladanceの方が有利、充電を前提にするならOpenDotsが有利になります。充電ケースの重量は、わずかにOladanceの方が軽いです。

充電ケースの持ちやすさについても言及しておきましょう。これは私の好みですが、Oladanceはケースをスリムにできるため、持ち運びやすいのも特徴です。ジャケットの内ポケットにも入れやすく、ついつい持ち歩きたくなります。(写真左)。

Oladance
Shokz OpenDots

イヤホン込みのケース重量はOladanceが約85.2g、OpenDotsが約88.2gと、ほぼ同じレンジにあります。

Oladance
Shokz OpenDots

イヤホン自体の大きさ比較では、OpenDots(写真右)のコンパクトさが目立ちます。Oladanceは大きめのバッテリーを内蔵しているので、見た目にも大きいです。

ただ、Oladanceはこの大きさが逆に、耳にかけたときに有利に働きます。バッテリーユニットが耳の後ろでバランサーになるので、安定感が増すのです(写真左)。一方、OpenDotsは小さく軽いので、耳に負担を感じにくいという利点があります。これは一長一短で、安定感ならOladance、軽さならOpenDotsという判断ポイントになるでしょう。

Oladance
Shokz OpenDots

Oladanceが優れているのは、操作性です。ながら聴き用の完全ワイヤレスイヤホンは、操作時に指で触れると装着位置がずれがちです。そのため、Oladanceはフェザータッチのような敏感さで、適当に軽く触れただけでも反応します。最初は反応がよすぎて戸惑いましたが、今ではこの操作感の軽さが最高だと思います。

最後は、音質の違いです。

Oladanceが優れていると感じるのは、音場の広さです。Oladanceを使った方の多くが「耳にスピーカーをのせているよう」と評するように、耳の周りに音楽の空間ができます。そこに豊かな低音と広がりのある高音が流れるので、音楽体験としては極上です。

OpenDotsが優れていると感じるのは、クリアで自然な音質です。解像感のある音と、伸びやかな高音、引き締まった低音は、音楽だけでなく、通話や動画でも明瞭な聴き心地を提供してくれます。骨伝導イヤホンでノウハウを貯めてきたShokzらしい特徴だと言えます。

それでは、OladanceとOpenDotsの比較をまとめます。

Oladance
Shokz OpenDots
  • 「最大16時間」の再生時間
  • 充電ケースは別売り
  • 装着感は「超安定している」
  • タッチ操作は「超軽い」
  • 音質は「広がり重視」
  • 防水防塵等級は「IPX4」
  • 「最大6時間」の再生時間
  • 充電ケース併用で24時間再生
  • 装着感は「つけてないみたい」
  • タッチ操作は「しっかり押す」
  • 音質は「自然でクリア」
  • 防水防塵等級は「IP54」

OladanceとOpenDots、どちらにも良い点があるので、大きく差がつくものではありません。あえて分けるなら、音楽重視ならOladance、ワークアウトでの使いやすさやテレワークでのマイク利用ならOpenDotsでしょうか。

Shokzの完全ワイヤレスイヤホン「OpenFit」登場!

テストマーケティング的な製品だったOpenDotsを経て、改めてオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンの新製品「OpenFit」が登場しました。GREENFUNDINGでのクラウドファンディングを経て、一般販売が始まりました。詳細は下記の公式製品サイトから。

Shokz OpenDotsのまとめ

骨伝導イヤホンのノウハウが活きた、Shokzらしい完全ワイヤレスイヤホンです。オープンイヤータイプの「ながら聴き」完全ワイヤレスはこれから伸びていきそうな分野です。その中でもOpenDotsは十分な存在感を示してくれそうです。気になっている人には間違いなくオススメなんですが、早くウェブ販売してくれるといいんですけどね……(2022年11月現在)

Shokz OpenDots
総合評価
( 5 )
メリット
  • ながら聴きでもカナル型に負けない高音質
  • 快適な装着性
  • 充電ケース併用で最大24時間の再生
デメリット
  • はじめのうちは装着に戸惑う
  • タッチセンサーのダブルタップにややクセがある

OpenDotsはひっそりと販売が終了し、後継機種のOpenFitが販売を開始しました。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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