SONYから衝撃的なフォルムのイヤホンが登場!
2022年2月、SONYから目を疑うようなフォルムの完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」が登場しました。イヤホンの常識からかけ離れたデザインに、世の中は騒然としました。と同時に、多くの人の興味を惹きました。「どんな音がするんだろう?」「ちゃんと使えるんだろうか?」「あの穴の中はどうなっているんだろう?」などなど……。
しかし、このデザインには意味があり、SONYが指向する完全ワイヤレスイヤホンのあり方を世の中に問うものでした。SONYの完全ワイヤレスイヤホンは、音楽用イヤホンの世界を飛び越え、ウェアラブルデバイスとしての道を歩み出したことを意味しています。
SONY LinkBudsをレビュー
というわけで、LinkBudsを購入してみました。こちらがパッケージ。もう見た目に小さいです。
今回購入したのはホワイトモデルです。
手のひらサイズですね。小箱って感じです。このパッケージの中に収まっているLinkBudsの小ささが想像できません。
外側のカバーを取ると、内箱が出てきます。
内箱を開くと、初期設定のための手順が図示されています。
LinkBudsを取り出してみました。ビニールを一切排除して、紙で包装してあります。そう、LinkBudsのパッケージには一切のビニールが使われていません。
見てください、これがLinkBudsの充電ケースです。数々の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、ここまで小さいものはかなり珍しいです。
これだけ小さいので、充電方法はUSB-Cによる有線充電のみ。ワイヤレス充電はサポートされていません。
充電ケースのボタンを押すと、パカっと開きます。
LInkBuds本体のレビューに行く前に、付属品も見ていきましょう。内箱から階層構造になった内箱を取り出します。
付属品は次の通り。イヤーチップ、USBケーブル、マニュアル類です。
イヤーチップの収納方法も独特です。メガネ屋さんの矯正用レンズってこんな収め方されていますよね。
イヤーチップは5サイズあります(中間のMサイズは取り付け済み)。
こちらがLinkBuds。中央に穴が空いている、独特のデザインです。
球体のユニットと……
リング状のユニットが合体してLinkBudsを構成しています。
iPhoneとペアリングして、Apple Musicの音源を聴いてみました。周りの音が聞こえるのに、ちゃんと音楽も聴けるという新体験!音質は、骨伝導以上、カナル型未満、といったところです。しかし、重要なのは音質ではなく、周りの音と音楽が調和することです。これは常用したい!
他のSONY製イヤホンと同様に、Headphones Connectで設定やアップデートが行えます。
装着してみました。穴開きなので、周りの音が聞こえるんですが、見た目には耳が塞がっているように見えます。イヤーチップのおかげで、装着感は安定しています。
LinkBudsが独特なのは、形状だけではありません。本体にボタンやセンサーがないため、耳の前をトントンと叩くことで操作します。
慣れると、他のイヤホンもすべてこうして欲しいと思えるほど便利です。イヤホンを触って操作するのって、歩きながらだと難しいんですが、この方法だとほぼ100%操作が成功します。
ただ……難点としては、ガムを噛んでいるときの口内の振動を拾ってしまうみたいで、勝手に再生・停止しちゃうんですよね……。
ながら聴きにふさわしいワイヤレスイヤホンとは?
ながら聴きができるイヤホンにはいくつかの種類があります。LinkBuds以外にも、イヤーカフ型のambie(写真左)や、骨伝導のOpenRun Pro(写真右)などが代表的でしょうか。
いずれも特徴的な製品ですが、これらと比べてもLinkBudsは音質面で有利です。なぜなら、耳穴のすぐ側で鳴らすことができるから。
それでいて、周りの音が聞こえるという「ながら聴き」の特徴が活かされているのです。正直、LinkBudsは最高のながら聴きと言ってもいいかもしれません。
まさかの!マルチポイント対応で使い勝手アップ!
LinkBudsは、1台のデバイスでしか使えませんでしたが、後日ソフトウェアアップデートによって、2台のデバイスで待ち受けできるマルチポイントに対応しました。
例えば、iPhoneで音楽を聴きながら、MacBook Airでの通話を受けることもできるのです。予期していなかったまさかのプレゼントに、嬉しくなってしまいます。
SONY LinkBudsのまとめ
この小ささで、高音質の「ながら聴き」を実現したSONYの技術力と発想力には驚かされました。ノイズキャンセリング&外音取り込みとは違う、新たな時代の始まりを予感させる意欲的な製品です!
- ながら聴きなのに音質がいい
- 超小型で超軽量、どこでも使いたい
- 耳の中でしっかりフィットする
- アップデートでマルチポイント対応
- 汚れが溜まると取りにくい