FILCO Majestouch MINILA-R Convertible レビュー/新撰組のASAGIカラー?1ヶ月使い倒してみた……

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Mac用のメカニカルキーボードが熱い!……かも?

Kickstarterで入手したKeychronキーボードから、メカニカルキーボードにハマってしまいまして、Keychron製品だけで6台も購入してしまいました。

それというのも、Keychron製品はMac用のキーキャップを標準装備しているため。メカニカルキーボードの多くがWindowsでの使用を前提としているので、Macユーザーとしては肩身が狭かったのです。

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FILCOからMac対応のメカニカルキーボードが登場した

そして、FILCO Majestouch メカニカルキーボードにも、ついにMacに(簡易)対応した製品が登場しました。複数のカラーバリエーションと複数のキースイッチを選べるようになっています。

今回は、日本語配列でCherry MXの静音赤軸と、限定色の「ASAGI」を購入してみました。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertibleをレビュー

というわけで、到着しました。初めてのFILCO Majestouch メカニカルキーボードです。

パッケージを開けると、FILCOキーボード工房からのメッセージが入っています。

今回はダイヤテックオンラインで購入したのですが、オンラインショップ限定の豪華4点セットが付いてきました。オリジナルサコッシュに、オリジナル付箋、かまぼこ型キーキャップ(赤・黄)、リストレストです。

そして、こちらがFILCO Majestouch MINILA-R Convertibleの内容物です。取扱説明書のほか、試供用乾電池、USBケーブル(1.8m)、交換用キーキャップ、専用キープラーとなっています。

なお、付属するUSBケーブルは、なんとMini USB規格……。USB-CどころかMicroUSBですらありません。2020年発売のキーボードとしてはモヤモヤした仕様です。

Mini USBの反対側はFILCOロゴの入ったUSB-Aコネクタです。

交換用のキーキャップはさまざまな種類のものが付属しています。これは後ほど詳しく見ていきましょう。

それでは、FILCO Majestouch MINILA-R Convertibleキーボード本体を見ていきましょう。

ASAGIカラーは爽やかで美しい外観!

今回購入したカラーバリエーションは、オンラインショップ限定のASAGIカラーです。

ASAGIは「浅葱色(あさぎいろ)」のことで、明るい青緑色。この浅葱色、実は新撰組の羽織に使われていた色として有名です。時代が時代なら、新撰組御用達のメカニカルキーボードですね。

ただ、新撰組の浅葱色の羽織、実際にはあまり着用されなかったとも言われています。映画『燃えよ剣』でもこのエピソードが描かれていますので、ぜひ観てみてください。

出演:岡田准一, 出演:柴咲コウ, 出演:鈴木亮平, 出演:山田涼介, 出演:髙嶋政宏, 出演:柄本明, 出演:市村正親, 出演:伊藤英明, 監督:原田眞人, プロデュース:市川南, プロデュース:佐野真之, Writer:原田眞人
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話は逸れますが、この映画『燃えよ剣』での土方歳三と愛刀「和泉守兼定」の出会いのシーンがめちゃくちゃ熱いので、オススメしておきます。

……さて、Majestouch MINILA-R Convertibleキーボードのレビューに戻りましょう。キーボードの前面にはFILCOのエンブレムが見えます。

キーキャップは2色成形になっていて、ベース部分もASAGIカラーになっています。

また、Majestouch MINILA-R Convertibleはコンパクト設計のキーボードになっているため、各種キーはファンクションキーとの併用が前提。このため、各キーの前面には割り当てがプリントされています。

ファンクションキーはスペースキーの左右に配置されていて、親指でキーコンビネーションが組みやすく、思ったより不便ではありませんでした。

Majestouch MINILA-R Convertibleの電源は単三乾電池2本

Majestouch MINILA-R Convertibleは、ワイヤレスで使うことが想定されていますが、よくある充電式のバッテリーではなく、単三乾電池(2本)が採用されています。

HHKBのワイヤレス版も同様に単三乾電池です。利点は交換が容易ということですね。

底面のDIPスイッチでキーコードの変更が可能

さて、Majestouch MINILA-R ConvertibleキーボードはMacに簡易対応していますが、初期状態ではWindows用です。
本体底面にDIPスイッチがあり、ここで5番のスイッチ(SW5)をONにすることで「Mac専用モード」になります。(FILCOでは簡易Macモードと表記しています)

このDIPスイッチは各キーの割り当て変更や、省電力モードのON/OFFの役割も担っています。公式サイトの「DIPスイッチ」の項目にスイッチごとの割り当てが公開されているので、気になる方はチェックしてみてください。

高さは2段階で調整可能

また、底面にはスタンドがあります。先端には滑り止めがあり、グリップ力が増します。

スタンドを閉まった状態では、平坦です。

スタンドを立てると、角度が付きますが、それほど高くはありません。

もう少し高さが欲しかったな、とは思います。

Bluetoothは最大4台、有線接続時はUSBポートも使える

キーボードの右上には、Bluetoothの設定ボタンが4つ並びます。Bluetooth接続可能なデバイスは最大で4台。さらに「U」の表記はUSBケーブルを使った有線接続時の切替ボタンです。

このBluetooth設定ボタンはLEDも備えており、直感的に切り替えが行えるようになっています。

また、USBケーブルを使った有線接続時には、USBポートが使えるようになっており(USBスルーポート)、USBマウスを接続することもできます。

ワイヤレスでも有線でも利便性が高く、(特にUSBスルーポートは)使う人の環境をよく考えてあるなあと感心する次第です。

Keychron K2キーボードと比較してみる

さて、同サイズでMac対応しているメカニカルキーボードとして、Keychron K2と並べてみました。こうして比べてみると、ASAGIカラーのMajestouch MINILA-R Convertibleの爽やかさが引き立ちます。

中性的なカラーリングのMajestouch MINILA-R Convertibleキーボードと、男性的なカラーリングのKeychronキーボード。どちらも使いやすいだけに、Macユーザーとしては選択肢が増えて嬉しい限りです。

写真を撮ってみて気づいたんですが、65%レイアウトのKeychron K6と比較するべきでしたね……

今回購入したのは、Cherry MXの静音軸モデル

さて、今回購入したのはCherry MXの中でも静音軸のキースイッチです。付属の専用キープラーで抜いて確認してみましょう。

出ました、静音軸です。一見しただけでは赤軸と区別がつきませんが、実際にタイピングしてみると、特徴的な赤軸の音ではないことが分かります。

今回のラインナップでは、MX茶軸、MX青軸、MX赤軸、MX SILENT静音軸の4種が採用されていますが、海外向けとしてMX黒軸を採用したモデルもあるようです。

キーキャップは驚きの二層構造

先ほど「専用キープラー」を使いましたが、このキープラー、何が専用なのかというと、2色成形のパッチキーキャップ(Patch Keycap)を取り外すことができるのです。

専用キープラーの反対側でキーキャップの裏から押し出すことで、ベース部分とキートップ部分をバラすことができます。

キーキャップの製造方法としては、非常にコストのかかる手法ではありますが、これによって唯一無二のデザインを獲得しているのです(かっこいい!)。

Mac用のキーキャップが付属しています

Majestouch MINILA-R Convertibleキーボードには、複数の交換用キーキャップが付属しています。DIPスイッチでMac専用モード(SW5)に切り替えたら、キーキャップも交換しておきましょう。

交換後はこちらです。ALTキーをCMD(command⌘)キーに、DELキーをOPT(option)キーに交換することができました。

左側のWINキー等も交換しておきましょう。

optionキー、commandキー、英字キーと、こちらもMac用のキーに交換できました。

また、付属しているキーはMac用のものばかりではありません。

カーソルキー用のキーキャップも付属しています

先ほどMac用のキーキャップに交換したばかりですが……

カーソルキーに交換することもできます。これはDIPキーでカーソルキーの役割を入れ替えたとき(SW4)のためのキーキャップです。かなキー等を使う場合にはファンクションキーによるコンビネーションが必要です。

カーソルキーは右下だけでなく、左側にも用意されています。

快適なキータッチのMajestouch MINILA-R Convertibleなのですが、唯一の欠点はこのカーソルキーにありました。

Majestouch MINILA-R Convertibleを1ヶ月ほど使ってみて……

そして、Majestouch MINILA-R Convertibleが8月末に届き、これを書いている現在は9月末。約1ヶ月にわたってこのキーボードを使ってみました。

良い点はたくさんあります。

まず見た目。このカラーリングと質感は、他社のどの製品も真似できない美しさです。せめてマウスだけでも見た目を揃えたいのですが、そんなマウスはありません。

それからキータッチ。Cherry MX 静音軸は初めて使いましたが、軽さと静かさ、適度な重さがあり、手になじみます。夜に使っていてもうるさくないので精神衛生上とてもよろしいです。

また、Bluetoothキーボードの中には動作が不安定なものがありますが、Majestouch MINILA-R Convertibleの安定感は抜群です。Apple純正のMagic Keyboardを使っているときのように、ワイヤレスでも有線時と変わらないような使い勝手を提供してくれます。

日本語配列も使いやすい一因です。かなキーや英字切り替えキーがあるのは、こうしてレビュー記事を書くときにも便利に使えます。

このように、全般的には満足感が高いのですが、唯一使いづらい点があります。それはカーソルキーです。キーコンビネーションでしか使えないため、キー入力が空振りすることが多く、タイピングのリズムが狂うことがしばしば。

DIPスイッチでカーソルキーをメインにしてみましたが、これはこれで「/」や「?」を空振りすることになってしまい、ストレスが溜まりました。1ヶ月使い続けた現在、キーボード左側のカーソルキー(キーコンビネーション要)を使うことで慣れましたが……半月ほどは苦労しました。

まとめ

カーソルキーの扱いだけが微妙ではありましたが、そこは「慣れで解決」という結論になりました。コンパクトさゆえの悩み、ということでしょう。

ただ、それを差し引いても余りある魅力が本製品にはあります。キースイッチやキーキャップだけでなく、配列や本体カラーまで選べるMajestouch MINILA-R Convertible、オススメです!

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