ベッドサイドにふさわしい充電器とは……
iPhone 8/iPhone X以降のiPhoneに搭載された、ワイヤレス充電規格「Qi」。いちいちLightningケーブルを繋がなくていい利便性が最高です。
平置きのQi充電器を枕元に置いているんですが、一緒にAmazon Echo Spotも置いているので、これを一緒にできないかと考えていたのですが……

Ankerのアラーム機能付きBluetoothスピーカー
AnkerのオーディオブランドSoundcoreから登場したのは、アラーム機能付きのBluetoothスピーカー Wakeyです。時計であり、目覚ましであり、ラジオもスピーカーにもなって……Qi充電器でもあるのです。

これを使って「あること」にチャレンジしてみようかと考えたのですが……
Anker Soundcore Wakeyをレビュー
Anker製品としては大型のパッケージです。Amazonのダンボールもいつもより大きめでした。

内容物としては、Anker Soundcore Wakey本体と、ACアダプター、ラジオ用アンテナケーブル、クイックスタートガイド、となっています。

Soundcore Wakeyは、大ぶりなBluetoothワイヤレススピーカーです。細長いランチボックスのようなサイズ感です。前面がほぼスピーカーメッシュで占められています。下部には、タッチボタンが並びます。

予想外だったのは、ACアダプターの巨大さ。汎用のUSB-ACアダプターが流用できるのではと考えていたのですが、なんとWakey専用品でした。

この出力能力の大きさ。なんと、15Vで3A、45Wも使います……なぜか。

その理由は、このWakey自体の給電能力にありました。なんと、天面のQi充電の他に、USB出力を2基も備えているのです。Qiも合わせて給電系が3系統もあれば、確かにあの大きなACアダプターがいりますわ。

電源を入れると、低音を響かせて起動します。昼間のうちにコンセントに挿しておいてくださいね。夜中にこの音が流れたら、家人は驚きますよ……(驚かれた)。

Soundcore Wakeyの設定はすべてアプリ上から行います。
Soundcoreアプリを使わないと始まらない
Soundcore Wakeyの初期状態は、AM12:00です。時刻合わせはアプリからから自動で行われます。

設定アプリから、Bluetoothで「Soundcore Wakey」を選択し、ペアリングを行います。その後、Soundcoreアプリに戻りましょう。

自動的に、時間が調整されました。なお、この時刻表示はオフタイマーで消すこともできます。アプリで設定可能ですので、常時表示が気になる方は設定してみてください。

Soundcore Wakeyのスピーカーには、大きく4つの機能があります。1つは、一般的なBluetoothワイヤレススピーカーとしての使い方、残りの3つは、アラーム時計、FMラジオ、睡眠モード、です。それぞれSoundcoreアプリ上から設定が可能です。

各機能を見てみましょう。
FMラジオが聴ける
ラジオのチューニングもアプリから行います。お気に入りとして登録しておくことができるので、よく使うラジオ局は登録しておきましょう。Radikoいらずです。

ただ、このままでは雑音が多く、綺麗に聞けません。そこで付属のアンテナケーブルを接続します。これがあるだけで、格段に綺麗にチューニングができます。

Radikoが普及して、ラジオもデータ通信で聴けるようになりましたが、電波で聴くラジオは雰囲気があっていいですね。
アラームも細かく設定できる
単体でのアラーム機能があるのは嬉しいところ。曜日ごとに設定できるので、通勤・通学用に月曜から金曜までの設定も可能です。また、プリセットのサウンドだけでなく、登録済みのラジオを設定することもできます。

Soundcore Wakey単体で機能することが前提なので、iPhoneの音楽を使うことはできませんが、その場合はiPhoneのアラーム機能を使えということですね。
睡眠導入用のヒーリングサウンドで健やかに眠る
Soundcore Wakeyを買ったらぜひ使ってもらいたいのが、この睡眠モード。アラーム機能は起床用で、こちらは睡眠用。睡眠の始まりから終わりまで、Soundcore Wakeyがお世話してくれるわけです。

アイコンを調整して、自分好みのヒーリングサウンドを作って、指定した時間で止めることができます。
無音だとかえって眠りにくいこともありますが、適度な環境音が流れていることで、落ち着いた状態で眠りに入ることができます。中には「これで眠れるかな?」という音もありますが、そこは個人の好みで調整してみてください。
高速充電対応のQi充電器として使える
天面には、滑り止めのリングがあり、ここにiPhoneを載せることで、Qi充電器として機能します。もちろん、iPhoneならワイヤレス高速充電の7.5Wに対応しています。(Samsung製品なら最大10Wまで対応します)

iPhoneほかQi充電対応デバイスを置くと、給電が始まります。給電中は、Soundcore Wakeyの前面に青いLEDが点灯します。

※上の写真だと分かりにくいですが、「15:21」の「2」の上で青いLEDが光っているのが見えます。
滑り止めのおかげで、軽く手が当たった程度ではズレなくなっています。
Alexa対応のスマートスピーカーとして使う
冒頭にも書いたように、枕元にはAmazon Echo Spotがあり、Soundcore Wakeyがスマートスピーカーだったらいいのに、と考えていました。ただ、Soundcore WakeyはBluetoothスピーカーでもあるので、購入前から、いけるのでと考えていたのが……

BluetoothワイヤレススピーカーをAlexa対応デバイスに変えてしまう「Echo Input」を使えば、Soudncore WakeyをQi充電器付きのスマートスピーカーに変えられるのではないか、と!

Echo Inputは、USB給電に対応しているので、Soundcore Wakey背面のUSBポートに繋ぐことで動作します。

次に必要なのが、Echo InputとSoundcore Wakeyのペアリング。これはiPhone上のAlexaアプリから行います。
Soundcore WakeyのBluetoothボタンを押してペアリング状態にすれば、Alexaアプリ上から見つけることができ、ペアリングが完了です。

Alexaへの音声コマンドはEcho Inputで受け、AlexaからのフィードバックはSoundcore Waley上から流れます。これで、Soundcore Wakeyを枕元のスマートスピーカーとして使うことできるようになりました。
これでEcho Spotを置き換えることができました。寝室のLEDシーリングライトも「Alexa、あかりを消して」で消せるようになります。

なお……重大な注意点があります。
アラームの時間設定やラジオの選局など、Soundcore Wakeyの設定が必要になった場合には、iPhone上のSoundcoreアプリから実行する必要があります。Echo Inputとペアリングしたままだと、iPhoneと接続できません。一度ペアリングし直す必要があります。
特に、うっかりSoundcore Wakeyをコンセントから抜いて、時刻情報がリセットされた場合には、時刻同期が必要になります。気がつくとけっこう不便だったりするので、ある程度使い慣れてからスマートスピーカー化するのがオススメです。
Anker Soundcore Wakeyのまとめ
実は、似たような製品は以前からAmazonでチェックしていて、購入を考えていたんです。ただ、Ankerの新製品発表会でこのSoundcore Wakeyが出ると聞いていたので、心待ちにしていました。
ACアダプタの大きさが気になってしまうところですが、それ以外は満足のいく製品になっています。目覚まし時計を買い換える際には、ぜひ検討してください。

- 音に迫力がある。さすがAnkerのポータブルスピーカー
- QiもUSB充電も使える。これ一台で3つまで充電できるの便利
- FMラジオ、いい。ラジオで目覚めるのが爽やかでオススメ。
- 大きめなので安定感がある。うっかり手が当たっても倒れたりしない。
- ACアダプタが大きすぎ……緩めのコンセントだと重さで抜けてしまう。USB PD対応のACアダプタが使えたらよかったのに。
- Qi充電の滑り止めリングにホコリが吸着して取りにくい
- FMラジオ用のアンテナケーブルが煩わしい(ロッドアンテナ欲しい)