以前に、エルゴノミクスマウスをレビューしました。エルゴノミクスマウスは、腕のひねりを少なくしてくれるので、使っているうちに肩こりが軽減されるというメリットがあります。疲労を軽減するマウスといえば、“エルゴノミクスマウス”です。
その形状ゆえ、最初は戸惑いますが、慣れると使いやすいことこの上ありません。
クラウドファンディング発のエルゴノミクスマウス
ちょうどエルゴノミクスマウスに興味を持ち始めたころ、クラウドファンディングサイトKickstarterにあるマウスが登場しました。それが今回紹介する「Delux Navee」です。
Delux Navee – Best Ergonomic Mouse for Longterm Comfort
製品の出荷は今年1月末ごろから始まったのですが、Mac版だけ遅れていました。待つこと約3ヶ月、和暦が令和に変わる直前、ようやく届いたのです。
Delux Navee M618Xをレビュー
ブルーカラーが綺麗なパッケージです。ただ……
盛大に凹んでおります……日本のショッピングサイトだったら即返品ものですね……(価格が価格なので、中身に問題なければ気にしません)
パッケージ裏面に、スペックが記載されています。基本機能をサポートするOSとして「Mac OS(正確にはmacOSですね)」が含まれていますが、for softwareにmacOSは含まれていないので、ボタンを拡張する場合には他のアプリケーションを使う必要があります。
こちらが、内容物。取扱説明書とUSBケーブル、Delux Navee M618X本体が入っていました。
Delux Navee M618Xはとにかく巨大なマウスです。女性の手には余るのではないでしょうか。こちらは右手人差し指側から見たところ。これ自体が手のように見えてくる形状です。
親指側から見たところ。内側は柔らかな曲面を描いています。ジオングだなって思いました。
ジオング。
(改めて見ると、あまり似てない罠)
マウスとしてはMA(モビル・アーマー)級に巨大なDelux Navee M618Xですが、重量は230.5gもあります。ただ、体積もそれなりにあるので、使っている時には重いと感じませんでした。大きさの割には軽い印象です。
それもそのはず、金属部分がほとんどなく、悪く言ってしまうと「安っぽい」のです。でも、質感を高めてメタルパーツなんか使った日には重くなってしまうので、実用性を重視すれば、これが正解ですね。
指先側から見たところ。下に見える銀色のノブは、角度調整のために回して緩めたり締めたりします。
手首側から見たところ。ここまでご覧になってお分かりかと思いますが、下にある台座まで含めてマウスです。
右手で覆ってみます。私の手は成人男性としてはちょい大きめくらいで、持った感じはちょうどいいです。添えるだけ、といった感じで、自然に持てます。
底面はマウスと思えないほど広い。四隅にはビニールが貼ってあるので剥がしましょう。このまま使うとうまく滑りません。
本製品は、有線(USB)・無線(Bluetooth)・無線(USBドングル)の3つの接続方式が選べます。
ドングルは底面に収納できるので、使わないときはしまっておきましょう。
Delux Navee M618Xにクローズアップ
Delux Navee M618Xは、内蔵のバッテリーで動きます。銀色のノブのすぐ近くにUSB-Cポートがあります。
Delux Navee M618Xはスクロールホイールが変則的です。通常のマウスは2ボタンの間にホイールがありますが、これは左ボタンの上にあります。人差し指で回すのは変わりませんが、慣れが必要です(半日使うと気にならなくなりました)。
なお、横に押すことができ、ホールクリックと同じ働きになります。
親指の腹で押せる位置に、カスタマイズ可能なボタンが2つあります。通常ですと「進む」「戻る」とか割り当てたくなりますね。(ノーマルな状態のMacではこのボタンは反応しません)
左右ボタンの間に、スイッチが見えます。スクロールボタンではありません。DPI切り替えスイッチです。4段階で切り替えが可能です。
手の腹が当たる部分には、うっすら模様が浮き出ています。
台座の下にも模様がありました。
それではDelux Navee M618Xの本領を発揮していきましょう。
エルゴノミクスマウスとしての角度調整
Delux Navee M618Xの最大の特徴は、この角度調整をするための銀色のノブ。左右に回して緩めたり締めたりできます。緩めることによって、マウス自体の傾きを調整できるようになります。
こちらが、最大限に「縦」にした状態。
こちらが、最大限に「寝かせ」た状態。
写真でみるとわずかな違いに感じるかもしれませんが、実際に握ってみるとこの傾きの差は意外と大きいです。自分にちょうどいい位置を探しましょう。
ロジクールのマウスと比較
一般的な大きさのマウスとして、ロジクールのトライアスロンマウス M720と比較してみます。上から見ただけでも、その大きさが分かってもらえますよね……
トライアスロンマウスも、モバイルというほど小さくはありませんが、それでもDelux Navee M618Xと比べると、大人と子供という印象があります。
なお、接続中は赤く光ります。ゲーミングマウスのようです。派手ではないですが、オフィスで使うと、やや目立ちますね。
そんなわけで届いてから10日ほど使い続けています。初日こそ、戸惑いが大きかったものの、2日目以降はわりと普通に使えていて、変則的なスクロールホイールも、意外とこっちの方が正解では?と思うほど馴染んでいます。
なお、macOSで使う場合には、キーへの機能割り当て用の純正アプリケーションが無いため、BetterTouchToolのような他社アプリケーションを使う必要があります。
BetterTouchTool is a great, feature packed app that allows you to customize various input devices on your Mac.
folivora.ai – Great Tools for your Mac!
Currently BetterTouchTool supports:
私は、BetterTouchToolで側面のボタンに「戻る」と「LaunchPad」を割り当てています。
まとめ
注目度抜群のエルゴノミクスマウスでした。
見た目ほど使いにくくもなく、馴染んでくるとむしろ逆に使いやすいマウスだと感じます。とはいえ、使う人はめちゃめちゃ選ぶと思いますけどね。安っぽい感じは否めませんが、そこは軽さとトレードオフなので、全然OKです(価格も安いし)。
なお、Delux Navee M618XはKickstarterで入手したもので、日本では正式に販売していないようです。本製品以外にも多数のメーカーからエルゴノミクスマウスが出ていますので、興味のある方は探してみてください。