iPhone 7/7Plusで充電とイヤホン出力を同時に行おうとした場合、先日レビューしたBelkinのLightning Audio + Charge Rockstarのような変換アダプタが必要です。ただ、この製品は税込でも5,270円(購入当時)と非常に高価です。
もっと安くて使い勝手のいい製品があればいいのに……と思って探してみたところ、下記の製品を見つけました。Lightningポートを分岐するのではなく、USB充電とイヤホン出力に特化したアダプタのようです。Belkinの約1/6の価格……。
ルートアール iPhone7/7 Plus iOS10.1対応 充電可能イヤホン出力ケーブル ホワイト RC-LEC7W
さっそく購入してみました。Amazonプライム対象の商品だったので、翌日には到着。秋葉原で吊るしで売られているようなパッケージです。「音楽を聴きながら♪ 充電できる変換ケーブル」とポップな感じに書いてありますが……注意事項がいろいろあるようです。
裏面を見てみると、注意事項が赤字で書かれています。
要約すると
- 充電に時間がかかる
- 将来的に使えなくなるかも
- イヤホン側のコントローラやマイクは使えない
- 音質は良くないかも
とのこと。
それでは、使ってみましょう。写真ではUSB端子をACアダプタに繋いでいますが、この短さではコンセント周りに限られてしまうため、使いづらいです。逆にモバイルバッテリーと一緒に使うのであれば、この短さがちょうどいいですね。
BOSEのイヤホンを使って、BelkinのLightning Audio + Charge Rockstar(イヤホンはLightning-ヘッドフォンジャックアダプタ経由)と比較してみたところ……
- 充電は問題ない
- 音楽はクリアさが消え、少しこもるような感じ
→BOSEのイヤホンとは思えない - 音量調節が極端で、音量がやや小さい→ちょうどいい→大きい→爆音という感じで実質2段階くらい
→Rockstarはもっと滑らかに調節できる - 注意書き通り、イヤホン側のコントローラーは無反応
→再生/停止や音量調整はiPhone側で行う
「ミュージック」アプリで出力メニューを表示してみると、下記写真のように表示されていました。RC-LEC7WはUSB2.0 Deviceと表示されており、iPhone側からは音楽をデジタル出力しているだけ。本来であれば変換アダプタ側のDACで調整するべき音質・音量が雑な処理になっているということでしょう。
iPhoneで使えるDAC・ポタアン(ポータブルアンプ)についてもレビューしていますので、よろしければどうぞ。
お値段なりに注意すべきところはあるものの、音質は気にしない・モバイルバッテリーと組み合わせたい・安く済ませたい、という要望なら、オススメできる製品です。