Ankerから新たな小型スピーカーが発売されたということで、購入してみました。
※後日、さらに小さいSoundCore nanoも買ってみました。
Anker SoundCore miniをレビュー
安定のAnkerパッケージ。
内容物は多国語マニュアルと、充電&アンテナ用のMicro USBケーブル、そしてSoundCore mini本体となっている。
SoundCore mini自体は、片手でつかめるほどのコンパクトさ。
重量も196.4gと、200g切りの軽さ。
スイッチや端子類は下部に並んでいる。左端がモード切り替えスイッチ、押すごとに再生モードが切り替わる(後述)。次いで、バッテリー表示のLED。電源スイッチ。3.5mmAUX入力(外部入力)。充電用のMicro USBポート。見えていない右端にmicroSDカードスロットがある。
SoundCore miniの特徴は多彩な再生モード。この小ささに4つの再生モードが搭載されている。
A. Bluetoothモード
まずは、iPhoneなどスマホと接続するためのBluetoothモードがある。これはもう、説明の必要もないだろう。前面の再生/停止ボタンや音量調整(+/-)、曲戻し・曲送り(+/-の長押し)ができる。
PTM-BTLLTにペアリングして調べてみたところ、SBCで接続されているようだった。(テレビの音声は音ズレするのでオススメできない。)
B. AUXモード
次は、外部入力モード。iPhoneからオーディオケーブル(別売)でつなぐもよし、Macなどの外部スピーカーにするのもいい、最も汎用的に使えるモードだろう。ただし再生/停止などの操作はデバイス側から行う必要がある。なお、MacとMicro USBでつないでもデジタル出力はできない(ただの充電になる)
C. SDカードモード
ここからはAnker製品としては珍しい機能。音楽ファイルを保存したmicroSDカードを差し込むことで、ミュージックプレイヤーとして動作するのだ。ただし、使えるmicroSDカード、カードフォーマット、音楽ファイルに制限がある。これについては後ほど検証してみる。
D. FMラジオモード
FMラジオも聴ける。ただし、Micro USBケーブルがアンテナ代わりになるので、これを差しておかないと「サー」というノイズしか聞こえない。まっすぐ伸ばしておいたほうが受信感度は良かった。選局は+/-ボタンを長押ししてサーチするだけなので、どのFM局につながっているか、視覚的に確認することはできない。
検証:SDカードモードの○×
ここで気になったのはSDカードモード。iTunesに貯まった音楽ファイルを大容量microSDカードに入れておけば、簡易ジュークボックスになるじゃないですか。しかし、いろいろ制限はある様子。手持ちのmicroSDカードを使って、いろいろ検証してみた。
マニュアルに書いてある制限事項は下記の通り。
- 対応カード:class 4またはそれ以上のmicro SDカードに対応(最大32GB)
- 対応フォーマット:MP3、WMA、WAV等
microSDカードをフォーマットする上で確認しておいたほうがいいのがファイルシステム。とはいえ、下記の表を見てもらえばわかる通りなので、特殊な事情でNTFSやHFS+を使っているのでない限りは問題ない。
対応ファイルシステム(microSD)
対応していないファイルシステムでフォーマットしたmicroSDカードを入れると、何も反応しない。exFATはMac/Windows双方の簡易フォーマットで試した。NTFSはWindowsで、HFS+はMacでフォーマットした。
FAT | FAT32 | exFAT | NTFS | HFS+ |
---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | × |
64GBのmicroSDXCカードをexFAT、FATでフォーマットしてみたが認識しなかった。
対応音楽ファイル
混在したカードを挿入した場合、対応しない曲はスキップされる。音楽の再生順はファイル名で決まる。シャッフル再生やリピート再生は無い。
.mp3 | .wma | .wav | .m4a | .aiff | .flac |
---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | × | × | ○ |
このうち、flacが再生可能だったのは意外。flacファイルといえば、ハイレゾ音源として配信されているもの。ハイレゾ再生可能とすれば話が変わってくる。というわけで、flacファイルを更に細かく分類してみた。
対応flacファイル
44.1kHz/16bit | 48kHz/24bit | 96kHz/24bit | 192kHz/24bit |
---|---|---|---|
○ | ○ | × | × |
ハイレゾ音源として再生できたのは、48kkHz/24bitのフォーマットだけ(moraで購入したものがそのまま再生できた)。
まとめ
機能面に関するレビューばかりになってしまったけど、スピーカーの音質は非常にいい。中音域を中心に音質は非常にクリアで、FMラジオのリスニングが楽しくなりました。この大きさからは考えられないほど大音量で鳴るし、コンパクトなBluetoothスピーカーが欲しい人にはオススメ。この価格でFMラジオやミュージックプレイヤーまで付いているのだから。唯一、防水対応でないことが惜しい(そこまで望むのは贅沢かな?)
後継機種のSoundCore mini 2もレビューしてみました。