Anker Power Conference 2023 Spring レポート/ポータブル冷蔵庫からiPhone専用バッテリーまで新製品続々!

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Anker Power Conference 2023 Spring開催

東京国際フォーラム

日本におけるAnkerグループの最新の取り組みや新製品を発表する「Anker Power Conference(APC)」。4月19日に東京国際フォーラムで行われた「Anker Power Conference 2023 Spring」に参加してきましたので、レポートしていきます。

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Anker Power Conference 2023 Springをレポート

2023年は、Anker JAPANが日本での展開を始めて10周年の年です。

Twitterでも「#Anker10周年」のハッシュタグでたくさんのツイートが投稿されています。※リンクはTwitterの検索結果が開きます。

Anker JAPANの業績は右肩上がりで、2022年度は350億円に到達

Anker JAPANの業績は設立以来右肩上がりで、設立から6年で売上100億円を突破、さらに2年で200億円、翌年には300億円と急激に伸びています。2022年度は350億円に到達しています。

発表するのは、代表取締役CEOの猿渡歩氏

この売上を牽引したのはポータブル電源で、昨年対比で2倍以上に成長しているとのこと。

参考までに、日本の上場企業で売上350億円規模の企業は、LIFULL(357.3億円)、富士急行(350.8億円)、バイク王&カンパニー(334.8億円)といった名前が挙がります。

北海道から九州まで、Anker Storeは20店舗に増加

10年前はAmazonでモバイルバッテリーを売る会社だったAnkerが、ここまで売上を伸ばした要因の一つとして、販売チャネルの拡大があります。Amazonや楽天、自社サイトのようなECだけでなく、家電量販店やコンビニでの取り扱いがあり、そしてAnkerの直営店(Anker Store)が増えていることが挙げられます。

Anker Storeは、2022年に6店舗増え、先日オープンした表参道店で19店舗目になります。そして記念すべき20店舗は、札幌。これで、北海道から九州まで広がったことになります。

2022年にオープンしたAnker Store6店舗

北海道初のAnker Storeは、札幌ステラプレイスに4月28日にオープンします。

札幌ステラプレイスは、JR札幌駅のJRタワーにあるショッピングモールです。北海道における交通の要所であり、地元の方も近隣の方も、旅行で訪れた方にとっても、最高の場所に出店したことになります。

法人向けの直販EC「Anker for Business」が始まる

Ankerへの法人の問い合わせ件数は増え続けていますが、これまでは担当窓口が応対する必要がありました。そこで、法人向けの直販サイトとして「Anker for Business」を始めます。自動の見積書発行機能があります。

大量購入による値引きも自動で反映されるようになっていて、備品の調達を行う総務部門や情シス部門での管理がやりやすそうでした。

ちなみに、請求書払いが可能なのかタッチ&トライの会場で確認したところ、現時点ではクレジットカード等のネット決済のみで、請求書払いには対応していませんでした。

“タイプCならAnker”購入サポートキャンペーン

2022年11月にEUで可決されたのが、スマートフォン等の電子機器の充電端子をUSB-Cに統一する法案です。デジタルデバイスの充電を取り巻く環境が変わってきています。Ankerでは、時代とトレンドに合わせた製品開発を行うことで、結果的に環境負荷を減らすことを目指す、そのために始めるのが「USBタイプCならANKER」。

この取り組みの第1弾としてスタートするのが、「タイプCならAnker 購入サポートキャンペーン」です。Anker StoreにUSB充電器、モバイルバッテリー、カーチャージャーを持ち込むと下取りしてもらえて、さらに対象のUSB-C搭載製品が10%OFFになるキャンペーンです。実施時期は、4月20日(木)から5月21日(日)まで。

対象となる製品はAnker製品だけでなく、他社製品でもOKだそうです。

夕方に行われたファンミーティングでも、この件に触れられていましたが、一般の人たちは自分たちのケーブルや充電器をそこまで気にしているわけではなく、どう行き渡らせるかが課題と言われていました。

2023年秋に登場すると予想されているiPhone 15シリーズ(仮)は、充電端子がLightningからUSB-Cに切り替わると言われており、実現すれば、今後数年にわたって充電器やケーブルの入れ替え需要が発生します。このキャンペーンを第2弾・第3弾と続けていくのなら、ちょうどいいタイミングと言えます。

ポータブル電源ブランド「Anker SOLIX」

これまでPowerHouseとして展開してきたAnkerのポータブル電源製品ですが、リブランドして「Anker SOLIX」となります。

スペイン語で「太陽」を意味する「SOL」を語源として、電気がある安心をすべての人に提供するというコンセプトを掲げています。

Anker Power Conference 2023 Springで発表された新製品

今回のAnker Power Conference 2023 Springでは今後発売予定の非常に多くの新製品が発表されました。タッチ&トライで触ってきたものの感想も添えておきます。

Anker Power Bank (10000mAh, 30W)

コロナ禍が収まり、旅行等の外出機会が増えたことで、モバイルバッテリーの需要が伸びています。その需要を牽引しているのが「10,000mAh(1万mAh)」の容量を持つモバイルバッテリーです。技術革新によるコンパクト化、スマホ側のバッテリー容量の増加で、ニーズが高まっています。

そんな背景の中、登場したのが「Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)」です。10,000mAhの容量でUSB-Cポートを2つ搭載した3ポートモバイルバッテリーとして世界最小クラス(Anker調べ)です。

USB PD 30W出力に対応するのでMacBook Airの充電も可能で、本体にバッテリー残量や充電の進捗を表示するディスプレイも搭載しています。実際に触ってみると、10,000mAhの容量があるとは思えないほどの小ささ・軽さです。仕様では約220g。

※タッチ&トライの会場で展示されていたのは開発中のモックのため、ブラック以外のバッテリーのディスプレイは印刷でした。

厚みはUSB-Aポートの幅くらいしかありません(写真左)。背面はマットな仕上げ(写真右)。

5色のカラーバリエーションがあります。

販売時期は2023年6月下旬、価格は5,990円(税込)です。

Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)から、Anker Power Bank (10000mAh, 30W)に名称変更したようです

大容量なのにあまりにコンパクトで、実際に触ってみると欲しくなってしまいます。

Anker 621 Power Bank (Built-In Lightning Connector, 12W)

超コンパクトなiPhone用のモバイルバッテリーです。Lightning端子を内蔵しているので、ケーブルが不要です。他社では昔からあるオールドスタイルな製品ですが、Ankerは5,000mAhの大容量、12Wの出力を売りにしています。

手に持ってみると、軽すぎました。仕様を見ると約99gしかありません。これでも、5,000mAhの容量があり、iPhone 14なら約1回充電できます。

Lightning端子は折りたたんで格納できます。端子部分の高さもあり、iPhoneケースへの干渉も少ないでしょう。側面にはUSB-Cポートもあります。

こちらは、6色展開。Anker史上最多のカラーバリエーション数になるそうです。

2023年6月上旬販売開始予定で、販売予定価格は3,990円(税込)です。

MagSafeモバイルバッテリーも便利ではありますが、一般ユーザーへの知名度はまだまだのように思えます。その点では、Lightning端子に挿すAnker 621 Power Bankの方が、分かりやすくていいのかもしれません。

Anker 621 Power Bankを触っている横で、「この秋にUSB-Cになるのに、いまさらLightningか」と言っている人たち(ギーク)がいましたが、iPhoneの買い替えサイクルは長くなる傾向にあります。仮にUSB-Cに移行したとしても、Lightning端子の需要は3〜4年くらいは続くのではないでしょうか。

Anker 737 MagGo Charger (3-in-1 Station)

Made for MagSafeの認証を取得し最大15Wの出力を可能にした、新たなワイヤレス充電ステーション。MagSafeを搭載したiPhone、Apple Watch、ワイヤレスイヤホンの3台同時充電が可能。圧迫感のない三角形デザイン。

実際に見てみると、機能のわりにコンパクトに収まっているように見えました。

Apple Watchの充電器は逆三角形型にデザインされています(写真左)。重さは約385g。三角形の中にワイヤレス充電パッドがあります(写真右)。スマホを置くことは難しそう。全体を通して、三角形のデザインで構成されています。

底面は滑り止めのみで、回転はしないようです。

販売中の「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」(写真左)と比べてみました。確かに、大きさのわりに圧迫感を感じません。

2023年5月下旬に販売開始予定、販売予定価格は19,990円(税込)です。

AnkerWork M650 Wireless Microphone

AnkerWork M650 Wireless Microphoneは、音声配信やインタビューで使える高性能なワイヤレスマイク。トランスミッターとレシーバー2組がセットになっています。独自技術のTrueLinkで高い接続性と20ms以下の超低遅延を実現しています。※TrueLinkは、LEオーディオのLC3plusコーデックと2.4GHzを組み合わせているそうです。

最大伝送距離は200m、トランスミッターに内蔵されたストレージは4GBあります。

一見すると、完全ワイヤレスイヤホンのようにも見えなくもないけれど……

手に持ってみると、そこそこ大きい。AnkerWorkのロゴが入ったカバーは交換可能です。

販売開始は2023年4月19日(水)、つまりもう発売中です。販売価格は34,990円(税込)。

タッチ&トライの会場にはYouTuberの方もいらっしゃって、係の方に熱心に話を伺っていました。

Anker EverFrost Powered Cooler 30 / 40 / 50

この日、最も注目を浴びたのはこの製品ではないでしょうか。バッテリーを搭載したポータブル冷蔵庫で、世界最長の32時間冷却を可能にします。容量は33L・43L・53Lの2モデル。バッテリー部分は、EverFrost本体から取り外して、ポータブル電源として活用可能です。

全容量が展示されていましたが、どのサイズもなかなかの大きさでした。車輪が付いているので、転がして移動します。モデルによって重さは異なります(約22.2kg〜約27.5kg)。

容量53LのEverFrost Powered Cooler 50は、2つのボックスがあります。手を入れてみると、どちらも冷え冷えでした。

53Lのモデルを見た後だと、最小33LのEverFrost Powered Cooler 30は「小さいな」と錯覚してしまいます。(これでも大きめのクーラーボックスサイズです)

EverFrostの天板を作業台にしたり、簡易キッチンとして使うこともできます。

キャンプ・アウトドアに生鮮食品や肉、冷えた飲み物、ビールなど持ち込むなら最適な製品だと感じます。

販売開始は、33Lモデルが2023年4月19日(水)、43Lモデルが2023年5月16日(火)、53Lモデルが2023年6月中旬です。販売予定価格は、33Lモデルが99,990円(税込)、43Lモデルが109,900円(税込)、53Lモデルが119,900円(税込)です。

Soundcore Motion X600

オーディオの新製品は、ポータブルスピーカー「Soundcore Motion X600」。発売から最速で累計販売台数10万台に到達した完全ワイヤレスイヤホン Soundcore Liberty 4などで培った音響技術を投入していきます。

Soundcore Motion X600の特徴は、世界初の空間オーディオに対応したポータブルHiFiスピーカーだということ。コーデックはLDACとSBCに対応。スペースグレー、ブルー、グリーンの3色展開です。

実物は、高級感のあるシンプルデザインのスピーカーでした。

重量は約1930gあり、ずっしりとしていました。

半個室の試聴ブースがあり、空間オーディオをオン・オフした実演を行なっていました。Amazon Musicの音源を使っていましたが、目の前の空間全体に広がる音響は、一聴の価値があります。

販売開始予定は、スペースグレーが2023年5月下旬予定、グリーン/ブルーが2023年夏頃発売予定です。販売予定価格は19,990円(税込)です。

Eufy Clean X9 Pro with Auto-Clean Station

Eufyブランドからは、Anker史上初の加圧式デュアル回転モップを搭載したロボット掃除機が登場しました。つまり、押し付けるモップを搭載しているわけですね。自動リフトアップ機能があり、カーペットのあるお部屋でも、上げ下ろしして濡らさないようにしてくれるわけです。

モップは洗浄から温風乾燥まで自動で行われるので、自分で洗って乾燥させる手間がありません。ステーションの蓋を上げると、浄水タンクと汚水タンクにアクセスできます。なお、ゴミの自動収集機能はないとのこと。

販売開始時期は2023年6月下旬、販売予定価格は109,900円(税込)です。

MACH V1 Ultra

Ankerとして5つ目のブランドとなる「MACH」。そして、日本ではMakuakeのプロジェクトでスタートした、スティック型掃除機「MACH V1 Ultra」。Makuakeでは初日に4,000万円を達成し、掃除機カテゴリーでの初日売上歴代1位を獲得しました。

2023年7月上旬に一般販売が開始されます。販売予定価格は119,900円(税込)です。

MACH R1 Ultra

そして、最後に発表されたのが、Anekr初のオムニステーションタイプの掃除機。

MACHのブランドコンセプトを体現した、常識が覆る掃除体験を提供するそうです。

高性能のレーザーナビゲーションシステム、オゾン水による除菌機能、水拭きモップの洗浄・乾燥、掃除終了後は自動でごみ収集を行うなど、最高水準の製品になるようです。

夏頃の“発表”を予定しているそうです。

Anker Power Conference 2023 Springを終えて

いつも発表内容が盛りだくさんの印象があるAnker Power Conferenceですが、今年は10周年ということもあり、より熱のこもったイベントだったように思います。モバイルバッテリーから始まり、オーディオ、生活家電、ポータブル電源とその領域を広げてきたAnker、これからも私たちの想像を超えてくる製品展開を期待したいと思います。

なお、当サイトでは多数のAnker製品のレビューをしてきました。2023年4月19日時点で87記事あります。最初にレビューした製品はなんだったろう?と紐解いてみたら、2014年7月に書いたiPhone 5sケースでした。懐かしい。

余談:ファンミーティングも参加してきました

夕方から行われたファンミーティングにも参加してきました。Ankerオフィスのバーチャルツアーや、Ankerクイズなど盛りだくさんでした。

「Anker最大のヒット商品は?」という質問への回答は、この製品でした。重さは卵3つ分、というコピーは猿渡氏が考えたそうです。

通常、Anker製品は長く売らず2〜3年でモデルチェンジするそうですが、この製品はまだまだ売れているとのこと。「USBタイプCならANKER」なのに、この製品はまだMicroUSB……というちょっとしたジレンマもあるようです。

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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