ライブサウンドが楽しすぎるぜ!Marshall Major V レビュー/街中でよく見かけるあのワイヤレスヘッドホン!

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先日、都内の街中で使われているワイヤレスヘッドホンの調査を行いました(サンプル数100名程度なので、統計的に参考程度です)。

メーカーで最も多かったのはSONY製品でしたが、製品とカラーで分類してみたところ、1位はMarshallのMajor IV(ブラック)でした。街中でよく見かけるヘッドホンではあったものの、実際にカウントしてみると最も多い機種だったので驚きました。

この調査を機会に、試聴して、あまりに魅力的だったので、どうしようかな、買おうかなと迷うことしきり。なぜ迷うのか?現行機種(当時)のMajor IVの発売は2020年11月、すでに3年半以上が経過しているので、そろそろ新製品が登場してもおかしくない時期でした。

そんなわけで、新製品「Major V」がタイミングよく発表されたので、即買いです。発売時のニュースリリースは下記です。

INDEX

Marshall Major Vをレビュー

黒を基調としたパッケージデザインが非常にかっこいいと思います。片手で持てる大きさってのがいいですね。

Marshall Major Vのパッケージ

購入は必ず正規販売店で!下記のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのボタンはいずれもMarshall公式ストアにリンクしています。

パッケージ上に大きく明記されているのは、ワイヤレスで100時間再生可能であるということ。参考までに、前機種のMajor IV(2020年発売)は最大80時間、前々機種のMajor III(2018年発売)は最大30時間でした。約6年で3倍以上のバッテリー持ちを実現しているわけです。すごいですね。

1回のフル充電で100時間再生が可能

今回購入した製品は当然、完実電気株式会社が取り扱う国内正規品です。

なぜ国内正規品を強調するのか?実は、MarshallのMajorヘッドホンは偽物が多い、という問題があるのです。

Major VIの偽物問題とは?

メルカリのアカウントをお持ちの方であれば「Major IV 新品」で検索してください。

1万円以下で新品・未開封がゴロゴロ出てくる(ほぼ偽物?)

Major IVの実売価格は2万円前後、中古でも1万円台後半ですが(※)、はるかに安く売られています。もっと突っ込むなら「並行輸入品」と書かれている出品は、偽物です。かなり成功に作られた偽物のようで、完実電気(マーシャル製品の国内正規輸入代理店)からも注意喚起の声明が出されています。※金額は記事執筆時のもの

https://twitter.com/kanjitsu_denki/status/1598561232302534661
完実電気からの注意喚起ポスト

当然、並行輸入品と称した偽物はサポートを受けることができません(下記参照)。

Marshall製品の購入にあたっては、必ず正規販売店で購入しましょう。例えば家電量販店ならヨドバシカメラビックカメラジョーシンヤマダ電機ノジマなど。ECサイトなら、Amazon.co.jpや楽天市場のMarshall公式ストア。その他にe☆イヤホンタワーレコードなどです。

レビューに戻りましょう。内箱の中で、コンパクトに折りたたまれたMajor V。そう、パッケージがコンパクトだったのは、ヘッドホンそのものが折りたたまれていたからです!

最小面積に収められたMajor V

折りたたまれたMajor Vは、片手で掴めるくらいの極小サイズ感です。このサイズなら小さなバッグでも持ち歩けそう!

折りたたむと片手に収まる

私はヘッドホンを持ち運ぶソフトなケースとして、SHUREのヘッドホン用キャリングバッグを使っています。サイズ的にアラウンドイヤーヘッドホンも入るため、Major Vは余裕で入ります。

SHUREのヘッドホン用キャリングバッグ

このヘッドホン用キャリングバッグが最高なのは(素材や縫製の良さもありますが)なんといっても、価格がたったの700円だということ(価格はAmazon.co.jp、2024年7月時点)。とりあえず持っておいてもいいと思いますよ。

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Major Vではハウジングにレザー調のデザインが復活しました。Major IIIでは同様のデザインでしたが、Major IVでワイヤレス充電を採用したためか、テクスチャのないシンプルな見た目になっていました。Major IIIのデザインが好きだったので、戻ってくれて嬉しくなりました。

Major IIIのデザインに回帰
ヘッドバンドもレザー調

それ以外のデザインは、過去製品とほぼ統一されていて、何が変わったのか(変わってないのか)分からないほどです。

可動範囲の大きいアーム
やわらかいイヤーパッド

デザイン的な変更はほとんど無さそうですが、Marshall公式サイトによれば、Major Vに使用されているプラスチックのうち86%はリサイクル素材でできているそうで、時代を反映した変更になっているようです。

Major Vは有線接続でも使える

Major Vの付属品は、クイックスタートガイドにアナログ接続用のケーブル、USBケーブルです。

Major Vに付属するケーブルを使えば、イヤホンジャックに挿して有線接続で使えます。ケーブルは長めで、カールコードなので、扱いやすいはずです。

iPhoneやイヤホンジャックのないスマホで有線接続したい場合は、変換アダプターやUSB DACを使用しましょう。

ワイヤレスヘッドホンなのにワイヤレス充電可能!

Major Vは、ワイヤレスヘッドホンでありながら、ワイヤレス充電が可能になっています。ワイヤレスイヤホンであれば、ケース経由でのワイヤレス充電はよくありますが、ヘッドホンでは他に例を見ない珍しさです。

ワイヤレス充電を可能にするのが、特徴的なスタンディングスタイルです。片方のイヤーパッドの上に、もう片方のイヤーカップを載せることで、Major Vを立たせることができます。

ヘッドホンの立て方はMarshall流
このスタイルで重量も計れる

ワイヤレス充電が可能なのは、右耳側のイヤーカップ。ワイヤレス充電パッドに置くと充電が始まります。ケーブル不要で充電できるのは便利ですね!(USB-Cケーブルでの充電も可能です)

汎用のワイヤレス充電パッドが使えます
ワイヤレス充電できてる!

Major Vの再生可能時間は驚異の100時間!

とはいえ、Major Vをフル充電した場合、100時間の再生が可能です。単純計算で1日4時間使って約25日、約1ヶ月です。そうそう頻繁に充電する機会はなさそうです。

ちなみに、100時間使えるので、iPhoneやMacに残量表示が「100%」なら約100時間、「60%」なら約60時間と、わかりやすい目安になるんですよね。

Major Vはコンパクトなのに、大口径40mmドライバーの大迫力

Major Vはこれほどのコンパクトさでありつつ、イヤーカップの中には40mmの大口径ダイナミックドライバーを内蔵しています。

Major Vのイヤーパッド側

同じく40mmの大口径ドライバーを搭載しているSONY ULT EARと並べてみました。イヤーパッドの大きさは全く違いますが、うちに秘めたポテンシャルは同じだということです。

SONY ULT WEAR(左)とMajor V(右)

Major Vは首かけできる

冒頭の調査でもあったように、Major Vを外で使っている人がとても多かったんですが、そのうち半分くらいの人たちが首にかけていました。ファッション的にも良いのでしょうし、使わないときでもサッと下げられるので実用的でもあります。

Major Vを装着してみましたが、フィット感がよく、側圧をうまく分散してくれているようです。メガネを併用していても痛くありません。

側圧は強すぎず、メガネ併用でも痛くない
首にかけられる

首かけも無理なくできますし、使わないときでも、ついつい首にかけてしまっています。そりゃあ、外に持ち歩きたくなるわけですよ!

Major Vの起動音、すごい

Major IVを店頭で試聴した際に、驚いたのは起動音です。ギターサウンドで「デュデュデュ!ドゥ!」(「ジョジョの奇妙な冒険」の書き文字で脳内補完してください)と鳴り出すので、不意にテンションが上がります。(Marshallはギターアンプの会社だったなあと思い出させてくれました)

これ、買う人も買わない人もぜひ試聴で聞いてほしいです。

Marshallアプリの完成度が高い

スマホでワイヤレスオーディオを使うときは、合わせて専用アプリも使いましょう。操作のカスタマイズやイコライザーの変更が行えます。Major VにもMarshallアプリが用意されていますが、完成度が高く、接続から登録までの流れがスピーディで、UXがよくストレスがありません。

Marshallアプリに接続する

シンプルすぎ!コントロールノブ1つで全ての操作が可能

Major Vが他のワイヤレスヘッドホンと大きく異なるのが、操作系です。Major Vにはボタン・スイッチ類がたったの2つしかありません。しかも、主に使うのはゴールドの「コントロールノブ」のみです。

右のイヤーカップにあるコントロールノブ

コントロールノブという名称だけあって、ボタンとしての機能と、コントローラーとしての機能があります。長押しで電源ON/OFFとBluetoothペアリング、左右に傾けると曲送り・戻し、上下に傾けると音量増減です。

凹型のため指の腹で操作しやすい
上下左右に傾けられる

ワイヤレスヘッドホンの難点は、ボタンの多さです。装着しているとボタンが見えないため、ある程度当たりをつけて触ることになります。どのメーカーも押しやすいように工夫をしていますが、そもそもボタンが1つしかないMajor Vには敵いません。

実際に使ってみると、このシンプルさが最高で、すぐに操作できます。動作も機敏なので、ストレスなし、便利すぎます!

主要な操作はコントロールノブを使いますが、Major Vには左側のイヤーカップに、もう一つボタンがあります。これはカスタマイズ可能なMボタンで、Spotifyにダイレクトアクセスできる「Spotify Tap」という機能があるんですが、アプリで機能を変更できます。

左耳のイヤーカップにMボタン
アプリで機能を割り当てる

私はApple Musicユーザーで、Spotifyを使っていないので、音声アシスタント(iPhone/MacだとSiri)を割り当てています。

耳がライブハウスにいるみたい!ギターの音がすごい!!!

Major Vで音楽を聴いてみましたが、低音の迫力もあるし、高音も綺麗に聴こえるんですが、とにかくギターが煌びやかに聴こえるんです。Marshallといえばギターアンプのイメージが強いですが、そのイメージがそのまま音に現れています。

ワイヤレスヘッドホンとしての戦闘能力も高いんですが、ギターが際立っているんです。ライブハウスの最前列で聞いているんだっけ?と思うレベルで。というわけで、10-FEETやASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバムを聴き直していて、最高に楽しくなります。

最近のバンドで言うと、ぼっち・ざ・ろっくの結束バンドですね。ぼっちちゃんのギターが最高の音質で聴こえてきます!特に「結束バンドLIVE-恒星- Zepp Haneda(TOKYO)」を聴くと、盛り上がりを感じられます。

次世代オーディオ LE Audioにも対応(現時点では未対応)

Major Vのコーデックですが、前機種のMajor IV同様にAAC/SBCまでの対応……ではなく、なんとLC3コーデックまで対応しています。ただし、現時点ではLE Audioには未対応。この先にファームウェアのアップデートがあるようです。

……というお知らせに気づく前に、Xperia 5 IVでLE Audioにならないなーとあれこれ開発者オプションを触ったりしていました……。

ポップアップが表示され接続できる
Androidでも同様の使い勝手

とりあえず、LE Audio対応を待ちます。

Major Vは、外で使いたくなるワイヤレスヘッドホン

家の中で使うことも多いですが、とにかく外に持ち出す機会が多いです。折りたためば小さくコンパクトになりますし、付け心地もいいから負担にならないし、使わないときは首かけすればいいし。何より気分をアゲたいときに、最高のサウンドを運んでくれます。

ついつい首にかけたくなる
外に持ち出して使うことが多い

そりゃあ、これだけいいワイヤレスヘッドホンだったら、みんな外で使うよなー!と納得の出来です。

重ね重ね書いておきますが、購入は必ず正規販売店で!下記のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのボタンはいずれもMarshall公式ストアにリンクしています。

Marshall Major Vのまとめ

なぜもっと早く買わなかったのだろうと不思議に思ってしまうほど、すごいヘッドホンです。今回のレビューで3週間ほど使ってみたわけですが、この記事を書いている今もMajor Vで音楽を聴きながらテンションを上げています。

ワイヤレスイヤホンの代わりに持ち歩くことも増えましたし、カフェやコワーキングスペースで集中したいときにも使っています。外でヘッドホンを使いたい!と思っている人には絶対オススメです!!!

Marshall Major V
総合評価
( 5 )
メリット
  • 1回の充電で100時間使えるバッテリーライフ
  • 大口径40mmのダイナミックドライバーで迫力のサウンド
  • シンプルに1つのコントロールノブだけで操作できる
  • コンパクトに折りたためて持ち運べる
  • USB充電だけでなく、ワイヤレス充電も可能
  • 付属のケーブルで有線接続も可能
  • 無理なく首かけができる
  • アプリの完成度が高い
デメリット
  • マルチポイントには未対応
  • ノイズキャンセリングには未対応
  • 装着感知機能(外すと停止)はない

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