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次世代BTオーディオ LC3コーデック対応!Meta Quest 2に最適化された完全ワイヤレス/Anker Soundcore VR P10

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次世代Bluetoothオーディオとは……?

現在のBluetoothオーディオは2000年代に策定されたもの。ワイヤレスで音楽を聴くようになり、完全ワイヤレスになり、ハイレゾがワイヤレスで聴けるようになり、現行の仕様ではこれ以上の性能向上が難しくなってきました。

もちろん、われわれ一般ユーザーの知らない水面下では次世代Bluetoothオーディオ規格「LE Audio」の策定が進んでいました。「LE」が付いていることからも分かるように、Bluetooth Low Energyで動作することを前提にした規格です。(Bluetoothバージョン 5.2以上が必要)

そのLE Audio上では、新たな標準コーデックとして「LC3」が採用されています。LC3は「Low Complexity Communications Codec」の略称です。

従来のBluetoothオーディオは、Classic Audioとして区別されるようになります。Classic Audioでの必須コーデックとしてSBCが採用されているように、LE Audioでは必須コーデックとしてLC3が採用されています。

現行の規格を置き換えるだけあって、さまざまな面で恩恵の大きいLE AudioとLC3コーデックですが、対応製品はまだまだ少ないです。有名どころでは、SONYのスマホXperia 1 IVと完全ワイヤレスイヤホンLinkBuds Sがアップデートでの対応を予告しています。とはいえ、今後の標準規格のため、対応機器は増えていくでしょう。

今回紹介する完全ワイヤレスイヤホンは、このLC3コーデックに対応した製品です。LC3コーデックの特徴を活かした製品となっているのですが……どのように活用されるのか詳しくレビューで見ていきましょう。

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Anker Soundcore VR P10をレビュー

今回紹介する製品はAnkerの「Soundcore VR P10」。こちらがパッケージです。

Amazonや楽天には、Ankerの公式ストアがあります。

パッケージ左側面には、Meta Quest 2で遊ぶ男性の写真とともに、「INCREDIBLE SOUND LOVED BY 20 MILLION+ PEOPLE(2,000万人以上の人々に愛される信じられないほどのサウンド)」の文字。

右側面には、VR P10が搭載する「LightningSync」についてのイメージ画像が掲載されています。

前述したように、VR P10は、LE AudioのLC3コーデックを搭載しています。付属のUSB-Cドングルを使うことで、eスポーツグレードの低遅延を提供するとあります。

パッケージを開けてみると、Soundcore VR P10の充電ケースがお目見えです。

内容物は、Soundcore VR P10イヤホンと充電ケース、イヤーピース(S/M/L)、USB充電ケーブル、クイックスタートガイド、USB-Cドングルとなっています。

こちらが、Soundcore VR P10の充電ケース。全体的に角の取れた河原の石のような形状です。

背面には、ペアリング用のボタンがあります。

底面には充電用のUSB-Cポートがあります。

開けてみると、上フタが大きく開き、ずいぶんと深さがあることが分かります。

開閉すると、中央のLEDが光ようになっていました。これはゲーミングデバイスの光り方!

開けたときに光ります。

Soundcore VR P10イヤホンはスティックタイプ。

重量は、イヤホン+充電ケースで58.8gと、完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的な重さ。

イヤホン単体なら10.2gとこちらも標準的です。

ここまではよくある完全ワイヤレスイヤホンですが、Soundcore VR P10がユニークな理由は、付属のUSB-Cドングルにあります。

LE AudioとLC3コーデックを実現する、USB-Cドングル

Soundcore VR P10を支える重要なアイテムが、付属のUSB-Cドングルです。とにかく小さい。

このUSB-Cドングル単体で、たったの3.6gしかありません。

クリエイティブのBT-W3/W4や、ゼンハイザーのBTD 600といったハイレゾコーデック対応のUSB-Cドングルと比べても、かなりコンパクトです。

このドングルは、充電ケースの中に収納することができます。マグネットで吸着するので、適当に放り込んでも、ピタッと吸着してくれます。

ちなみに、イヤホンを入れたままだと取り出しにくいです。イヤホンを取り出してから着脱しましょう。

Meta Quest 2に最適化されたUSB-Cドングル

Soundcore VR P10のUSB-Cドングルは、Meta Quest 2に最適されており、Meta社から「Made for Meta」の認証を得ています。Meta Quest 2に接続し通電するとパープルのLEDが点灯し、見た目にも純正品のよう。

目立たないサイズ感で、サイドストラップとほぼ同じ薄さです。

例えば、aptX Adaptive用のトランスミッターであるBT-W4を接続すると、こんなに出っ張ってしまいます。

Soundcore VR P10イヤホンとUSB-Cドングルは最初からペアリングされています。このため、ドングルを指して、イヤホンを装着すればそのまま使うことができます。使用中は、Soundcore VR P10イヤホンのLEDが点灯します。

このUSB-Cドングルの優れたところは、LC3コーデック対応や、デザインの統一感だけではありません。

機能的に優れているのが、ドングルの外側に用意されたUSB-Cポート。そう、電源をパススルーしてくれるので、Meta Quest 2を充電しながらUSB-Cドングルを使えるのです。

なお、パススルーしてくれるのは電力のみです。ケーブルでPCと接続するQuest Linkでは使用できません。この場合はUSB-CドングルをPC側に挿しましょう。

余談ですが、Soundcore VR P10と同様のコンセプトの製品として、EPOS GTW270 Hybridというゲーミング向けの完全ワイヤレスイヤホンがあります。

EPOS GTW270 Hybridは、低遅延コーデックのaptX Low Latencyを採用し、専用のUSB-Cドングルでのペアリングが可能でした。

異なるのは、Soundcore VR P10は最新のLC3コーデックを使用していること、USB-Cドングルに充電用ポートをつけていること、そして、ドングルを充電ケースに内蔵できることです。特に、USB-Cドングルの充電ケース内蔵はGTW270 Hybridの惜しいポイントだったので、Soundcore VR P10はこの点だけでも有利です。

マルチポイント接続可能、Soundcoreアプリで機能を管理する

VR P10は、USB-Cドングルとの組み合わせだけでなく、通常のBluetoothイヤホンとしても使えます。背面のペアリングボタンを3秒以上押すと、中央のLEDがブルーに点滅し、ペアリングモードになります。

スマホとは、Soundcoreアプリを使って設定が可能です。

Soundcore VR P10は、USB-CドングルとBluetoothで同時待ち受けが可能な、マルチポイント接続に対応しています。私は、Meta Quest 2(USB-Cドングル接続)とiPhone(Bluetooth接続)で使ってみました。

なお、両方の音楽を同時にミックスするような機能はありません。どちらかを再生すると、どちらかが止まる排他利用です。

両方のストリームをミックスできる完全ワイヤレスイヤホンは、今のところGENKI Waveformあたりしか知らないんですが、今後LE Audioが普及すればマルチストリームを使ったマルチ再生が標準になっていくかもしれません。

Soundcoreアプリでは、イコライザーの設定や、タッチボタンのカスタマイズが可能です。

アプリ上では、Soundcore VR P10イヤホンのLEDをカスタマイズできます。パープルやピンクやブルーやオレンジが選べます。

このLEDのライティングがあるだけで、一気にゲーミングデバイス感が増しますね。

ちなみに、イエローとかグリーンのカラーリングはありません。もうちょっと増えないかな……

Soundcore VR P10のマイク性能は……?

さて、USB-Cドングルを使うということで音質の向上・低遅延は分かりますが、マイク性能はどうでしょうか?

MacBook Airに接続して、下記のマイクの音質を録音して聞いてみました。

  1. MacBook Airの内蔵マイク
  2. Soundcore VR P10(USB-Cドングル接続)
  3. ブームマイク付きのワイヤレスヘッドセット Zone Vibe 100(Bluetooth接続)

最も音質がクリアだったのはZone Vibe 100、MacBook Air内蔵マイクは音はクリアながら周りの音も拾ってしまいます。

Soundcore VR P10は、周りの音は拾わず、声にフォーカスできていたものの、音質はややこもり気味。従来のBluetoothイヤホンとあまり変わらないな、という印象です。ふつうのマイクという感じで、過剰な期待は禁物です。

Soundcore VR P10をニンテンドースイッチで使ってみる

Meta Quest 2での利用がクローズアップされるSoundcore VR P10ですが、実態はUSBオーディオが使えるドングルなので、Quest2以外の機器でも使えます(製品パッケージの裏にも、PS4/5、PC、スイッチといった名前が並んでいます)

となると、やはりニンテンドースイッチで使いたくなります。もちろん、イヤホンは普通に使えます。

そして、電源もパススルーしてくれるので、充電しながらでもUSB-Cドングル→Soundcore VR P10が使えるのです。これ便利!

充電しながらでも低遅延コーデックのイヤホンが使えるのはいいですね。

Soundcore VR P10はiPadでも使える

さて、Soundcore VR P10は、Meta Quest 2やニンテンドースイッチのようにUSB-Cポートが1つしかなくても、ドングルと充電が同時利用できる優れた製品です。

他にもこういった機器がありますよね、USB-Cポートが1つしかないデバイス……そう、iPadです。当然、iPad Proでも利用可能です。

こちらも充電しながら使えます。

iPhoneはBluetooth接続で、iPadはUSB-Cドングル接続で、と言う使い分けが可能です。

Soundcore VR P10は、MacBook Airでももちろん大丈夫

最後はMacBook Airで使ってみます。もちろん問題なし。ややボリュームが大きめに出る傾向があるので、最初に使う際には、Macの音量とミュージックアプリの音量をそれぞれ絞っておくことをお勧めします。

ただ、USB-Cドングルの長さが災いして、MacBook Airの隣のUSB-Cポートに干渉してしまいます。実質1ポートで使わなければならないので、充電以外の用途でUSB-Cポートが必要な場合はちょっと辛いかも。

ちなみに、Mac上でUSB-Cドングル接続時にこのようなダイアログが表示されました(macOS Ventura)。もちろん許可して問題ありません。ドングルはTelink製のようです。

Telinkの記事(下記)を見る限り、このソリューションが使用されているようです。

LE AudioとLC3コーデックの実力は?高音質?低遅延?

さて、新世代のBluetoothオーディオ規格に、LC3と言う新しいコーデック。音質的にどう違うのか気になるところです。Soundcore VR P10で音楽を聴いてみると、搭載された大口径11mmのドライバーのおかげで、迫力のある音を奏でてくれます。音質的には、クッキリしていて低音が響く、万人に受けそうな音です。

そこで比較として、iPadにUSB-Cドングル、iPhoneにBluetoothで接続して、Apple Music上の同じ音源を交互に再生して聴き比べてみました。結論から言うと、LC3の方が明瞭感が上だったものの、そこまで明確な違いは感じられませんでした。

Soundcore VR P10は、「LightningSync」と呼ぶ、カスタマイズされたチップセットとLC3コーデック、それからUSB-Cドングルとの組み合わせによる(eゲームグレードの)低遅延が特徴です。LC3コーデックは、aptX Low Latencyに匹敵する低遅延に活用したということでしょう。

Soundcore VR P10は何ができない?

Soundcore VR P10は、Made for Metaの認証を取っているだけあって、Meta Quest 2と組み合わせて使うことを前提にしています。

このため、ノイズキャンセリングや外音取り込みのような、外で使う前提の機能はありません。また、防水防塵機能もないので、ワークアウトで使うこともオススメしません。ワイヤレス充電機能もありません。

どちらかといえば、USB-Cドングルを組み合わせた、低遅延やマルチポイントといった機能に重きを置いた完全ワイヤレスイヤホンです。

Soundcore VR P10のまとめ

まず、Meta Quest 2で使いたい人にとっては唯一無二と言えるほど、抜群の相性を持つ完全ワイヤレスイヤホンです。USB-Cドングルを使いつつ充電ができる製品はほぼ無いので、貴重な製品と言えるでしょう。それから、ゲーム利用や動画視聴で、低遅延を求めている方にもオススメです!

Anker Soundcore VR P10 完全ワイヤレスイヤホン
総合評価
( 5 )
メリット
  • 最新のLE AudioとLC3コーデックを採用
  • カスタムチップセットとドングルで30ms以下の低遅延を実現
  • SoundcoreアプリでLEDの発光を変えられる
  • Meta Quest 2との組み合わせが抜群にいい
  • USB-Cドングルを使いながら充電が可能
  • Quest 2だけでなく、スイッチやiPadでも使える
デメリット
  • ワイヤレス充電はできない
  • ハイレゾワイヤレスには対応しない
  • 防水機能はない

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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