Magic Keyboardでもキーボードフォリオでも、ない。
iPadは、搭載される OSがiPadOSと名前を変えてから、よりMacらしい振る舞いをするようになってきました。そして、その役割をサポートするのがApple純正のMagic Keyboardだったり、ロジクールのキーボードフォリオだったりします。
ただ、実際にこれらを使ってみて感じるのは、あくまでiPadの機能を補助するだけで、「ノートPCになるわけではない」ということ。MacBook Proの代わりにはならないのです。ところが……
Indiegogoで購入した、iPad Pro用のキーボードケース
今回紹介するのは、Indiegogoで購入したiPad Pro用のキーボードケースです。YouTube動画のサムネールからも分かるように、ノートPC状の筐体に、iPad Proを差し込む形状になっています。
doqo, Turn Your iPad Pro Into A MacBook | Indiegogo
※上記ではIndiegogoのサイトを紹介していますが、現在はdoqo公式サイトから直接購入することができます。
doqo Smartdock アルミニウムキーボードケースをレビュー
こちらがdoqo キーボードケースのパッケージです。iPad Pro用のMagic KeybnoardやSmart Keyboardを買われた方なら分かる、あのサイズ感です（やや厚みがあります）。
このdoqo キーボードケースの特徴は、MacBook Proと同様に「スペースグレイ」と「シルバー」のカラーリングが用意されていること。そして、なんと「Japanese（日本語キーボード）」が用意されているのです。
Smartdock アルミニウムキーボードケースは、iPad Proの画面サイズに合わせて11インチと12.9インチの2タイプが用意されています。今回紹介するのは12.9インチ用（DQ1-K129dock）です。
中に入っているのは、ユーザーマニュアルと、Smartdock アルミニウムキーボードケース本体の2点です。
このSmartdock アルミニウムキーボードケース本体を持ち上げると、結構な重さがあります。
これにiPad Proを入れるとトータルではかなり重そうな予感がしています。
Smartdock アルミニウムキーボードケースは、MacBook Airを意識したデザイン？
Smartdock アルミニウムキーボードケースを裏返してみると、MacBookを彷彿とさせるデザインです。本体も先端に向かって細くなる楔形なので、MacBook Airを意識していることは間違い無いでしょう。
手元にMacBook Proがあったので、並べてみました。写真左がSmartdock アルミニウムキーボードケース、写真右が13インチMacBook Pro（2020）です。
幅は同じくらいですが、Smartdock アルミニウムキーボードケースの方が奥行きがあります。
Smartdock アルミニウムキーボードケースの機能をチェック
iPad Proを入れずに、Smartdock アルミニウムキーボードケースをチェックしてみましょう。こちらはケースを開いた状態です。画面がないだけで、MacBook Air然とした見た目です。
画面を開いたときの角度も、MacBook Airそのものです。
上部には、Apple Pencil用のスリットが用意されています。至れり尽くせりです。
キーボードもMagic Keyboard風です。打鍵感は意外とよく、タッチタイピングも軽快に行えます。また、日本語キーボードを選んでいるのですが、印字だけで専用のかなキーや英数キーはありません。
その代わり、caps lockキーがIME切り替えキーになっています。（変な感じ……）
内蔵の大型トラックパッドは、MacBook Proなみ！
iPadOSでは、マウスやトラックパッドがサポートされていますが、Smartdock アルミニウムキーボードケースには独自のトラックパッドが内蔵されています。
さすがに大きさではMacBook Pro（写真右）にはかなわないものの、それでも操作スペースとしては十分な広さを確保しています。
惜しいのは、クリック感が安っぽくチャチなこと。MacBook Air/Proのような気持ちよさは出せませんね。
外部ポートは充実の8種類、SDカードリーダーやUSB-Aポートも。
製品名にも8-in-1 Hubの説明が入っているように、Smartdock アルミニウムキーボードケースには各種ポートが内蔵されています。
左側面には、（左から）最大18Wの入力が可能なUSB PD対応のUSB-Cポート、4K 30Hz出力可能なHDMIポート、ヘッドホンジャック、UHS-1対応のSDカードリーダー（1TBまで）が備えられています。
右側面には、TFカード（microSDカード）リーダー、データ転送用のUSB-Cポート（5Gbps）、USB3.0対応のUSB-Aポート2基が備えられています。外部ポートとしては十分な数が備えられています。
外部ポートの充実っぷりは、現行のMacBook Air/Proに勝っていますね。
Smartdock アルミニウムキーボードケースにiPad Pro 12.9を装着する
それでは、iPad Pro 12.9をSmartdock アルミニウムキーボードケースに装着してみましょう。iPad Proとの接続はBluetoothではなく、USB-Cによる有線接続です。
このケーブルは可動するので、あらかじめiPad Proに挿しましょう。
そのままだとiPad Proが脱着してしまうので、右上と左上にあるギヤパーツを回して、画面を固定します。フィルムに干渉しないよう、iPad Proの金属フレームだけを押さえるようになっています。よくできていますね。
これで、MacBook Air風iPad Pro 12.9が完成しました。
背面を見ると、iPad Proのカメラが使えるようになっています。存在感ありますね。
スリープスイッチにもアクセス可能です。
もちろん音量ボタンにもアクセスできます。
このまま画面を閉じることも可能で、その場合、iPad Proは自動的にスリープになります。
この状態でUSB PD対応のUSB-Cポートに電源を接続すると、充電しておくことができます。まさにMacBook Air。
Smartdockは、Apple Pencilも内蔵可能！
そして、上部のスリットにはApple Pencilも収納できます。
この状態でiPad Proから充電とペアリングが可能になります。取り出すときは、上のスキマから押し出すだけ。カンタンです。
Apple Pencilの居場所もできて、完璧なMacBook Air風iPad Proが完成です。
Smartdockのキーボードの使い勝手は良好
iPad専用のキーボードなので、ファンクションキーももちろんiPad OSに合わせたカスタマイズがされています。
なんとバックライトまで備えています。ますますMacBook Air/Proっぽい。
MacBook Air/ProのMagic Keyboardには敵いませんが、それでもキータッチは良好な部類で、さくさく記事を書くことができます。
マウスまで揃えると、その姿はMacBook Airとほぼ同じ。
家の中ではマウスを使うので、最近入手したMX ANYWHERE 3 for Macを使っています。コンパクトで使いやすい。
ポチップ
Smartdock キーボードケースとMagic Keyboard、使い分けは？
それでは、Magic Keyboardとの使い分けはどうしたらいいでしょうか？
どちらも一長一短あり、役割が被るのはキーボードの一点だけ。
外部ポートも含め、さまざまな機能を内蔵しているので、家の中で使うならSmartdock。外に持ち出すならMagic Keyboard、という使い分けになるでしょうか。
Smartdock アルミニウムキーボードケースの欠点は？
難点を挙げるとすれば、ひたすら重い……これに尽きます。今のところ、外で使う機会が少ないので気にしていませんが、MacBook Proの方が軽いし、ちょっとした用事くらいならMagic Keyboardを使ってしまいそうな気がします。
また、触っていて気になるのはトラックパッドの剛性。MacBookのような気分で使ってしまうと、チャチな感触にがっかりしてしまいます。
そのほかは、価格。やっぱり高い。ロジクールのキーボードフォリオや、純正のSmart Keyboad Folioが買えてしまうので、迷いどころでしょう。
まとめ
欠点を挙げだすといろいろ出てしまいますが、それでもこの合体システムの魅力に触れてしまうと、その楽しさが勝ってしまいます。
ふだんはMacBook Pro代わりに、いざというときは大型タブレットとして使える。MacとiPadの未来形を見ているようで、ワクワクしませんか？
doqo Smartdock アルミニウムキーボードケースは、日本へも発送してくれます。
Doqo is a professional team with years of design and manufacturing experience on Apple accessories. Since the incredible iPad Pro launched back in 2018, we have dedicated our efforts and experience to empower the already incredible iPad Pro with a multi-functional keyboard for added productivity.
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