持ち運ぶ荷物はできるだけ減らしたい派です。とはいえ、モバイルバッテリーを持ち歩く際には、デバイスに応じたUSBケーブルが必要です。iPhoneがあればLightningケーブル、iPad ProならUSB-Cケーブル、モノによってはMicroUSBケーブルと、ケーブルだけで荷物が増え続けます。
以前から、モバイルバッテリーにはケーブル内蔵式が最高だと考えていて、様々な製品を使ってきました。
いまだに使うのが、Lightningケーブルを内蔵したauのスティック型モバイルバッテリー。
今は使う機会の少なくなったカード型のモバイルバッテリー。
これらの利点はケーブルを持ち運ばなくていいことですが、逆に内蔵されているケーブル以外は使えません。
何にでも使えて、大容量、かつコンパクトな……そんな万能なモバイルバッテリーというのはなかなかありませんでした。
クラウドファンディングに登場したケーブル内蔵型モバイルバッテリー
2017年、日本のクラウドファンディングサイトであるMakuakeに登場したのがiWalkのケーブル内蔵式モバイルバッテリー。
なんと、4種類ものケーブルを内蔵した上で、12,000mAhもの大容量バッテリーを搭載していると……なにそのフルスペック感。支援しました。プロジェクトは無事終了し、2018年になって一般販売されました。
iWalk Scorpion 12000Xをレビュー!
入手してからずいぶん日が経ってしまいましたが、レビューします。パッケージはコンパクトながら、ちょっとずっしりきます。さすがに12,000mAhのバッテリーですからね、軽いということはないです。
ブック型の見開きパッケージでした。すでにネタバレしてますが、モバイルバッテリーから4本のケーブルが出ている写真が見えてますね。
モバイルバッテリーのテクスチャとしては珍しい市松柄(海外で言うところのCheckered Pattern)です。
Scorpion 12000 X本体以外には、説明書だけ入っています。
片手で持てるサイズ感です。サイズ感としては、フットプリントはほぼiPhone XS Max、厚みは少しあります。右側に見える銀色のボタンは、給電を開始するためのボタンです。ケーブルを繋いでいない状態で押すと、残量表示のLEDが点灯します。
整然と並んでいる市松柄がよくできていてですね、光の加減によっては上の写真のようにパターンが消えたように見えたり、下の写真のようにパターンがくっきり現れたりします。高級感がよく出ています。
このiWalk Scorpion 12000 Xには4本のケーブルが内蔵されているんですが、両側面にはLightningケーブルとMicro USBが内蔵されていることが示されています。
Lightningケーブルは、このように側面いっぱいを使って収納されています。側面からみると、12,000mAhの大容量を持つモバイルバッテリーとは思えないほどスリムです。
反対側のMicro USBも同様に収納されています。
短辺の反対側を見てみましょう。こちらにはiWalk Scorpion 12000 X自体を充電するためのUSB Type-CポートとMicro USBポートが並んでいます。中央のLEDは残量表示用です。さらに底面には2つのコネクタが見えていますね。
これは、USB Type-Cケーブルと、USB Type-Aケーブルです。スペースを駆使して4本収納されていることが分かります。
なお、USB Type-AケーブルはPCやACアダプタから給電を受けるためのもの。スマホやタブレットへの出力だけでなく、給電を受けるための入力用ケーブルも内蔵しているわけです。で、4本のケーブルを全て取り出すとこのようになります。
内蔵されている4本のケーブルのうち、1本は給電用のUSB Type-Aケーブルのため、実際にモバイルバッテリーから充電できるのは同時に3台まで。
iPad ProをUSB Type-Cで、Fire HD 8をMicro USBで、iPhone XS MaxをLightningケーブルで接続してみました。給電開始のボタンを押すと3台同時に給電が開始されました。すごいな。
なお、充電時には試していませんが、このiWalk Scorpion 12000 XはQuick Charge 3.0にも対応しているので、対応スマホでは高速充電の恩恵にあずかることができます。
まとめ
この記事を書いていたのがiPad Pro発売直後の2018年11月ごろ。4本もケーブル内蔵してるわ、Quick Charge 3.0にも対応しているわと、モバイルバッテリーにしては機能満載なので、本当に大丈夫かな?と思って、しばらく使ってみてました。
それから約3ヶ月経ったんですが、むちゃくちゃ便利です。これまでは、持ち運ぶデバイスやカバンの大きさ、旅行か外出か、などで持ち運ぶモバイルバッテリーを使い分けてたんですが、全てをこの1台でまかなうことができるようになりました。
スリムでカバンに収まりやすいし、ケーブルは持ち運ばなくていいし、iPhone XS Maxを満充電しても全然余裕の大容量だし、いざとなればiPad Proだって充電できちゃうし、最高ですね。