“小さい水筒”に需要あります?水筒はサーモスのものを使っています。仕事に持っていくので、できるだけスリムで小型のもの。しかし、カバンの中に入れるとそれでも場所を取ることに変わりはありません。容量を減らしても、もっと細くて小さい水筒はないものか、と思っていたのですが……
容量120mlから200mlの小さい水筒のまとめ記事を作成しました!
ロフト発の“日本最小の水筒”
2018年も終わりに近づくある日、この1年の流行を振り返ろうと日経トレンディの12月号(「2019 ヒット予測100」と「2018年ヒット商品ベスト30」)を読んでいたところ、ロフトが日本最小の水筒「ポケトル」という製品を発売すると知りました。
ロフトのサイトに行くとすでに発売されていましたが、どの色のポケトルも専用カバーも売り切れ状態……。ロフト公式ストアをたびたびチェックするしかないかと思っていたら、商品ページに「入荷お知らせ」ボタンがあったので、メールアドレスを登録しておきました。いつ入荷するか分からないし、気長に待つつもりだったのですが、6日後には入荷のメールが届いたので、即購入しました!(今は、ロフト公式以外でも販売されています)
POKETLE(ポケトル)のレビュー
ロフトは、セブン&アイの総合通販サイトである「オムニ7」にロフト公式ネットストアを持っています。なので、今回はそこで購入しました。注文から到着までは中1日。Amazonやヨドバシ.comほどではないですが、かなり早いです。
オムニ7の梱包がシャレてるなあと思うのは、配送伝票を貼っている面が、底面になるように作られていること(オムニ7のロゴを正位置にすると、伝票が下になる)。
そして、今回購入したのが「日本最小の水筒」というポケトル(POKETLE=POCKET×LITTLE)。2つ購入してみました。化粧品のようなパッケージです。
このポケトル、パッケージからして小さいのです。片手でひょいと持てる大きさ。これまでの水筒ではあり得なかった大きさです。
このポケトル、用途がパッケージ横にアイコンで描かれています。サイクリングやオフィスだけではなく、散歩などの気軽な用途も想定していることが分かります。
品質表示もありますが、ここに明記されている通り、実容量は満水時で約120ml。この容量を持つ飲み物を調べたところ、オロナミンCがちょうど120mlでした。
さて、このパッケージがどれだけ小さいかを証明するには、スマホと並べるのが一番分かりやすいはず。なんと、iPhone XS Maxとほとんど同じ高さでした。ちっさ!
パッケージだけで引っ張りすぎました……開けていきましょう。
POKETLE(ポケトル)を開封
中身は、ポケトルと説明書だけ。
見てください、このコンパクトさ。片手でも余裕で持てるサイズ感です。
今回購入した2本はホワイトとブラック。妻がホワイトを使って、僕がブラックを使う予定です。
軽すぎるぞ、POKETLE(ポケトル)
1本あたりの重量を測ってみると、中身が入っていない状態で実測123.4g。
比較として、いつも使っているサーモスのワンタッチオープンタイプの水筒JN-350も測ってみます。こちらは350ml入るスリムタイプで軽量ですが、さすがに172.8gあります。
ポケトルの蓋を開けてみます。ポケトルの円周ギリギリまで開いた、大口径タイプ。これなら冷たい飲み物を入れるときに氷が入れられます。(ただ、そもそも容量が少ないので、氷はちょっとしか入らないでしょうが……)
中身はもちろん断熱タイプで、このサイズ感で保温能力もあります。
明記されている保温効力は43度以上(6時間)、保冷効力は12度以下(6時間)となっています。このサイズ感を考えれば十分な性能と言えるでしょう。
水筒の底に“滑り止め”?
そして、このポケトルの底面にはメーカー名の「DESIGN WORKS ANCIENT」の銘が入っています。
ホワイトもブラックも同様に、この底面が滑り止めになっています。デスクの上に置いても滑りにくくなっています。
通常、水筒の底面に滑り止めはありませんので、このポケトルはデスク上などで使うことも想定してデザインされていることが分かります。
POKETLE(ポケトル)のサイズ感をチェック!
それでは、このポケトル、他の容器と比較してどの程度小さいのでしょうか。まずは、いつも使っているサーモスの水筒JN-350(写真右)です。この水筒もサーモスの全ラインナップの中で1、2を争うほどのスリムさでしたが(購入当時)、ポケトルと比べるとかなり大きく見えます。
次に、2018年のヒット商品であるボトルコーヒー(写真左)と比較。ボトルコーヒーがかなり大振りに見えますね。
では逆に小さい飲料と比較してみましょう。よくある缶コーヒー(写真左)です。高さはポケトルの方が高いですが、直径はポケトルの方がスリムです。かなり細いことが分かっていただけるのではないでしょうか。
缶コーヒーと比べてどの程度スリムかというと、缶の上に載せられるほど。
缶コーヒーの縁よりも小さいわけですね。
というわけで、各種飲料と比較してみましたが、ポケトルのサイズ感、伝わりましたでしょうか?
ポケットに入れられるサイズ感という意味での、POKETLE=POCKET×LITTLEに偽りなしですね!
ポケトル用ボトルケースもレビュー
さて、ポケトルには専用のボトルケースが存在します。全6色(2018年12月現在)あり、今回はオレンジとピンクを同時購入してみました。こちらは箱ではなくビニールに入っています。
オレンジのケースはブラックのポケトルに、ピンクのケースはホワイトでそれぞれ使ってみます。
まずはポケトル(ホワイト)とボトルケース(ピンク)の組み合わせ。ホワイトのボトルの先端がちょこんと出ています。ボトルケースの取っ手には、指1本分が入るくらいの隙間ができます。
続いて、ポケトル(ブラック)とボトルケース(オレンジ)の組み合わせ。
ボトルケースを付けた状態でのiPhone XS Maxとのサイズ感比較です。ケースがあってもまだまだ小さいです。
缶コーヒーとも比較してみましょう。ケースを付けてようやく太さが近くなってきました。
せっかくの可愛いポケトル、カバンの中に入れてガチャガチャするよりは、ケースに入れてスマートに使いたいですね。
使ってみた
12月のとある寒風吹きすさぶ寒い午後、ポケトルに熱々のコーヒーを入れて外出してみました。
外出当初の30分くらいまでは熱い状態で飲め、それからしばらく車中にポケトルを置いて、3〜4時間ほどして戻ってきました。その時のコーヒーはややぬるい状態。
サーモスの水筒であればまだまだ熱い状態が期待できる場面ですが、さすがにそこまでの性能は無いようです。
しかし、この小容量を考えれば、十分と言えるでしょう。
ポケトルのまとめ
保温性能については十分な性能があることは分かりました。ポケトルのメリットは、小さく細く軽いこと。デメリットは、120mlしか入らないこと。非常に明確です。
ポケットに入れられるほど小さく細い水筒、とコンセプトがはっきりしているため、これを求めている人にとっては、現時点で唯一無二のものです。(これがヒットすれば他社も後追いしてくるでしょうけど)。たくさん飲みたい人にとっては、選択肢に入らないでしょうし、たくさん飲めない人にとってはポケトルが選択肢になるでしょう。シンプルです。
価格も安いので、セカンド水筒として持っておくのもいいでしょうし、複数本持っておいて、お茶とコーヒーを両方持ち歩いたりするのもいいでしょう。これまでの水筒の概念を打ち破る、小さくて細くて軽い水筒、皆さんも1本いかがでしょう?