Bluetooth“ケーブル”という選択肢
SHUREのSE425というイヤホンを購入したときはシンプルに「いいイヤホン」が欲しい、という気持ちだけでした。SEシリーズのようにMMCX端子を備えたイヤホンは、ハウジングとケーブルを分離させることができるため、リケーブル(=ケーブルを交換すること)が可能ですが、当初は、それを知っても「ケーブルを変えてまで音質にはこだわらないな〜」なんて思ってました。ただ、調べてみると、ケーブルを付け替えることには下記のようなメリットがあります。
- 繋げる機器によって長さを調節できる(長くも短くもできる)
- iPhoneのLightning端子のように、特異なコネクタにも直結できる
- 有線イヤホンをワイヤレス化できる
特に、有線イヤホンをワイヤレスにできるメリットは計り知れません。詳しくは下記記事にまとめてみましたので、ご一読ください。
aptX対応と、珍しいカラーのBTX1
MEE audio(ミーオーディオ)のBTX1は、高音質コーデックであるaptXに対応したMMCX対応Bluetoothケーブルです。珍しいのは、オーディオ製品にありがちなブラック以外に、クリア(というよりホワイト)の2色展開をしている点。
BTX1-CLのレビュー
珍しいので、クリアモデル(BTX1-CL)を購入してみました。「aptX」と「AAC」に対応していることをアピール!パッケージにはMMCXアダプターと表記されていますが、耳なじみがいいので、Bluetoothケーブルで通させていただきます!
日本での代理店は、宮地商会さんです。日本語マニュアルと保証書は製品パッケージの外側に添付されていますので、誤って捨てないようにしましょう。
パッケージは表紙のように、前に開きます。店頭で見かけた場合でも、開封せずに中身が確認できますね。
製品名に「クリア」と入っているように、ケーブルが透明になっています。その他の部品はオフホワイト、光の加減によっては、わずかにクリーム色がかっているようにも見えます。
内容物は、マニュアル類とBTX1本体、充電用のMicroUSBケーブルです。
ケーブルに注意書きのタグがぶら下がっていました。MMCXコネクタを扱う際には、プラグ部分を持つように、とのことです。
両耳の直下にぶら下がるパーツは、右側に操作系が集中しています。左側はおそらくバッテリーですかね。どちらが軽い重いということはなく、バランスが取れています。
MMCXコネクタ周辺は、シュアがけできるよう、ワイヤーで曲げられるようになっています。
ケーブルを後頭部に回した際、余り部分を調整できるようになっています。
SHURE SE425に換装する
SHURE SE425のケーブルをBTX1に換装してみました。
白とシルバーの組み合わせが珍しい、ワイヤレスイヤホンが誕生しました。
白のケーブルを持ったイヤホンって新鮮です。
音質の感想
iPhoneとBluetooth接続して聴いてみました。(iPhoneはaptXに対応していないので、AACでの接続になります。)
低音がしっかり出ていて、Bluetoothにありがちな迫力不足による不満が解消されます(SE425の性能もありますが)。SHURE純正のBluetoothケーブルにはがっかりしましたが、BTX1はそれを上回る性能を出しています。
一方で、高音域と低音域の伸びがイマイチ足りず、音の解像感にややぼんやりしたものを感じます。ただ、これはBluetoothオーディオの限界なのかも。この価格帯の製品にそこまで求めるのは酷と言うもの。
まとめ
よかったところ
- 1万円未満で、この音を出してくれるBluetoothケーブルは貴重な存在!
- ブラックとホワイトがあるので、手持ちのイヤホンと色が合わせやすい!
- シュアがけを前提としたワイヤー入りのケーブル!
イマイチなところ
- バッテリー低下時の通知が遅い。通知がくると10分くらいで切れてしまう。
- ケーブルにしなやかさがなくて、ぐねぐねしたまま。もう少し取り回しが良ければ……
最後に
SHURE純正のBluetoothケーブルにがっかりしたくないなら、コストパフォーマンスに優れた本製品の方が確実です。また、以前にレビューしたOKCSC DD4のような格安Bluetoothケーブルからステップアップしたい方には、7000円台で買える本製品は確実にオススメ!