定額制動画配信サービスとは?
ここからちょっとだけ各サービスの概要を語るので、結果だけ知りたい方は結果発表に進んでください。
本記事のもくじ
代表的な定額制サービス10選
ネット回線の高速化に伴い、ストリーミング型の映像配信が一般的になってきました。その中でも有料サービスとして熾烈な加入者争奪戦を繰り広げているのが、月額定額制(サブスクリプション型)の見放題動画配信サービスです。
dTV
言わずと知れたNTTドコモのサービス。ドコモユーザーでなくても、加入することができます。もともと「BeeTV」として2009年にスタートし、「dビデオ powered by BeeTV」を経て、2015年からdTVになりました。公称463万契約(2017年3月の事業展開資料より)と、公表されている加入者数で見ると、日本で最も多いのがこのサービス。料金は、月額500円(税別)。
Amazonプライム・ビデオ
Amazonの会員プログラムであるAmazonプライムに付帯するビデオサービス。その他のサービスも含まれるため、単純な比較は難しいが、年会費3,900円(または月会費400円)という価格は、ビデオサービス単体としても他社より圧倒的に安い。会員数は公表されていないが、検索してみると、日本では200-300万人と推測している方が多い(定かではない)。
Hulu
2011年スタート。Huluはもともと米国のサービスだが、日本では日本テレビグループのHJホールディングス株式会社が運営している。会員数は、公称155万人(2017年11月の日本テレビ決算説明資料より)料金は、月額933円(税別)。
Netflix
日本での契約者数は公開されていないが、全世界での契約者数は1億1,760万人と他社を圧倒する。料金プランは3タイプで、SD画質のベーシック 650円、HD画質の「スタンダード」950円、4K画質の「プレミアム」1,450円となっている。
このNetflix、実はau WALLETや、コンビニで売っているプリペイドカードで支払いができるというメリットがある。下記の記事でまとめたので、ぜひ参考にしてもらいたい。

U-NEXT
USENの展開するビデオサービス。料金は月額1,990円(税抜)と高いが、オンラインレンタルに使える1,200ポイントが毎月チャージされる。
ビデオパス
定額制の配信と、レンタルでの購入の2方向で展開している。かつて独立サービスだったアニメパスを統合している。契約者数は非公表。月額562円(税抜)で、レンタルで使える540円分のコインが毎月付与される。
付属サービスとして、auマンデイ(TOHOシネマズで毎週月曜日1,100円)やauシネマ割(ユナイテッド・シネマ/シネプレックスで映画が毎日1400円)が使えます。映画をよく観る人であれば、すぐに元が取れてしまう、お得なサービスになっています。
これまでauユーザー限定のサービスでしたが、2018年8月からWow!IDという無料のIDを取得することでドコモ・ソフトバンクなど他キャリアの人たちも加入できるようになりました。もちろん、auマンデイやauシネマ割も利用できます。
ビデオマーケット
ガラケー全盛期にスタートした、老舗のビデオサービス。月額980円(税別)だが、レンタルで使える540ポイントが毎月付与される。
TSUTAYA TV
TSUTAYAが展開する動画見放題サービス。動画見放題だけなら月額933円(税抜)だが、これにCD/DVDの定額レンタル(8枚まで)を加えたプランが月額2,417円(税抜)で利用できる。
FODプレミアム
フジテレビが展開する見放題サービス。映像だけでなく、雑誌の読み放題を付けたり、電子書籍のポイント還元などの特典がある。月額888円(税抜)という価格設定は8チャンネルを意識してのことだろう……。
DMM.com 見放題chライト
DMMの見放題チャンネル。DMMなので、もちろんアダルト(DMM.R18)の見放題メニューがある。月額540円(税込)。
その他の定額制サービス
- DAZN(スポーツ)
- バンダイチャンネル(アニメ)
- dアニメ(アニメ)
- アニメ放題(アニメ)
- 見放題ch プレミアム DMM.R18(アダルト)
- 演劇動画配信サービス「観劇三昧」
(演劇)
- KOCOWA(韓国映画・ドラマ)
どの見放題サービスに加入してますか?アンケートの概要
Google Surveysを使用して、2月初旬に18歳から64歳までの男女1,000人にアンケートを取りました。本サイトの独自調査です。
本アンケート結果は自由に“引用”いただいて構いませんが、必ず本記事へのリンクを貼るようお願いします。
全体の集計結果
回答者1,000人のうち、70%超が「加入していない」という結果に。逆に、これだけの市場がまだ眠っているわけで、各社こぞって広告を打ち、ユーザーを奪い合うのも分かる気がします。
その中で、最多の得票を得たのが、Amazonプライム・ビデオ。2位のdTVに5倍近い差を付けて、圧倒的な1位となりました。次いで、HuluとNETFLIXが僅差で続きます。
男女別の集計結果
男性全体
男性全体で見ると、未加入の割合が減り、68.2%に。一方で、Amazonプライム・ビデオが20%を超えて、存在感を増します。また、日本では最後発のNETFLIXが2位に顔を出し、勢いがあることを伺わせます。
女性全体
一方で、女性全体では未加入の割合がグッと増え、80%に近づきます。Amazonがトップなのは変わりませんが、2位に顔を出したのはHulu。テレビとの親和性が高いことが影響しているのでしょうか。
世代別の集計結果
続いて、世代別の結果を男女で見ていきましょう。
18歳から24歳
18-24歳は大学生や新社会人など、所得がまだ低い世代。こうしたサービスへの親和性は低く、男女で未加入の割合が80%前後となっています。また、加入しているサービスで見ても、全世代の中で唯一Amazonプライム・ビデオが負けているのが男性。なんとdTVがトップに来ています。
25歳から34歳
この世代は、全体の平均と比べて、男女ともに見放題サービスに意欲がある世代です。特に男性は未加入がもう少しで60%をきるところまで来ています。男女いずれもAmazonプライム・ビデオの割合が高く、20%を超えています。
35歳から44歳
この世代も見放題サービスへの親和性が高く、男性の回答内容は25-34歳の世代と似たような結果になっています。ただ、女性は概ね数値を落としており、この辺りで男女の差が目立ち始めます。
45歳から54歳
この世代は、収入的にも余裕があり、見放題サービスへの理解もある世代です。未加入率も低いですが、なんとAmazonプライム・ビデオの割合が男女ともに20%を大きく超え、男性に至っては30%を超えています。また、女性では2位のdTVが7.1%と、3位以下を引き離しています。
55歳から64歳
この世代になると、Webサービスへの親和性が低くなり、未加入率が上がり、Amazonプライム・ビデオだけでなく、他のサービスの割合も下がります。女性はAmazonプライム・ビデオとHuluしか回答がありませんでした。
地域別の集計結果(抜粋)
最後に地域別に集計してみたところ、少し差があったので、主要なところだけお見せします。(地域によってはサンプル数が少ないため、あくまで参考まで)
関東地方
関東地方は他の地域に比べ、見放題サービスへの意欲が高い地域です。Amazonは4人に1人がプライムという結果に。
中国地方
全地方の中で、最も未加入率が高かったのが中国地方。なんと男女合わせた場合でも80%に達しています。Amazonプライム・ビデオの割合も低く、全体的に低調になっています。
四国地方
関東地方を抜いて、最も見放題サービスへの意欲が高かったのが四国地方。なんと未加入率が50%台という驚異の結果に。
まとめ
というわけで、見放題サービスの1000人アンケート調査、いかがだったでしょうか。こうして数値になってみると、この手のサービスは発展途上ですし、Amazonはこの分野でも圧倒的に強いです。個人的には新作映画がもっと早く配信されるといいなと思いますし、価格的にももっとバリエーションがあってもいいとおもいます。今後もこの動向は追って行きます!