有線イヤホンの安くていいモノ
ふだんBluetoothイヤホンばかり使っていると、有線イヤホンに戻ったときの音質の良さに驚くことがあります。特に、2-3,000円の価格帯は、価格差をものともしない掘り出し物のイヤホンが隠れていたりするので侮れません。その一角になるかもしれないイヤホンをレビューする機会があったので、ご紹介します。
※本レビューにあたってJAYFI様より商品サンプルをご提供いただきました。
真っ白なパッケージに線画のイヤホン、ロゴのワンポイントカラーがシンプルで綺麗です。
パッケージから取り出した内箱には、型抜きしたスポンジにはめ込まれたJA40。手がこんでます。
一目見て、質感のよさに期待が高まります。
内容物は、JA40本体と交換用のイヤーピース×2、クリップ、キャリングケース、マニュアル、となっています。
マニュアルを読んでいると、音域図や詳しい仕様に交じって「エージングのご案内」が載っていました。イヤホン・ヘッドホン等を買うとエージングを気にしますが、あえてマニュアルに載せているのは驚きです。なお、エージングの目安は50時間とのこと。世の中的には、エージングというとエイジングビーフ(熟成肉)の方がポピュラーかと思います。
さて、お腹が減りそうな話題は置いておいて、JA40本体を見てましょう。金属製のハウジングがかなり綺麗に仕上がっているのがお分かりでしょうか。所有欲を満たしてくれる出来栄えです。ちなみに、アルミ製なのでかなり軽いです。
付属のイヤーチップはS・M・Lとあって、当初はMサイズがアタッチされています。クリップもあると便利でいいですね。
右耳側にコントローラマイクがあります。このワンボタンのみで、再生・停止・着信・終話・早送り・巻き戻しを操作します!
パッケージから付属品・外観まで、この価格帯なら完璧。さて、肝心の音はどうでしょうか。
1週間使ってみた
音源からの素直な音が鳴っている印象。特に高音域は非常に鮮明で、ピアノ・ジャズなどは聴いていて気持ちがいい。反面、低音はややこもりがち(エージングが足りない?)で、迫力のあるロックや映画音楽などは物足りない印象。解像感はもう1ステップくらい上を目指してもいい。
全般的に元気に鳴っているので、もう少し落ち着いて音場を感じるような音作りを期待したいところ。ともあれ、実売で3000円を切るイヤホンとしては十分にいい音。
ただ、この価格帯のイヤホンは激戦区なので、飛び抜けるためにはもう一歩踏み込んだウリが欲しいところ。
※比較として、金額的に近いSATOLEXのTubomi DH298-A1と聴き比べています。
ともあれ、パッケージからマニュアルまで、製品作りに対する真面目な姿勢が好感触でした。