「このキーボード好きだな」と思った最初の体験は、FMVの軽いタッチのキーボードでした(90年代)。Macユーザーの私としてはWindowsキーボードにはなかなか手を出しづらいのですが、このたび富士通からマルチデバイス対応のキーボードが発売されたということで、思わず買ってしまいました。
FMV Comfort Keyboard KB800 FMV-KB800Tを1ヶ月使ってみた
今回購入したのはFMV Comfort Keyboard KB800。ワイヤレスの静音キーボードです。
富士通WEB MARTだけでなく、家電量販店や各種ECサイトでも買えます。(私は楽天市場で買いました)
FMVで始まる製品ですが、マルチOS対応なのでmacOSやiPadでの使用も考慮されています。
OS別に懇切丁寧なマニュアルが整備されているので、マルチデバイス対応は伊達ではありません。製品サイトには補足マニュアルも公開されています。
こちらがFMV Comfort Keyboard KB800本体です。グレーのベースに、ブラックのキートップという組み合わせで、落ち着いた印象を受けます。
バッテリーは単四乾電池2本
バッテリーは単四乾電池2本です。製品に付属しています。
ヒンジ部分に収納するようになっています。製品ページによると、単四乾電池2本で約1年動くそうです。十分です。
接続方法は、Bluetooth or USBレシーバー
FMV Comfort Keyboard KB800の接続方法はワイヤレスのみで、有線接続はできません(そもそもUSBポートがありません)。接続台数は、Bluetooth 3台+USBレシーバー 1台です。USBレシーバーはキーボード裏に収納されています。
各デバイスはキーボード左上のボタンで切り替えが可能になっています。
この切り替えボタンには、ちょっとした工夫がしてあります。実は、他のキーより低く、意識的に押しこむ必要があるのです。
誤って押して、意図せず切り替わってしまうのを防げます。いいじゃない!
打鍵感と静音性は?
静音性については抜群です。本当に音がしないので、図書館のような静かな場所でも、家族が寝静まったリビングでも使えます。そのぶん、打鍵感については好みが分かれるかもしれません。キーの背が低いロープロファイルで、しっかり押せるものの、やや軽い。似たキータッチで言うと、Satechiのキーボードに近いかも。MacBook AirやMagic Keyboard、ロジクールのMX Keysなどと比べると、剛性に欠ける印象です。
予想外に大きいEnterキー
大きくて困ることはないのがEnterキー。とはいえ、FMV Comfort Keyboard KB800のEnterキーは、やけに幅広でした。押しやすくていいんですけど。
誤タッチ頻発の⌘←→Option問題
快調に使えているFMV Comfort Keyboard KB800なんですが、唯一の難点が⌘キー(Windowsキー)の場所です。Optionキーが右隣にあるため、誤タッチを連発してしまいます。(通常のMac用キーボードと配置が逆)
⌘キーの組み合わせでショートカットを多用するため、これがストレスなんです。コピーしたつもりが文字入力されていたり、ウインドウを閉じるつもりが空ぶったりと、1ヶ月経った今でも慣れません。キー配置を入れ替えるツールを使うしかないですね。
MacでもiPadでも使えるメモリー機能
FMV Comfort Keyboard KB800のユニークな機能が、「メモリー機能」です。3つのボタンにそれぞれ、打鍵内容を記録できるため、ショートカットだけでなく、ちょっとした文章も打つことができます。これはキーボード自体に内蔵された機能なので、OSに依存しません。
記録後は、各ボタンを押すことでワンテンポ置いて打鍵内容が再現されます。
テンキー付きでも意外とコンパクト
FMV Comfort Keyboard KB800はテンキー付きのキーボードですが幅はコンパクトで、テンキーレスのREALFORCEより少し長いくらい。MX Keysのようなテンキー付きフルキーボードよりも短くなっています。
テンキー付きで、コンパクトなキーボードを探している人にはうってつけです。
FMV Comfort Keyboard KB800 FMV-KB800Tのまとめ
丁寧なマニュアルからデバイス切り替えボタンの配慮など、随所に目を配ったあとがあり、とても使いやすいキーボードです。静音でコンパクトなテンキー付きワイヤレスキーボードにはオススメです!私の懸念としては、記事中で指摘したキー配置と打鍵感です。購入を検討している方は、ぜひ店頭で試してみてください。