家事が1つ消える!ECOVACS DEEBOT N8+ レビュー/拭き掃除もゴミ回収も全自動な未来型お掃除ロボット!

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ロボット掃除機の現状ってどうなんだろう……?

今回、ロボット掃除機のレビューの依頼があって、ちょっとだけ躊躇しました。なぜかというと、2016年にロボット掃除機を買ったことがあったんですが、わが家のコーギーが吠える・おしっこ漏らす、などの強烈な拒否反応を示して、あえなく売却したことがあったから。

しかし、あれから5年、ロボット掃除機も進化しているだろうし、そろそろ大丈夫なのでは?と思い、試させてもらうことにしました。

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ロボット掃除機の日本における市場シェアは……?

ロボット掃除機の現状については未観測だったので、まず、そもそもロボット掃除機ってどれくらい普及しているんだろう?と統計データを探してみました。

しかし、無料で公開されているデータはほとんどなく、明確な数値で明示されているものは、iRobotの公開しているプレスリリースくらいでした。

『ロボット掃除機 一家に 1 台』をスローガン に、すべての家庭にロボット掃除機をお届けすることを目指しています。それに向けて、まずは 2023 年までに 全国世帯普及率を 10%にすることを一つの中期目標としています。

アイロボットジャパン ロボット掃除機の国内累計出荷台数が400万台を突破 ~グローバルでは2020年前年比プラス18%の成長率~

具体的な数字ではないものの、普及率はまだまだこれからのようです。ロボット掃除機の代名詞「ルンバ」を擁するiRobotでも10%を目標にしているあたり、成長の余地は大いにありそうです。

ただ、もう少し実態に即したデータが欲しいなと思い、(自腹で)ロボット掃除機の所有率を調べてみました。日本全国の25〜64歳の男女約1,500名を対象に、Googleサーベイを実行してみた結果が、こちらです。

ロボット掃除機を所有しているかどうかの質問で、「所有している」と回答したのは23.2%。あくまで個人に聞いた結果なので、アイロボットの発表した世帯普及率とは異なります。

統計データを細かく見ていくと、首都圏や関西圏は高く、それ以外は低いといった偏りはあるものの、地域差は10%程度しか違わないので、全国的な状況は大きく変わらないと見ていいでしょう。

なお「所有している」と回答した方の中で、最も所有率が高かったのはロボット掃除機の代名詞「ルンバ」のiRobot製品です。実に2人に1人はiRobot製品を持っていると回答しており、圧倒的なシェアです。その次となると混戦状態で、Panasonic、ECOVACS、Anker(ブランドはEufy)、HITACHIと並びました。

ロボット掃除機を販売しているメーカーごとの特徴とは……?

これらのメーカーのサイトを見てみると、最近のロボット掃除機はかなり進化しているようで、上位機種には下記のような機能があるようです。

  • マッピング機能
  • Wi-Fi&アプリ対応
  • スマートスピーカー対応
  • 水拭き機能
  • 自動ゴミ収集機能
  • 充電ステーション

これが全部できたら、未来じゃないか……って思うんですが、未来はとっくに現実だったようです。

全部入りのロボット掃除機「ECOVACS DEEBOT N8+」

前置きが長くなりましたが、今回紹介するのはアンケート調査の所有率で同率3位に入っていたECOVACS社の製品「DEEBOT N8+」です。

前述したように、ロボット掃除機には多数の機能が存在しますが、このDEEBOT N8+は、Wi-Fi対応+アプリ対応+マッピング+水拭き+充電ステーション+自動ごみ収集という、主要な掃除機機能だけでなく、先ほど紹介した付加機能がすべて揃った、スペック上では最強のロボット掃除機です。

スペック的には完璧でも、使い勝手はどうなのか、実際に試してみることになりました。(※本レビューにあたって、DEEBOT N8+の製品サンプルをご提供いただきました。)

ECOVACS DEEBOT N8+をレビュー

DEEBOTのダンボールに入って到着しました。そこそこ大きくて重かったです。ダンボールの上に乗せているのはiPhone 13 Pro Maxです。iPhoneの中で最大サイズを誇る13 Pro Maxが小さく見えてしまいます。

ダンボールとジャストサイズのパッケージで収まっていたこちらがECOVACS DEEBOT N8+です。それなりに重さがあるため、上に引き出すのに苦労しました。ダンボールの下を開けて、ダンボールごと引き抜くのが楽です。

箱を開けてみると、本体や付属品がモジュール式になっていて、一つ一つ取り出しやすくなっていました。最近はこういった設計のパッケージが増えてきましたね。

自動ゴミ収集器(写真中央)の他に2つの内箱があり、付属品一式(写真左)とDEEBOT N8本体(写真右)が入っていました。

DEEBOT N8+には下記のものが含まれています。

  • 掃除機本体
  • 自動ゴミ収集機(ダストバッグ2個含む)
  • サイドブラシ
  • 水タンク(本体に収納済み)
  • クリーニングモップ(繰り返し用タイプ、使い捨て用タイプ)
  • クリーニングクロスプレート
  • 高性能フィルター(水洗い不可)
  • メインテナンスツール
  • 取り扱い説明書

付属品一式は次の通り。

ちなみに、これらの消耗品はAmazonで購入することができます。もちろんECOVACSによる正規品です。

それでは、DEEBOT N8+について詳しく見ていきましょう。

ロボット掃除機に必須な「自動ゴミ収集機&充電ステーション」

まずは、自動ゴミ収集機から確認してみましょう。名称上は「自動ゴミ収集機」ですが、充電ステーションも兼ねています。

ベースになっている部分には、DEEBOT N8+がハマるように、手前に溝と、奥に充電端子があります。

それから、自動ゴミ収集機として機能しているのが、上部にある筒です。手前の突起をワンプッシュすると……

フタが開いて、ゴミを集めるダストバッグにアクセスできます。清掃を終えたDEEBOT N8が自動ゴミ収集機に戻って充電が始まると、収集したゴミがダストバッグに集約されます。

このダストボックス交換用エコ紙パックは、あらかじめ付属していますが、消耗品のため無くなったらAmazonから購入することができます。他社製のサプライ品もあるのでご注意ください。下記のリンクは正規品です。

ダストバッグの交換基準は2ヶ月ほどと言われています。清掃する頻度や、汚れ具合にもよるので、適宜確認してみてください。

インテリジェントなロボット掃除機「DEEBOT N8+」

それでは、続いてロボット掃除機本体である「DEEBOT N8+」です。

イエローやブルーのシートは緩衝材なので、取り外していきます。

この状態でもそのまま使えそうですが、足りないものがあります。ゴミをかき集めてくれる「サイドブラシ」です。本体を裏返すと、ピンクとグリーンのパーツが見えます。

ここに、それぞれカラーに合うサイドブラシを差し込みます。カチッというまで差し込んでください。

2箇所にサイドブラシを差し込んだら、DEEBOT N8の準備は完了です。

それではいよいよ利用を開始していきましょう。まずは充電ステーションを設置します。前方と左右にスペースが必要です。狭い場所には置かないようにしましょう。

DEEBOT N8+を置きます。充電が始まります。

DEEBOT N8+の手前のプレートをはね上げると、電源スイッチや設定用のQRコードにアクセスできます。

次に「ECOVACS HOME」アプリをダウンロードしておきましょう。( App Store / Google Play

赤く目立つ電源スイッチをスライドして、電源を入れます。

ロボット掃除機を追加する画面に進みます。

追加方法は簡単で、アプリからQRコードを読み込むだけ。

カメラが起動するので、枠内にQRコードを収めます。

これでスマホ側からDEEBOT N8+を特定できました。あとはアプリの指示に従って進めていきます。Wi-Fiのパスワードが必要になるので、事前に準備しておきましょう。なお5GHzだけのWi-Fi環境では使えないので注意してください。

これで、スマホアプリ側からDEEBOT N8+が操作可能になりました。こちらの画面を見ていただくと分かるように、操作は「自動清掃」か「充電に戻る」かの2択でシンプルです。

それでは、最初の清掃を始めていきましょう。

いよいよ!DEEBOT N8+で部屋のお掃除開始!

最初はロボット掃除機が部屋のマップを作成するので、その準備です。DEEBOT N8+が部屋を正しく認識できるよう、ドアは開け、床にある小物は片付けておきます。

基本的にはアプリの親切なチュートリアルに沿って進めるだけなので、特に困ることはないでしょう。動き出したDEEBOT N8+が最初に行うのが、ざっくりした部屋の見取り図作成です。

DEEBOT N8+が大まかにスキャンして、部屋の概略図を作成します。

アプリ上から見ていると、DEEBOT N8+の動きがよく分かります。DEEBOT N8+は壁や障害物にコツンコツンとぶつかりながら、ちょっとずつ部屋を認識していきます。(最初は優しくぶつかりますが、部屋を認識するにつれ、直前で回避するようになります)

部屋の中を認識できたら、あとは念入りな清掃が始まります。アプリ上でのDEEBOT N8+の軌跡を見てもらうとわかる通り、かなり念入りに清掃してくれます。

2DKのわが家を清掃するのにかかった時間は約30分ほど。最初のマップ作りで少し時間がかかりましたが、2回目以降は20分ちょっとで済ませてくれるようになりました。

年中、コーギーの毛に悩まされているわが家ですが、DEEBOT N8+の清掃後は非常に綺麗になりました。自動でここまでやってくれるなんて、素敵すぎます。

なお、DEEBOT N8+はアプリからも使えますが、本体の電源ボタンを押すことで起動→もう一回押して清掃を開始することができます。私はアプリから、妻は本体から直接使うようにしています(分かりやすいそうです)。

DEEBOT N8+が掃除できない場所もある

DEEBOT N8+は、ソファ下だろうがベッド下だろうが、細い通路でもドンドン進んでいきます。

しかし、掃除できない場所もあります。例えば、デスク下。オフィスチェアの脚が邪魔でここには入れません。

また、ダイニングテーブルのように、椅子が複数並んでいる場所も入ることができません。

オットマンのように、DEEBOT N8+の直径より狭い場所にも入れません。

こうした場所の掃除はできないので、通常の掃除機等を使う必要はあります。(あるいはDEEBOT N8+が動くときだけ片付けましょう)

DEEBOT N8+の動作音は静か?うるさい?

ところで、ロボット掃除機で気になるのは動作音です。以前に購入したロボット掃除機は動作音のうるささに、我が家のコーギーが騒ぎ、全く慣れることもなく、止むなく手放した経緯があります。

騒音計を使用してみました。隣の部屋を掃除しているDEEVOT N8+の音は50dBほど。日中に窓を開けていると、動いているか分からないレベルの音です。

動いているDEEBOT N8+に騒音計を近づけてみると、60dB後半になりました。さすがに近づくと動作音は大きいです。ただ、移動する際の車輪は静かですし(ゴロゴロしない)、モーターの音に不快さはありません。主観ですが、よくある掃除機よりも静かだと感じます。

わが家のコーギーも最初はちょっと吠えたものの、すぐに慣れたようで、あまり気にしなくなりました。(むしろ興味を持って近づき始めた……)

清掃も終わり、これなら使い続けても全然大丈夫だ!……と安心したところへ、爆音が響きます。

実は、DEEBOT N8+が充電ステーションに戻ると、自動的にゴミ収集が始まるんですが、この音が爆音です。急にジェット機のエンジンのような音が出るので、最初は驚くでしょう。

この爆音、ゴミ収集を終えるまで、だいたい20〜30秒ほどで止まります。

DEEBOT N8+自体は夜に動かしても問題ないくらい静かなんですが、この自動ゴミ収集はうるさいので、マンション等にお住まいであれば、夜は使わないことをオススメします。

水拭きもできるモップ掃除も試してみた

さて、DEEBOT N8+はモップを使った水拭き掃除にも対応しています。こちらも使ってみましょう。まずは、本体後部にあるタンクを取り出します。

これが給水タンク、左上に見えているブルーのゴム栓を開けて水を入れます。

入れる水は水道水で問題ありません。最後に、必ず栓をしましょう。こぼれた場合は丁寧に拭き取っておいてください。

次に、クリーニングモップを用意します。DEEBOT N8+のクリーニングモップには、使い捨てタイプ(写真中央、写真左)と、繰り返しタイプ(写真右)があります。

今回は使い捨てタイプを使ってみます。クリーニングクロスプレートから、繰り返しタイプを剥がします。

使い捨てタイプを貼り付けます。

給水タンクにクリーニングクロスプレートを取り付けて、DEEBOT N8+に差し込みます。裏から見ると、DEEBOT N8+の後部に取り付けられていることが分かります。(取り付け時に裏返す必要はありません)

クリーニングクロスプレートが取り付けられると、DEEBOT N8+は自動的に「モップがけモード」になり、拭き掃除を同時に行なってくれます。

清掃を終え、充電ステーションに戻ると、給水タンクを取り外すように指示が出ます。

拭き掃除を終えてクリーニングクロスプレートを取り外してみると、茶色くなったクリーニングモップが……。

使い捨てタイプなので、剥がしてそのままポイしてしまいましょう。

なお、クリーニングモップは、繰り返しタイプも使い捨てタイプも、Amazonで購入することができます。

↓こちらは繰り返しタイプ。

↓こちらは使い捨てタイプ。

最後に、給水タンクの水はすべて捨てましょう。

給水タンクをDEEBOT N8+に戻して完了です。

わが家にDEEBOT N8+を導入した結果……

DEEBOT N8+を導入してから約2週間。わが家に起こった変化といえば「ダイソンの掃除機を使わなくなってしまった」です。買ったばかりだったのに……

とはいえ、もう少し正確に言うと、DEEBOT N8+では掃除できなかったデスク下とか、洗面所では使うのだけど、それ以外はDEEBOT N8+におまかせ。ダイソンはなんとも贅沢なサブ機になってしまったのでした……。

さらに、掃除の回数も増えました。これまでは週に1〜2回でしたが、DEEBOT N8+を導入してからは1日おきに掃除しています。コーギーの抜け毛が舞うことも無くなりました……。

基本的にほったらかしでいいDEEBOT N8+は、ちょっとしたタイミングで起動して、あとはお任せなので、何の気兼ねもなく使えています。

ダイソン……。

ECOVACS DEEBOT N8+のまとめ

5年ぶりに使用したロボット掃除機でしたが、DEEBOT N8+の機能の充実っぷりとインテリジェントな動作に驚きを隠せません。満足度が高いです。個人的には、わが家のコーギーと相性が良かったことが何よりの収穫でした。抜け毛のシーズンの大変さから解放される……気がします。

余談ですが、昨年、引っ越しに合わせてソファを買い替えた際、複数の店舗でアピールされたのが、「ルンバ(or ロボット掃除機)が通れる高さになってます」ということ。

どうやらロボット掃除機の普及に伴って、家具のほうからスタイルを変えてきていたようです。今後、家具の買い替えを考えている方は、こういった点にも注目してみてください。

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