家で作るたこ焼きをレベルアップさせたい……
関西では一家に一台たこ焼き器がある、というまことしやかな都市伝説がありますが、今やたこ焼きは全国区の食べ物です。関西でなくても、たこ焼き器を置いてあるご家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、家庭で作れるたこ焼き器は、そのほとんどが電気で動くたこ焼き器のはずです。ホットプレート同様に使える手軽さが魅力ですが、お店で買うたこ焼きの味には及びません。そう、銀だこのように、カリッとふわっとしたたこ焼きにはとても及ばないのです……。
カセットガスを使う、イワタニのたこ焼き器
わが家のたこ焼き器は10年以上前に購入した電気式のもの。そこそこ美味しいたこ焼きは作れるものの、火力不足でカリッと焼くことはできず、しんなりしてしまいます。
そこで、今回購入したのが、イワタニ(岩谷産業)のカセットガスたこ焼き器 炎たこII CB-ETK-2です。
カセットガスたこ焼き器ということで、パッケージにも大きく掲載されていますが、コンビニなどでも売っているカセットガスを使用します。
コンビニやスーパーに行けば、3本セットで売っているあのカセットガスですね。
カセットコンロだけじゃない、カセットガスの使い道
ちょっと脱線します。カセットガスというと、鍋もので使うカセットコンロが思い浮かびますが、イワタニではこのカセットガスを燃料として使う製品をいくつも発売しています。
例えば、家庭で使うポータブルストーブ。一見よくある小型ヒーターですが、先述のカセットガスを使って暖めます。電源が必要ないので、どこにでも持ち運べます。
こちらはなんと炊飯器……。その名も「カセットガス炊飯器 HAN-go」。アウトドアでも美味い白飯が食べられるみたいです。
他にも、家庭内でも煙を出さずに焼き肉ができると話題になった、スモークレス焼肉グリル やきまるといった製品もあります。ホットプレートよりも強い火力で、煙を出さずに焼き肉ができる製品です。
ガス式の世界、奥深い!
ガスは、電気では実現できない強い火力が特徴です。今回の炎たこIIも、電気式のたこ焼き器にはできない直火ならではの焼き加減が期待できます。
カセットガスたこ焼器 炎たこIIのレビュー(続き)
パッケージから取り出すと、炎たこIIと説明書類一式がバンドでまとめられていました。このバンドは収納の際にも使用するので、捨てないでおきましょう。
炎たこIIは、本体とプレートに分かれます。説明書のほかに、たこ焼きレシピも付属します。たこ焼き型のチヂミやお菓子など、直火であることを活かしたレシピが載っています。
炎たこIIの本体には、専用のU字バーナーが備え付けてあります。
このU字バーナーには、等間隔に小さい穴が並んでいて、まんべんなくプレートを熱します。
こちらは炎たこIIのプレート。プレート穴は直径40mm。よくあるサイズ感です。このプレートはフッ素加工されているので、焦げ付きにくく、洗いやすくなっています。
このプレートの特徴は、綺麗な大玉を作るための「切り溝」が入っていること。生地を広げて、この切り溝に沿って切っていきます。
そして、カセットコンロのように、カセットガスを収納できるスペースがあります。レバーでの固定ではなく、マグネットでの固定になるので、利用時にはカセットガスをまっすぐ押し込むだけです。
点火せんつまみには火加減の3段階の目安があります。いい感じに調整してください。
設置方法は、炎たこII本体にプレートを載せるだけ。実際にたこ焼きを焼いていきましょう。
点火して、強火で熱していきます。小さい炎が大量にゆらいでいます。油を引いたら生地を乗せていきます。すぐに熱くなるので、手早く進めましょう。
たこ焼きの生地は穴からあふれさせるようにします。全体がお好み焼きのようです。
切り溝に沿って、竹串で切れ目を入れたら、ひっくり返していきます。
電気式と違って、直火でガンガン焼かれていくので、焼き上がりまでの時間が早いです。続けて2回目を焼く場合は、プレートが予熱されているので、気持ち早めにひっくり返していきましょう。
まるまるとした大玉のたこ焼きができました。電気式だとこの時点でしぼんでいることが多いですが、炎たこIIで焼いたたこ焼きは玉の形を保ったまま。カリッとしています。
外はカリッと、中はふわっと、まるでお店で買ったようなたこ焼きができました。これはもう、電気式には戻れない……。
なお、カセットガス式の場合の燃費ですが、ガス1本を使い切るまでの連続燃焼時間は約110分とのこと(下記イワタニの製品サイト参照)。電気式と比較したときのデメリットはこの燃費でしょうか。
イワタニのたこ焼器 “炎たこ(えんたこ)Ⅱ”のページです。イワタニの商品紹介サイトでは、カセットこんろ(コンロ)、カセットボンベ(ガス)、カセットガスストーブ、ミルサー、コンロ用プレートなどの豊富な商品情報をご紹介。
たこ焼器 “炎たこ(えんたこ)Ⅱ” | 岩谷産業
まとめ
これまで10数年、電気式で焼いてきたのはなんだったんだろう、と思うほどに別格の出来です。やはり直火の力はすごい。銀だこに一歩近づけた気がします。