寒い冬に備えて準備するもの……暑かった夏がようやく終わり、またまた寒い冬がやってきます。コートやマフラーで防寒はできるものの、暖房器具にはかないません。コタツに入ったまま移動できればいいのですが……
ドウシシャの「身につける暖房器具」シリーズ
この冬、ドウシシャがリリースしたのは「身につける暖房器具」と銘打った「ウェアラブルヒーター」シリーズです。(ウェアラブル=wearable、身につける、装着する)
ウェアラブルヒーターシリーズには、「ウエスト(腰)」と「ネック(首)」の2種類の製品があります。
ウェアラブルヒーター ウエスト
腰に巻くタイプの製品が「ウェアラブルヒーター ウエスト」です。いわゆる「腰巻き」です。3タイプのカラーが展開されています。
ウェアラブルヒーター ネック
マフラータイプの製品は「ウェアラブルヒーター ネック」です。いわゆる「マフラー」です。4タイプのカラーが展開されています。
ウェアラブルヒーター ウエスト UHW-W102をレビュー
今回購入したのは、ウェアラブルヒーターの「ウエスト」です。暖かさの伝わるオレンジカラーが特徴ですね。
今回選んだのは、グレー。店頭で見て触れるように、パッケージから素地が露出しています。
パッケージ上に本製品の特徴が書いてあるので、少し見ていきましょう。適応腹囲は95cmまで対応です。パンツを買う際のウエストサイズを想像してもらえば大丈夫でしょう。イメージ的には男性のLLサイズくらいまでOKというところでしょうか。
本製品は、最長で11時間も使用することができます。朝8時に家を出て、1日中使いっぱなしでも、夜7時まで使える計算です。1日の活動時間を考えれば十分すぎる性能ではないでしょうか。
なお、温度調節は強・中・弱の3段階があり、それぞれのモードで使用時間が異なります。先ほどの最長11時間は「弱」で使用した場合のことですね。
こうした身につける器具で気になるのは「汚れ」です。洗濯機は無理ですが、手洗いができます。
パッケージ側面には利用シーンの写真が載っています。通勤・通学、スポーツ、軽作業と、さまざまなシーンで使われることを想定しています。
前置きが長くなってしまいましたが、ウェアラブルヒーターの中身を見ていきましょう。
ウェアラブルヒーター ウエストの中身をチェック
ウェアラブルヒーター ウエストの内容物は次の写真のようになっています。ウェアラブルヒーター ウエスト本体に、USB-ACアダプター、充電用のUSBケーブル、モバイルバッテリー、取扱説明書・保証書、となっています。
ウェアラブルヒーター ウエストの内側にはマジックテープが貼られていて、ウエストの長さに応じて調節ができるようになっています。男性でも女性でも、問題なく使えるようになっています。
腰にあたる部分は柔らかい素材でできていて、ここが暖かくなるようになっています。
さて、本製品はウェアラブル「ヒーター」なわけですが、どのように暖めるのでしょうか?
電源は、5,000mAhのモバイルバッテリー
ウェアラブルヒーターの電源はこれ、モバイルバッテリーです。
スマートフォン等で使われているモバイルバッテリーと同様に、充電用のMicro USBポートと、給電用のUSBポートが並んでいます。
ただ、精密機器というよりも家電品としての性格が強いため、「水濡れ」に対する注意が分かりやすく表示されています。手洗い時には絶対に外しておきましょう。
なお、モバイルバッテリーとしての性能は、入出力とも5V・2Aとなっています。スマートフォンでよく使われている5Wものより出力の高い、10Wの製品です。
モバイルバッテリー上のボタンを押すと、給電が開始され、残量がLED表示されます。次の写真では3つのLEDが光っています。満充電だと4つ光ります。
次はACアダプターを見ていきましょう。
ACアダプターは12Wの急速充電タイプ
白のACアダプターです。プラグは折りたたみ式ではありません。
プラグの反対側にはUSBポートが備えられています。
このUSB-ACアダプターの出力は、5V・2.4Aの12Wタイプで、iPad(Pro除く)に付属しているものとほぼ同じ高出力のものです。
それでは、これを実際にウェアラブルヒーターの中に入れていきましょう。
ウェアラブルヒーターの中にはUSBコネクター
ウェアラブルヒーターにはボタンがあり、そこにポケットが備えられています。
このポケットの中には、フタ付きのUSBコネクターがあります。
先ほどのモバイルバッテリーにUSBコネクターを挿し、このポケットに入れてしまいます。このとき、モバイルバッテリーをONにする必要はありません。
実際に電源を入れていきましょう。
暖かさは3段階で設定可能
このヒーターボタンを2秒以上長押しすることで、電源がONになります。
このウェアラブルヒーターはボタンを押すごとに強(48℃)→中(44℃)→弱(40℃)の順番で温度設定が切り替わります。強(48℃)だとこのボタンがレッドに点灯します。
中(44℃)だとオレンジに点灯します。
弱(40℃)だとブルーに点灯します。
このLEDはやや明るめに点灯するので、薄手のニットだと透けて見えることがあります。上に着る場合には注意してみてください。
実際に使ってみた
腰に巻いてみると、このモバイルバッテリーの入ったポケットは右側に来ます。重量バランスが偏りそうでしたが、腰にフィットさせるので、重さは気になりません。
暖かさは抜群です。腰の冷えがなくなると、疲労感も軽減されるような感じがします。腰ではなく、お腹に回すのもアリですね。
寒い室内で使うなら中(44℃)か、弱(40℃)くらいでちょうど良さそうです。強(48℃)は外出時に設定しておく温度、という印象でした。(※なお、強と中の設定の際には、安全のため90分で切るようになっています。)
まとめ
本製品に似たような製品は昔からありましたが、モバイルバッテリーの小型化・高出力化が進んできたおかげで「身につけても重くない」「1日中使える」という点が「ウェアラブルヒーター」というコンセプトをしっかり体現していると思いました。
この冬は本製品が活躍してくれそうです!