画面が……曲がる!全世界注目の折りたたみスマホ、メリットは?デメリットは?Appleは?メーカー5社の製品まとめ

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折りたたみスマホがいよいよ流行る?

2018年11月、とある中国のメーカーが発表したAndroid端末に世界中の注目が集まりました。曲がる、フレキシブルディスプレイを採用した「折りたたみスマホ」です。
「曲がるディスプレイ」のデモはこれまでにも様々なメーカーから出ていましたが、広げるとタブレットサイズ/折りたたむとスマホサイズというコンセプトで、実際に動く製品が出たことが衝撃でした。
2019年のCESやMWC2019では、Androidスマホメーカー各社からも製品デモが相次ぎ、いよいよこのジャンルの盛り上がりが期待できそうです。

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昔からあった?“折りたたみ”スマホ

折りたたみスマホという発想は、かなり古く、特にケータイ時代からパカパカさせてきた日本では、過去にいくつかの折りたたみスマホがリリースされてきました。

ちなみに、上記3端末はいずれもNTTドコモから発売されています……“折りたたみ”にかける情熱は並々ならぬものがありますね……。
ただ、いずれも商業的な成功を収めたとは言えず、キワモノの域は出ていないのが現状です。(いま、こういった端末を出そうとするならクラウドファンディングを活用するのが一番なんでしょうね)

折りたたみスマホの特徴

過去に登場した折りたたみスマホは、本体が折りたためるだけで、実際には2つのディスプレイで構成された“2画面スマホ”でした。しかし、話題になっているスマホは「曲がるディスプレイ」を採用したことにより、1画面をそのまま使う真の「折りたたみスマホ」なのです。

折りたたみスマホのメリット・デメリット

それでは、既存のスマホと比べて、折りたたみスマホのメリットとデメリットを考えてみましょう。

折りたたみスマホのメリット

折りたたみスマホのメリットとして挙げられるのは下記のような項目です。

  • ◯ タブレットサイズの画面が、スマホサイズで持ち歩ける
  • ◯ タブレットクラスのバッテリーを内蔵している
  • ◯ 自慢できる

タブレットとスマホを1つで運用できることが最大のメリットですね。

折りたたみスマホのデメリット

折りたたみスマホのデメリットは実にシンプルです。

  • × スマホにしては重い(タブレットサイズだから)
  • × スマホにしてはバカ高い(まだまだ初物感)
  • × スマホにしては分厚い(折りたたんでるから)

つまるところ、タブレットを必要としておらず、スマホで完結している人にとっては、今のところ様子見でいいわけです。

折りたたみスマホは大きく分けて2種類

折りたたみスマホは、大きく2種類に分けられます。それは、画面を内側に畳むのか、外側に畳むのかという「折り方」による分け方です。
折りたたみスマホは「山折り型」と「谷折り型」の2種類がある
上の図を見てもらうと分かるように、折り紙に例えて「山折り型」と「谷折り型」に分類できます。
すでに市場で発表されている製品を、この山折り型と谷折り型に分けて紹介していきます。

折りたたみスマホ(山折り型)

山折り型は、タブレットの画面がそのまま半分に曲がり、スマホサイズになります。

メリットは、タブレットとスマホの画面がシームレスに切り替えできること。デメリットは、折りたたむと背面カメラが使えないこと、でしょうか(メーカーによって何かしら解決策を見出すのでしょうが……)。

Royole

Royoleは、中国のディスプレイメーカーだそうです。自社の技術をアピールする商材として、素晴らしいアピールになりました。


製品そのものも発売の予定はあり、日本でも買えるルートとしては、EXPANSYSで取り扱いがあるようです。


Overview | FlexPai Foldable Smartphone – Royole Corporation

Huawei

Huawei社は日本でもおなじみメーカー。世界のスマホシェアではサムソンに次ぐ2位の地位にいます。今回発表された折りたたみスマホは、同社のスマートフォンブランドのうち、フラッグシップモデルに冠されるMateシリーズの名を持つ「HUAWEI Mate X」です。


折りたたみスマホで注目を集め、さらに5Gに対応していることもアピールしています。タブレットモード時には8インチ(2480×2220)、スマホモードでは前面側が6.6インチ(1148×2480)で背面側が6.38インチ(892×2480)というハイスペックなスマホ。重さは小型タブレット並みの295gになります。
2299ユーロで2019年半ばに発売するようです。


HUAWEI Mate X, 5G Smartphone, Foldable Design | HUAWEI Global

Xiaomi

スマホ市場において第4位のシェアを占めるのがXiaomi(シャオミ)。社長自らweiboにて公開したらしい。3つに折りたためるようで、非常にスムーズに動作しています。

OPPO

OPPOは世界5位のシェアを持つ中国のメーカー。日本市場でもFIND XやR17 Neo、R15 Neo、といったスマホをリリースしています。
OPPOの副社長がWeiboに投稿したものは、HuaweiのMate Xによく似ているようです。

この画像は、OPPOの副社長であるBrian Shen氏が、Weibo上に投稿したもの。デザインはHUAWEI Mate Xと同じく、ディスプレイを外側にして折る方式です。
OPPOも折りたたみスマホ。見た目はHUAWEI Mate Xそっくり – Engadget 日本版

折りたたみスマホ(谷折り型)

谷折り型は、タブレットの画面が内側に曲がり、スマホサイズになります。

メリットは、画面が内側に来るため、ディスプレイが保護されること。デメリットは、折りたたみ時に画面が見えないため、サブディスプレイを搭載する必要があり、操作系が複雑化すること。

Samsung

スマホシェアで世界1位のサムソンが発表したのは、同社のスマートフォンブランドを冠した「Galaxy Folding」です。


タブレットモードは7.8インチ(1920×1440)、スマホモードは(720×1440)、重さは320gと、Mate Xに比べるとやや重め。ただし、ディスプレイスペックを抑えたためか、価格は1588ドルとMate Xよりもかなり安くなっています。
日本語サイトも存在し、日本での発売が期待されます。やはり、ドコモなんでしょうか……。


Galaxy Fold | スマートフォン – Galaxy Mobile Japan 公式サイト

折りたたみスマホは流行る?流行らない?

市場に発売されていないジャンルの製品にも関わらず、かなり盛り上がりを見せていますが……

流行りそうな理由

このワクワク感はどう説明すればいいのか。

  • 1台でスマホとタブレットが両方使える
  • フレキシブルディスプレイという、非常に未来感のある製品
  • Googleも協力しているらしい

製品ジャンルとしてとにかく新しいジャンルである、ということが第一です。

流行らなそう

スマホで十分、という意見が大半なのでしょうが……

  • スマホなのに重い(タブレットと同じ)
  • 価格が異常に高い(ハイエンドノートPCなみ)
  • 7〜8インチタブレット市場は縮小傾向、需要はあるのか?

買わない理由を挙げるとキリがないです。

折りたたみスマホにはどんな意義がある?

さて、ここまで見てきて、各社が折りたたみスマホを出す意義はなんなのでしょうか?
下記は、世界における2018年のメーカー別スマホシェアランキングです。

  1. Samsung(韓国)
  2. Huawei(中国)
  3. Apple(アメリカ)
  4. Xiaomi(中国)
  5. OPPO(中国)

Global Smartphone Shipments Down 6.0% in Q3 2018 as the Leading Vendor and the Largest Market Face Challenges, According to IDC

今回、製品を発表したメーカーばかりですね(Appleを除く)。
Royoleをはじめ、やはり、技術デモ的な観点が大きいと思われます。Samsungはスマホメーカーであると同時にパーツメーカーでもあるので、自社の有機ELの先進性をアピールするのには最適です。
5Gを推進したいHuaweiも折りたたみスマホで注目を集め、5G対応を謳っています。
一方で、発売を公表していないXiaomiやOPPOはあくまで端末メーカー。製品開発をしていることをアピールして牽制しつつ、様子見ということでしょう。

Appleは折りたたみiPhoneを出す?

世界シェア3位のAppleは、折りたたみスマホに関しては、特に動きはありません。現時点ではメリットもないでしょう。

まとめ

まだ発売もされていないのに、一気に盛り上がってきた感のある「折りたたみスマホ」。一番安そうなGalaxy Foldingでさえ、20万円近い値段になりそうですが、それでもなお、欲しいと感じてしまうのは、そこに「未来」を思い描かずにはいられないから。まずは、一度触ってみたいものです。

折りたたみスマホのイメージイラスト作成にあたって、下記のクリエイター様の画像を使用させていただきました。(Pixabayより)
Pixabayのgaragebandによる画像です

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この記事を書いた人

Webマーケティングを生業にする、どこかの企業のマネージャー。あなたが使っているWebサイトの裏側で出会っているかもしれません。
このサイトは趣味で作っているものなので、仕事内容とは関係がありません。春と秋に山手線一周歩くイベント(ほぼ観光)を主催しているので、気になる方はイベントページを見てみてください。

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