iPhone以前のタッチパネルといえば、ニンテンドーDSの感圧式が有名でした。これは押し込んで反応するタイプのタッチパネルで、押すと画面も少し柔らかで反応が分かりやすいものでした。しかし、iPhone以降スマホで使われるタッチパネルは静電容量方式と呼ばれるもので、指先の微弱な電流でタッチを判断するもの。
これで困るのは手袋です。普通の手袋ではもちろん反応せず、指先に伝導性の繊維を編み込んだ「タッチパネル対応の手袋」がヒットするようになりました。当初、私も使っていたのですが、iPhoneの認証方式がTouch IDになったことで、認証にいちいちパスコードを使わねばならず、そのうち手袋自体を使わなくなってしまいました。
しかし、時代は変わってiPhone X世代では顔認証のFace IDが採用され、指先で認証しなくても良くなりました。Face ID世代だからこそ、タッチパネル対応手袋を選んでみます。
moshiの作るタッチパネル対応手袋
タッチパネル対応の手袋は、ファッションブランドやスポーツブランドから出ていることが多いです。例えば、ザ・ノース・フェイスやナイキ、無印良品など。エヴォログなどのメーカーも出てきました。
エレコムから出ていた時期もありましたが、電気的な部品を必要としないこともあってか、PC周辺機器メーカー製のものは少ないようです。
そういった意味では、moshiから出ているタッチスクリーン用手袋は珍しいものと言えます。moshiからリリースされている手袋にはどんな特徴があるのでしょうか。今回はL/XLサイズを紹介していきます。
※本レビューにあたって、moshi様より製品サンプルを提供いただきました。
moshi Digitsのレビュー
およそ手袋とは思えない、頑丈なパッケージです。
サイズの明記は「L/XL」ですが、手首から指先までが18〜21cmの人向けです、と図示してあるあたりがとても親切です。
背面には多国語で製品説明があります。手袋といえど、ワールドワイドで製品展開しているブランドならではですね。
パッケージを開けるときは、側面のピリピリから開けていきます。開け口が分からなくて乱暴に開けないように。
こちらがmoshi Digits。見えているのは手の甲側です。左手側にmoshiのブランドタグがありますね。
詳しく見ていきましょう。
奇妙なGripTrak™ パターン
こちらは手のひら側。うねっている波状の模様は「GripTrak™ パターン」といって、確実にモノが掴みやすくなるための独自パターンなんだそうです。
実際に手に装着してみました。滑り止めのようになっています。
箱の内側に、手の装着に関する注意書きがありました。「タッチ感度を最適にするために、各手袋が指の付け根までピッタリとフィットするようにしてください。」とあります。
片方の手で、手袋を装着した方の指の付け根を押さえることが推奨されているようです。
というわけで、指の付け根までしっかりと押さえて装着しました。けっこう厚手の手袋で、真冬の厳しい寒さでも安心感があります。
GripTrak™ パターン以外の場所も細かな凹凸があります。
左手側のmoshiブランドタグはエンボス加工されていて、シンプルながらこだわりを感じる仕様となっています。
指先には伝導性ファイバーが編み込まれているということですが、見た目には全く分かりません。
指先もそれなりに厚い生地なので、これで本当に反応するのかなと疑問でしたが、驚くほど普通に使えます。
マイクロフリースの裏地が超絶暖かい!
そして、製品ページからは分からなかったのが、この裏地のマイクロフリース素材の暖かさ!手首側からひっくり返してみたんですが、このボリュームのある裏地、すごくないですか?
横から見ても、このボリューム!
手首の直前までマイクロフリースで覆われています。
手袋をつけた瞬間からほんのり暖かくて、年末年始の大寒波の時にも大いに役立ってくれそうです。
まとめ
タッチパネル対応手袋は世の中にたくさん出ていますが、指先だけ素材を変えていたり、タッチパネルの感度を上げるために素材が薄めだったりします。
しかし、このmoshi Digitsはふつうに厚手の暖かい手袋で、タッチパネル対応という印象はありません。やはり冬場に使う手袋なので、これだけ妥協のないつくりをしてくれると安心感があります。
手袋のお値段としては安くありませんが、それに見合う性能を持った手袋でした。男性へのプレゼントにも贈りやすいものだと思います。