映像配信は4Kストリーミングが当たり前?
家電量販店のテレビ売り場は今や4Kテレビが主戦場。わが家も、10年近くがんばったREGZAに別れを告げ、SONYの4K Android TVに買い替えた。圧倒的な解像度とテレビらしからぬモダンなインターフェースに非常に満足している(動作はもっさりしてるけど)。
ところで、そのAndroid TVにもガマンならない不満が……。それは、AmazonビデオやYouTubeといったストリーミング映像が時々コマ飛びすること。
4K時代の推奨インターネット環境とは?
同一LAN内で映像を送るだけのtorneでもコマ飛びが発生するので、これは宅内のWi-Fiに問題がありそう。
わが家のインターネット回線は2階から引き込んでいて、Wi-Fiを経由し1階のリビングにあるイーサネットコンバータでAndroid TVに有線接続している。実はこのイーサネットコンバータが、2.4GHzの802.11nまでしか対応していない。おそらくこれが問題のはず。それでは、いったいどれくらいの速度が必要なのだろうか?
Amazon Fire TV 4Kの説明にはこうある。
「20Mbps」が必要ではない。「最低20Mbps」が必要なのだ。これを下回ることなかれ。
そして、日本でのサービスを開始当初から4Kコンテンツを提供していたNetflixは「25Mbps」と更にシビアな表記をしている。
インターネット回線は光が必須、Wi-Fiは最低でも802.11acを使っておきたいところ。
自宅Wi-Fi環境を改善する
フロアをまたいだ速度低下
1Fと2Fで通信するには、LANケーブルを引き回すのが手っ取り早いけど、家中をケーブルが這い回るのはあまりにも不恰好。
ここはやはりWi-Fiで繋ぐのが適当だろう。今回はNECのAtermシリーズから、値段のこなれたWG2200HPを「2台」購入することにした。ハイエンドのWG2600HP2の価格で2台買えるのだ。
最大1.7Gbpsを謳うWG2200HP
WG2200HPは802.11acに対応し、その最大速度は理論値で1733Mbps。
親機、子機、中継機の3つの活用法
Atermに限らず、無線LANルーターは同じメーカーで組み合わせることによってネットワークを拡張できるものが多い(例外あり)。
このAterm WG2200HPも多分にもれず、「親機」「子機」「中継機」の3通りの使い方ができる。今回は2Fに親機、1Fに子機(イーサネットコンバータ)として使用する。
ちなみに、Atermシリーズは、パーツを組み替えることで縦置き・平置きの両方に対応できるものが多い。
設置場所に合わせて選びましょう。設定は難しくなく、考え方としては、無線LANルーターにスマホを繋ぐのと同じ。
23時台でも100Mbpsを出す
というわけで、これまで使っていた親機子機を置き換え。以前の環境のスクリーンショットを残していなかったのだけど、インターネットが最も混み合う23時時前後でも、およそ50〜70Mbpsだった速度が常時100Mbps超えをするようになりました。
圧倒的とは言えないけど、4K映像をストリーミングするには十分な環境が整いました。
Android TV BRAVIAの罠
これで、コマ飛びも無くなるぜ!と思ったのですが、あまり状況は変わらず。何気なくBRAVIAのスペックシートを眺めていたら、入出力端子の項目に思いがけない表記が……
「LAN端子(100BASE-TX/10BASE-T)」
んんん?ギガビットじゃない?
無線LANは「無線LAN機能 IEEE802.11ac/n/a/g/b」と表記されているので、わざわざ遅い有線LANに繋いでいたことになる……。イーサネットケーブルを抜いて、Wi-Fiに切り替えたところ、コマ飛びも無くなり……。
もはやホームAVにおいて、有線LANの時代ではないのだなと思いました。