最近のWindowsやAndroidタブレットは通常のスレート型に加えて、2in1やデタッチャブルと呼ばれるキーボード一体型のものが人気の様子。iPadもProシリーズが出るようになって、純正キーボードが出ましたね。タッチ画面全盛ですが、物理キーボードの人気は根強いです。今回レビューするInateck社のBluetoothキーボードも、iPad Pro9.7やiPad Air 2をノートPCライクなスタイルに変えてくれるデバイスです。iPad Pro 10.5用もあります。
Inateckの製品らしい、ブルーのパッケージ。このシンプルな方向性、好きです。
BK2001本体以外には、マニュアルとMicroUSBケーブルだけ。ホワイトモデルを買いましたが、外観でホワイトなのはフレームのみです。黒い部分はPUレザーなので、手で持ったときに滑りにくくなっており、打ち合わせなどで持ち歩く際にも落とす心配がありません。
iPadを付けない状態で開いてみました。左側がiPadを取り付けるフレーム、右側はキーボード。iPadを立てる部分が金属製になっています。
iPad側のフレームは中空になっていて、本当にフレームだけの構造になっています。ノートPCスタイルにする際は背面が傷つくこともないので、軽量化のためのトレードオフのアイデアと言えます。
キーボードはアイソレーション式で、一つ一つのキーが独立しています。「C」のキーだけ青いアイコンが入っていますが、これはペアリングの際に使うキーであることを表しています。左下にある「Fn」キーと組み合わせることでペアリングが始まります。
実際に、iPad Air 2を取り付けてみました。カメラや各種ボタン周りが個々に穴あけされています。
Lightningポートやスピーカー周りは大きく開いているので、ケーブルの太さで悩むことはないでしょう。こちら側にMicroUSBポートもあるので、充電のときはケーブルを一方向に集中させることができます(iPadはともかく、キーボードは頻繁に充電しないと思いますが)
iPadをフレームにセットした状態で立てると、キーボードの電源が入って自動でBluetooth接続されます(ペアリング済みの場合)。iPadを持ち上げると電源が切れ、Bluetoot接続も切断されます。普段使いにこのイージーさは欠かせません。
これでiPadがノートPCスタイルに変わります。前面がホワイトのiPadなら、より一体感が出ます。
ところで、このスタンド機能は2段階の調整をすることができます。2箇所にマグネットが仕込んであって、下の写真のように傾きが変わります。視点の位置によって、傾きを変えることができるので、疲労の軽減に一役買ってくれそうです。
ところで、本製品の購入を考えている方は、AnkerのBacklit Bluetooth キーボードケースと比較されている方もいるのではないでしょうか。
外観はよく似ていますが、Anker製のもの(左)は見た目ノートパッドに近く、iPadケースのように見えません。一方Inateck社のBK2001はフレーム構造が見えていることもありiPadケースであることが分かります。
幅は、BK2001の方がやや短いです。
キーの配置もほぼ同じ。
Anker製品(下)はiPadの画面にキーボードが付かないように、キーの高さ分だけキー全体が下がっています。一方、BK2001(上)はiPadのケース側に段差が設けられているため、こちらも画面にキーが付かないようになっています。この分、キーボード側がフラットになっていて、キーが打ちやすく感じました。
両製品ともよく似た製品ではありますが、BK2001の方がiPad Pro 9.7対応だったり、ホワイトモデルがあったり、後発製品である強みを活かしています。個人的には、ホワイトモデルでiPadと調和が取れたところがありがたいなって思いました。
フォリオ型のキーボードケースはiPadが一体になるので持ち運びやすく、すぐにタイピングスタイルに移行できるのがいいところです。iPad Air 2/iPad Pro 9.7用のキーボードをお探しの方はぜひ!