おサイフケータイの利用率って、知名度の割には意外と低いんですよね。
フェリカネットワークスの調査では、おサイフケータイ対応スマホを持っている人のうち、電子マネーそのものは8割くらいの人が利用しているのに、おサイフケータイでの利用は3割前後。特に女性は全年齢層で2割を切っているとか。
電子マネーとおサイフケータイ利用に関するユーザー調査結果|電子マネー推進検討会 —電子マネーの普及に向けた活動—|おサイフケータイについて|FeliCa Networks
http://www.felicanetworks.co.jp/osaifu/user.html
現状、物理カードの方が分かりやすいということなのかも。au WALLETなんかも物理カードに回帰してますし。Apple Payに期待しているものの、しばらくは物理カードが主流でしょう。
さて、電子マネーカードは「残高」が分からないことがネックなんですよね。レジや改札で残高不足で止まってしまうとカッコ悪いです。そんな残高問題を解決してくれるiPhoneケースが発売されました。
カードケースとして発売されていたnocoly (ノコリー) ICカード 残高表示機のiPhoneケース版のようです。今回レビューするものはiPhone 7 Plus用ですが、iPhone 7用もあります。カラーバリエーションとして、ブラックやゴールドもあるようです。
パッケージには「for iPhone 7 Plus」とありましたが、iPhone 6 Plus/iPhone 6s Plusでも使えると明記してあります。
対応ICカードは、交通系ICカードである、Suica、PASMO、ICOCA、PiTaPa、Kitaca、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimocaと一通りカバーしています(こうして書き起こすと、はやかけんの違和感すごい)。流通系ICカードでは、nanacoのみサポートしているようです。
取扱説明書と、nocoly Air本体、ボタン電池が含まれています。
ボタン電池は、ケースの内側の防磁シートをめくったところに入れます。
iPhoneと接する面に「+」マークを向けて入れます。ボタン電池を入れるとすぐ使えるようになります。
Apple純正のシリコーンケースと比較してみます。
シリコーンケースの重量は28.4g。
nocoly Air単体の重量は53.9g(ボタン電池込)。シリコーンケースの倍近いですね。これはギミックや電池が入っているので仕方ないかと。
iPhone 7 Plusに取り付けた状態でのシリコーンケースの厚みは9.4mm。
nocoly Airの場合は12.8mm。カード内蔵であることを考えると頑張っているほうかな、と。
次にnocoly Airのケースとしての性能を見てみましょう。6s Plusや6 Plus対応を謳っているためか、カメラの周りの開口部は大きめに取ってあるようです。光沢がある赤なので、ジェットブラックとよく合いますね。
続いて側面。物理ボタンの周りはざっくり開けてあるようです。
続いて上面と底面。こちらもざっくり開けられています。太めのLightningケーブルでも大丈夫そうです。
あと、画面向かって右下にストラップホールが開いています。ケースの重量を見てもらうと分かる通り、それなりに重くなりますので、落としそうだと不安な方は取り付けましょう。
いろいろ長くなりましたが、ICカードを差し込み、液晶横のボタンを押すと残高が表示されました。これで事前にチャージすることでレジや改札で恥ずかしい思いをしなくて済みそうです。
ところで、首都圏でiPhone7を使っている方の中には、Apple PayのSuicaを使っている方も多いはず。交通系ICカードをセットしたまま改札をくぐろうとすると両方が反応してしまいます。取扱説明書によると、併用する場合にはSuicaのエクスプレスカード指定を外してくださいとのこと。
実際にこの設定にして改札をくぐったところ、ICカードで通過できました。Suicaの画面は表示されるものの、決済はされませんでした(反応はするもののTouch IDで認証しないと使えない)。
首都圏ではApplePayによるSuica利用が可能になりましたが、PASMO定期券などは使えませんし、首都圏以外ではSuicaを使うメリットはあまりありません。いつも持ち歩くものだから、iPhoneと一体にしたいという方には、オススメです(ちょっとだけ重いけど)。
ケースじゃなくていい、という方にはこちらがオススメ。