ロジクールからちょっと変わったコンセプトのBluetoothキーボードの新製品がで出てきたので、購入してみました。(K370sとK375sの2製品があるようですが、これはカラーバリエーションの違いのようです。)
今回購入したK370sのパッケージを比較してみます。上下の2つは、Microsoft Designer Bluetooth DesktopとMatias Wireless Aluminum Keyboardのパッケージ。キーボードのパッケージとしては、やや高さがあります。
ちょっと変わったコンセプトの正体は「スマホ・タブレット用のスタンド」が付属していること。「マルチデバイス」と銘打っているようにiOSやAndroidの利用シーンまで想定しているようです。珍しく「Chrome OS」の名前も入っています。
内容物一式。スタンド、Unifyingレシーバー、K370sキーボード、単四乾電池2本、保証書と簡易マニュアルです。Bluetoothキーボードですが、Unifying接続もできるのは嬉しいところですね。
K370sの背面を見てみましょう。ビス留めが多く、さすがに高級キーボードのように綺麗な背面処理ではありません(価格なりですね)。
電源は、単四乾電池2本。背面の電池ボックスに入れます。
キーボードのスタンドはこの高さのみ。
キーは、最近スタンダードになりつつあるアイソレーションタイプではありません。キースイッチもメンブレンなので、いわゆる「標準的なキーボード」です。
マルチデバイス対応なので、接続しているデバイスによって、キーアサインが変わります。MacやiPhone/iPad用の表記もしっかりと。iOSデバイスは英数/かな切り替えがやや面倒なので、独立した切り替えキーがあるのは嬉しいです。
キーボードのF1/F2/F3キーが、デバイス切り替えスイッチを兼ねています。K370sとK375sの違いはこのキーの色ですね。ペアリング時には3秒以上押し続ければ点滅になり、以後はワンタッチするだけで切り替えが可能になります。
テンキーや方向キーも、余裕持って作ってあります。切り詰めたところはなさそう。
キーの幅は18.4mm。
キーピッチは37.2mm。モバイルキーボードではないので、余裕があります。
そして、K370sはトライアスロンマウス M720と同系色なので、揃えて使うと一体感があります。M720のレビューはこちらへどうぞ。
そして、このキーボードの特徴の一つは、スタンド付きであるということ。この色はK370s用。K375sは配色が異なります。
角度は固定です。ギミックはなく、モバイル環境での持ち運びは考慮されていません。
底面には滑り止めがあるのかと思いましたが……それはなし。文字入力しながらスマホ・タブレットの画面を触ることはあるので、コスト面で厳しかったのかもしれませんが、付けてほしかったところ。
スタンドの重さは約67.1g。底面積が広めなので、持った感じ軽いです。
スタンドを前方から見たところ。中央付近にくぼみがあります。
これはiOSデバイスのホームボタンを考慮しているようです。また、Touch IDもあることから広めに開けているのでしょう。
もちろん横向きも問題なし。
iPad Air 2でも安定しています。
大画面のiPadを、固定デスクトップとして使うのがしっくりきそうな気がしました。必要な時にひょいと取り外して、打ち合わせとかできますしね。
さて、Logicoolといえば、Logicool Optionsで管理することが可能です。マウスだけではなく、キーボードも一緒に扱えます。
とは言っても、マウスほど多機能にカスタマイズできるものではなく、ごくごく最小限。
現在F1/F2/F3キーにどのデバイスが割り当てられているかもこの画面から分かります。F3にはFire HD 8を割り当てていますが、OSの項目が空欄。Fire OSは判定できなかったようです(と言っても使えてますけど)。
キーボードそのものは標準的な出来ではあるものの、Bluetooth対応、スタンド付きで、3台まで切り替え可能だったりと、コストパフォーマンスで考えたら、かなり多機能な製品に仕上がっています。
ロジクールのキーボードは実に多種多様な製品が出ていますが、安くて普通のBluetoothキーボードが意外と無かったりします。本製品はその穴を埋めてくる製品と言えそうです。