滋賀県といえば、マツコデラックスの「月曜は夜ふかし」でイジられている琵琶湖が有名。しかし、実際に琵琶湖の水を止めると、逆流して滋賀県が水没するという自虐な滋賀です。1泊2日で琵琶湖を一周する旅行プランを実行してみました。
下り立ったのは、JR米原駅。のぞみは止まらないので、ひかりに乗っていきました。次は京都駅。
降りる人は意外と多い。
駅前が閑散としているだけでなく、駅構内に土産物屋の類が皆無なことに驚きです。通過駅と割り切った仕様なのか。
滋賀グルメ「焼き鯖」
まずは、レンタカーですぐの長浜市へ行ってみました。この日は祭りで街が賑わっていました。
この日のランチは、情緒あふれる町屋造りの黒壁スクエアにある「翼果楼(ようかろう)」にて。
店内は古い木造建築で床を踏むたびギュ、ギュと音がします。
鯖街道 焼鯖寿司付きを注文。
これが名物・焼鯖そうめん。甘辛く炊き込んだ焼鯖と、そうめん。それぞれ普通に食べても美味しいのだけど……組み合わせるとこんなに美味いのか!夢中で食べた。
焼鯖寿司も負けずに美味い。鯖が苦手という人でも、オススメできる一品です。
彦根城
長浜市から琵琶湖沿いに南下して30分弱。彦根城にやってきました。天守閣が残る12城の一つですね。
天守閣からは琵琶湖を望めます。まさに一望。なお、ひこにゃんには会えなかった……。
彦根城・玄宮園
彦根城の近くには、玄宮園という庭園があって、ここも風流で捨てがたい。
おすすめはこの玄宮園から見える彦根城(とその風景)。
彦根城を後にした一行は、名神高速道路に乗り、琵琶湖からやや遠ざかる。
天台宗 金剛輪寺
名神高速道路の湖東三山スマートインターから降りてすぐ。天下泰平の祈祷寺として栄えたお寺だそうです、古くは源義経が義仲を追討する際に武運必勝を祈願した(1183年)というし、元寇で元軍が大敗した際にもここで大祈祷が行われたそうな。
参道にはお地蔵様がずらり。千躰地蔵として、地蔵の集団もある。夜来ると怖そう。
ながーい道のりを経て、重要文化財の二天門。室町時代に作られたらしい。
国宝の本堂へ。弘安11年(1288年)に再興された状態のまま残っていて、織田信長に焼き払われることもなく700年以上も残っているそうだ。本堂内には阿弥陀如来坐像や大黒天半跏像、四天王像、毘沙門天像、不動明王立像など鎌倉時代を中心に作られた重要文化財指定された仏像が並べられていました(撮影禁止)。
春は石楠花やさつき花、夏は睡蓮やあじさい、秋は血染めのもみじ、冬は雪、と四季の移ろいを感じられる山寺です。何気に秋の表現が怖い。
次は、今晩の宿泊地・比叡山延暦寺へ。なんとなく京都なイメージがあるけど、延暦寺は滋賀県大津市にあるのです。
延暦寺:東塔地域
比叡山延暦寺といえば、歴史の勉強が苦手な人もなんとなく知っているレベルの超有名寺。天台宗のお寺で、1200年も経っているのだそう。
宿坊 延暦寺会館
この日の宿は、比叡山延暦寺の宿坊へ。お寺の敷地内に泊まる醍醐味は、参拝者の少ない時間に敷地を散策できること。
このときは、とある僧兵の不祥事のあとだったので、大きく掲示がしてあった。合掌。
延暦寺会館の晩御飯は、もちろん精進料理。美味しいし、健康的でいいのだけど、ちょっと足りない……。
食堂の窓からは琵琶湖を望むことができる。木が邪魔だけど。
延暦寺:根本中堂
翌朝。朝のお勤めに出られると言うことで、朝早くに国宝である根本中堂まで徒歩で行く。厳かな雰囲気の中、非日常的な体験ができるので、無宗教な方にもオススメ。
朝は霧が立ち込めていて、神秘的な雰囲気を醸し出していた。こういった体験ができるのも宿坊に泊まっているからこそ。
ひとしきり歩いて、朝食は再び精進料理。朝はこれで十分。
延暦寺:西塔地域
比叡山延暦寺はいくつかのエリアに分かれていて、それぞれ車で移動しないと厳しい距離にある。西塔地域もその一つ。
こちらは朝早めにも関わらず、中国人観光客が多かった。
比叡山を下り、次の目的地へ。
琵琶湖に浮かぶ「浮御堂」
次は、琵琶湖に面する浮御堂(正式には臨済宗大徳寺派 海門山 満月寺 浮御堂)へ。ここは山門。
浮御堂の名の通り、お堂が浮いている(ように見える)。琵琶湖の最狭部に位置しているそうです。
お堂へはスリッパに履き替えて上がる。
ぐるりと一周できる。お寺にいるのに、湖の上に浮かぶ感覚が不思議。
白鬚神社
浮御堂の次は、これまた琵琶湖に面する白鬚神社へ。道路側から見ると、一見ふつうの神社なんだけど……
神社側から琵琶湖を見ると、そこには鳥居が……
そう、琵琶湖に浮かぶ鳥居があるのです。(これを撮った後、地元の若者がジェットスキーで鳥居くぐってた)
湖岸との距離はこれくらい。
このあと、しばらく湖沿いを走るのだけど、特に寄るところはなかった……。
つるやパンのサラダパン
滋賀県のご当地パンらしい、つるやパンのサラダパンを買いに行ってみました。
サラダパンは、店内に山積みになっていました。売れちゃうんだろうな。この日は、サラダパンとサンドウィッチを購入。サンドウィッチはハムがサンドされているだけのシンプルなもの。サラダパンは、たくあんとマヨネーズが入っていて、かなり独特でB級感あり。
そのまま長浜市へ戻り、琵琶湖一周!
近江牛毛利志満 長浜店
2日目のランチは、近江牛を食べたいと思い、黒壁スクエアにある「近江牛毛利志満 長浜店」へ。
レアに焼き上げたランプ肉をご飯にのせたステーキ重。税抜3,700円。
そのままでも美味いけど、温泉卵と一緒に食べると超うまかった。
海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
長浜市には、海洋堂のミュージアムもあります。入ってすぐのショップエリアは無料ですが、その先の展示を見るには有料。入館料として大人800円ですが、特製のガチャガチャを回すためのコインをもらえます。
展示スペースには、食玩をはじめとした海洋堂の作品がわんさか展示してありました。一つ一つ見ていくだけで半日は潰れそう。
海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
http://www.ryuyukan.net
JR米原駅から東京へ。
琵琶湖を周りつつ、いろいろ立ち寄りながら1泊2日。なかなか充実した2日間でした。