Bluetoothでペアリングして使えるシンプルなデバイスってありますよね。忘れ物防止のタグとか、シャッターボタンとか。しかし、単機能であるゆえ、その用途にしっかり合致しないと買いづらいのも事実。そんな2016年、スウェーデンのメーカーが作ったワイヤレススマートボタン「flic」というデバイスを買ってみました。
Flic: The Wireless Smart Button – Shortcut Labs
日本まで送ってもらえました。(スウェーデンではなく、台湾から届きました)
およそIT機器らしからぬ、可愛いパッケージ。
開けるとカラフルな3個のflic。ここまで開けても、このデバイスの凄さは伝わりません。
3個のflicと1個のクリップ、ステッカーが入っていました。
flicはシンプルなBluetoothボタン
flic自体はとても小さいです。シリコン製の柔らかい手触り。
裏側はシールになっていて、好きな場所に貼り付けられるようになっています。
ポチッと押すと、LEDが光ります。
電池交換はちょっとコツがいりますが、底面を押さえながらひねると取り外すことができます。ボタン電池はCR2016でした。
アプリを使わないと何もできないので、App Store/Google Playからダウンロードしましょう。iOSは英語版ですが、Androidは日本語版でした。なぜだ。
Bluetoothデバイスでおなじみのペアリング作業です。
図の通りにflicを押してしばらく待ちましょう。
しばらくするとペアリングが完了します。
組み合わせは膨大
さて、flicには「1回クリック」「2回クリック」「押しっぱなし」の3つのトリガーがあります。これらの操作に対して、それぞれに何らかの機能を割り当てることができます。
「+」マークを押すと、機能一覧が表示されるので、割り当てたい機能を選びます。
Apple Musicを選ぶと「何の曲を再生するのか」を選ぶことができます。一方で、Native Camera(標準のカメラ)のように、動作が決まっているものは何も選択する要素がありません。それぞれ、右上の「Add」を選べば割り当て完了です。
サンプルでそれぞれ割り当ててみました。1回クリックで「カメラ起動」、2回クリックで「音楽再生」、押しっぱなしで「iPhoneを探す(iPhoneから音を鳴らす)」です。
複数の機能を組み合わせる
flicがすごいのはここからです。実は、1つの操作に割り当てられる機能は一つだけではありません。なんと、複数の機能を割り当てることができます。下の設定は、「1クリックで『音楽を鳴らし』『スクリーンショットを撮り』『iPhoneから警告音を出し』『Siriを起動し』『バイブレーションする』」という、もはや訳のわからない機能セットが完成しました。
(動作させたところをYouTubeにアップしようとしたのですが、あまりに意味の分からない動作だったので、やめましたw)
開発者向けの機能もあり
さて、ここまででもお腹いっぱいなほどに機能が満載なのですが、IoT向けの機能が控えています。そうです、IFTTT連携もできるのです。IFTTTでChannelとして登録しておくと、flicの操作をトリガーにして、各種Webサービスへとつなぐことができます。下図では、flicを押したときにGoogleスプレッドシートに位置を記録する、というレシピをセットしています。
さらに、IFTTTでは物足りない開発者の方には、独自のWeb連携ができるように、HTTP Requestを送る機能もあります(下図左)。これはIFTTTを経由したものではなく、flic→スマホ→HTTP Requestとして飛ばすことができます。また、もっとシンプルでいいという方には、Safariで決められたURLにアクセスするという機能もあります(下図右)。
いやー、てんこ盛りで汎用性が高すぎます。可愛らしい外観からは想像がつかないほどの多機能さ。3個も買っちゃったけど、使いきれなさそう。
まとめ
[chat face=”d09b43b463b42997049d02cb841d52ed.png” name=”まっきょん” align=”left” border=”red” bg=”none” style=”maru” ]ワイヤレスシャッターとして、またはiPhoneを探す、運転中にSiriを起動する、などのシンプルな機能で使ってもいいし、中級者の方はIFTTT連携もできるし、開発者の方はWeb開発にも利用できます。公式サイトには、hueやSpotifyのロゴも並び、Webサービスとの連携に意欲的。見た目にもスタイリッシュで、まさしく未来を感じられるデバイス!来るべきIoTの世界はこう言ったデバイスが家庭のいたるところで活躍しているのかもしれません。[/chat]
flicは並行輸入品がAmazonでも売っていますが、どう考えても割高なので公式サイトで買いましょう(PayPalで買えます)。
Flic: The Wireless Smart Button – Shortcut Labs
英語が苦手で不安な方は、周りで英語ができる人にランチを奢って手伝ってもらいましょう。(と言いつつAmazonのリンクも載せちゃう)
ちなみに、撮影に使用したお菓子は、島田製菓のラムネです。