2016年1月からANAの国内線でも機内Wi-Fiサービスが始まる、とのニュースを見かけたものの、サービス当初は羽田-福岡間のみ、しかも、B777-300の一機のみで、乗る機会はなさそうだなと思いました。
……が、たまたま福岡へ出張があり、運良くこの機材に乗り合わせたため、サービスを体験してみました!
はじめに
これから乗ろうとしている方は、事前にANAアプリ(無料)をインストールしておくことをオススメします。
接続前の下準備
接続案内は座席前ポケットに入っていて、この手順に従えば、すんなり接続できます。
順を追って見ていきましょう。まずは、iPhoneをフライトモードに切り替えます。このときWi-FiもOFFになりますが、改めてWi-FiだけONにしましょう。
次に、設定のWi-Fiから、「ANA-WiFi-Service」を選択して接続します。パスワードはありません。
ここからANAアプリへ。左のMENUをタップして、「国内線 機内WiFi」へ。
機内メニューが開く。
エンターテインメントメニューには、テレビ、ビデオ、電子書籍、音楽が並ぶ。ビデオプログラムは、さらにジャンル別に分かれる。
テレビのライブ放送は「日テレジータス(野球)」「日テレNEWS24(ニュース)」「スカサカ(サッカー)」の3本。いずれもアプリ内部でストリーミング再生される。
海外ドラマは『フルハウス:シーズン1』だけだった。
バラエティには『モヤモヤさまぁ〜ず2』も!
電子書籍はほぼ雑誌。
音楽は、いつもの機内プログラムが拡充されたようなラインナップ。ただ、選曲できる点は大きく違う。
Googleマップで航跡を追ってみたくなるけれど、GPSが効かないのか、現在地を表示することはできなかった。おとなしく、機内メニューのMAPを見ましょう。
インターネット接続は有料
ANAアプリで開ける機内メニューは基本的に無料。ただし、LINEやメール、ウェブのようにインターネット接続を使う場合には、有料プランを購入する必要がある。
ちなみに、機内メニュー左上の衛星通信が「可能」になっていないと利用できない。
機内インターネット接続画面ではSafariが開く。(ANAアプリがなくても、接続案内にURLが記載されている)初回はまずサインインからアカウントを作ろう。
アカウントを作ったら、次は「プランの選択」。本来なら料金プラン(40分550円またはオールタイム1050円)の選択が出てくるところだけど、スタートキャンペーンで2月末までは無料だった。
ここから先は、地上にいるとき同様にウェブを楽しむことができる。もちろんLINEも問題ない。
使ってみた感想
いいところ
機内インターネットがあるとないでは大違い。退屈になりがちな飛行機内も、LINEしていると、機内であることをふと忘れてしまう。有料でインターネット接続しなくても、機内コンテンツでビデオや音楽、電子書籍が楽しめるのもいい。
惜しいところ
インターネット接続は残念ながら極めて遅い。LTEの速度制限がかかってる感じ。LINEやメールは苦にならないけど、ウェブの閲覧は待たされるし、この速度ではYouTubeなどの動画サイトは無理。とはいえ、これまで出来なかったことが可能になったわけで、低速であることをあげつらうのは、野暮というもの。
まとめ
国内線でもWi-Fiコンテンツとインターネット接続が可能になったのは、想像以上に快適。550円と1050円という料金は尻込みする人がいるかもしれないけど、搭乗前に雑誌を買うのと感覚的には変わらない。あと、安すぎるとたくさんの人が接続して、より遅くなってしまうだろうから、しばらくこのままでいいと思う。
旅の情緒感はどんどん失われているような気もするけど、これは時代の流れなのだ。