【本記事の概要】Questyle QCC Dongle Pro2は、前モデルからLE Audio(LC3)、LHDC、Bluetooth 6.1への対応を追加したロスレスBluetoothトランスミッターです。MFi認証取得済みでiPhone・iPadに対応し、コンパクトな本体設計で厚めのスマホケースにも挿しやすい仕様となっています。
LHDC対応ヘッドホンとの接続では、AACと比較して音域の広がりや低音の押し出し感が明確に向上します。アプリの操作性や接続の安定性も高く、iPhoneでLHDCやLDAC対応機器の性能を引き出したいユーザーに向いた製品です。
今回はQuestyle QCC Dongle Pro2をレビューします
今回レビューするのは、Questyle(クエスタイル)の「QCC Dongle Pro2」というロスレスBluetoothトランスミッターです。昨年Proモデルとノーマルモデルが発売されましたが、今回はProの後継モデルとなる「Pro2」が登場しました。
QCC Dongle Pro → Pro2になって進化したポイントは主に以下の3点です。前機種のQCC Dongle Proを順当にアップグレードさせた形ですね。
- LE Audio(LC3)に対応
- LHDCに対応
- Bluetooth 6.1に対応
対応OSはこれまで通り、iOS / Android / macOS / Windowsと主要なものを押さえつつ、LinuxやWindows XPやHarmonyOSを入れているあたりにこだわりを感じますね……。それだけシンプルな仕組みとも言えますが。Windows XPやVistaはさすがに試せないな。
ふだんはCreative BT-W6を使っているんですが、LHDC対応のワイヤレスヘッドホンを使ってみたくて購入しました。LHDCに対応したBluetoothトランスミッターは珍しいですね。
Questyle QCC Dongle Pro2の開封、付属品
というわけで、こちらがQuestyle QCC Dongle Pro2のパッケージです。前機種に続き、iPhoneやiPadに正式対応しており、パッケージにはMFi認証のマークが印刷されています。

Questyle QCC Dongle Pro2の付属品
Questyle QCC Dongle Pro2の付属品は、USB-C to USB-A変換アダプターとマニュアル類のみ。シンプルです。


iPhoneで使う分にはUSB変換アダプターは基本的に必要ありませんね。マニュアルは多言語対応で日本語表記もあります。当然、日本国内で使用するための技適も取得済みです。なおマニュアルによると、マルチポイント接続には対応していません。
Creative BT-W6と比較
こちらがQuestyle QCC Dongle Pro2の本体。この手のBluetoothトランスミッターを見慣れた人にはおなじみの薄く小さな本体。スマホ、特にiPhoneに取り付けることを想定して、つけっぱなしでも邪魔にならない設計になっている。


現在メインで使用しているCreativeのBT-W6と並べて比較してみます。本体の出っ張りが抑えられていますが、その分、幅広なデザインになっています。本体とUSB-Cコネクターの間に高めの段差が設けられており、厚めのスマホけーすでも挿しやすくなっています。


私は薄いケースを使っているのであまり関係ありませんが、「ケースが干渉して挿さらない」という人には嬉しいポイントです!
QCC Dongle Pro2をペアリングし、高音質コーデックを適用する
QuestyleアプリをインストールしてQCC Dongle Pro2を挿すと、デバイスが検出され、アプリ上でどのオーディオデバイスとペアリングするかを決めることができます。

今回、このQCC Dongle Pro2を購入した最大の理由は、iPhoneでLHDCを使いたかったからです。手元にはLHDC対応のワイヤレスヘッドホンとして、Noise Master Buds MAXがあります。早速ペアリングしてみました。

QCC Dongle Pro2のインジケーターでコーデックを確認できるけど……
QCC Dongle Pro2の本体前面にはLEDインジケーターが搭載されていて、接続しているコーデックを色で確認できます。

LHDCで接続したことが分かるように赤のインジケーターが点灯しているんですが……実は、aptX AdaptiveやLDAC、aptX Losslessでも同じ赤の点灯です。なので、複数の高音質コーデックに対応したイヤホン・ヘッドホンの場合は、どのコーデックで接続したかはアプリ上で確認することになります。



アプリ上では、選択可能なオーディオコーデックが表示されるようです。Noise Master Buds MAXが対応する高音質コーデックはLHDCのみだったため、他のコーデックは使用不可でした。
QCC Dongle Pro2によるLHDCの音質レビュー
普段AACで聴いているiPhoneの音楽を、LHDC接続したNoise Master Buds MAXで聴いてみました。

LHDCコーデック適用の効果はかなり大きい
最初に感じたのは、音域が一気に広がるということです。まるで霧が晴れたように音がクリアになり、これまで聴こえにくかった音まで見通せるような印象があります。もちろんAACでも十分良い音ではありましたが、LHDCコーデックに切り替えると世界が一段広がったように感じます。
特に低音の変化が印象的
変化が大きかったのは低音です。押し出し感がかなり強くなります。LHDCではない状態だと少しマイルドな印象だったんですが、LHDCにすると、高音はさらにクリア、低音は力強く、メリハリが大きく、というサウンドになります。Noise Master Buds MAXが本来持っている性能をしっかり引き出してくれました。
その意味でも、このQCC Dongle Pro 2はヘッドホンの実力を十分に発揮させてくれるトランスミッターだと思いました。
QCC Dongle Pro2の持ち歩きやすさは魅力

本体の出っ張りが少ないので、iPhoneに装着したまま持ち歩いても、それほど気になりません。こういったドングル型のBluetoothトランスミッターは邪魔になりやすい印象がありますが、このサイズ感なら十分実用的だと思います。
接続の安定性も非常に優秀
個人的に一番良かったと感じたのは、通信やアプリも含めた全体の安定性です。以前はこうしたBluetoothトランスミッターは、アプリも操作も少しクセのある印象でしたが、ずいぶん使いやすくなったと感じます。「自分でも使いこなせるかな」と不安な方でも、この製品なら問題なく使えると思います。
なお、Questyle QCC Dongle Pro2の製品公式ページでは、一部のオーディオデバイスとの接続状況について記載しています。数は多くないですが、もし相性が気になっていたら、確認するといいでしょう。
Questyle QCC Dongle Pro2のまとめ
Questyle QCC Dongle Pro2は、ニッチな製品ではありますが、iPhoneやiPadでワイヤレスオーディオ音質をさらに向上させたい人には非常に魅力的なBluetoothトランスミッターです。
改めて、Questyle QCC Dongle Pro2の特徴ポイントは以下のとおりです。
- LC3(LE Audio)、LHDC、LDAC、aptX系の最新のコーデックをほぼ網羅
- MFi認証取得でiPhone・iPadでも安心して利用できる
- コンパクトで出っ張りが少なく、持ち歩きやすい
- 厚みのあるスマホケースでも挿しやすい設計
万人向けの製品ではありませんが、「iPhoneでもLHDCやLDAC対応ヘッドホンの性能をできるだけ引き出したい」という方には、十分検討する価値のある製品です!(LE Audioもね!)



