Sonos Aceレビュー:Arcとの音声スワップが革新的、家の音をヘッドホンで楽しむ新体験、サウンドバー連携で広がる“家庭内オーディオ”の未来

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今回紹介するワイヤレスヘッドホン「Sonos Ace」は、単なるワイヤレスヘッドホンではありません。
「Sonos Arc Ultra」などのSonos製サウンドバーと連携することで真価を発揮する、“サウンドバーの音を体感できる”ヘッドホンだったりします。

リビングのテレビ+サウンドバーで観ていた映画を、そのままヘッドホンに切り替えて楽しめる、そんな体験が可能になりました。音質や装着感の完成度も高いですが、何より注目すべきは、このシームレスな切り替え体験です。

今回は、実際に使って感じたSonos Aceの特徴と、サウンドバー連携の実力をレビューしていきます。

INDEX

ワイヤレスヘッドホンとして「Sonos Ace」を選ぶ

Sonosのワイヤレスヘッドホン「Sonos Ace」は、2024年6月発売の製品です。今回は、発売から1年以上経って購入しました。

発売当時から「良さそうだな」と思っていたんですけど、当初の価格が7万円を超えていて、ちょっと高いなぁ……と購入をためらって見送り、その後に価格改定があって6万円を切り、さらにAmazonのプライム感謝祭で48,300円まで値下がりしたので、「買いのタイミング」と思って購入しました!

なぜSonos Aceを選んだのか

数あるワイヤレスヘッドホンの中で、なぜSonos Aceを選んだのか……5万円を超えるようなハイエンドモデルって、SONYやBOSEなど各社から出ていますよね。この価格帯のワイヤレスヘッドホンは各社のフラッグシップ機がラインナップされていて、ノイズキャンセリング性能も音質もデザインもすごく良くものが揃っています。

Sonos Aceを試聴してみても「これは良い製品だな」と思うんですが、正直、フラッグシップのワイヤレスヘッドホンの性能としては、他社製品に大きく勝るものはない、というのが印象です。では、なぜSonos Aceを買ったのかというと、最大の魅力はSonosのサウンドバー(今回はSonos Arc)との連携機能です。

Sonos Aceは、Sonos製サウンドバーとの連携が最高

私は自宅にサウンドバーSonos Arcを導入しています。これ1本でDolby Atmos対応の空間オーディオが楽しめるサウンドバーで、映画もドラマもアニメも音質が豊かになります。※現在はSonos Arcの後継機として、Sonos Arc Ultraが登場しています)

ただ、マンション住まいということもあり、夜になると迫力のある音は遠慮がちになりますし、家人が寝ているとそもそも音を出すのも憚られます。その点、Sonos Aceはサウンドバーから直接音を飛ばせるという独自の仕組みを持っています。ワンタッチでサウンドバーの音声をそのままヘッドホンにスワップできるんです。

これが本当にすごい。

テレビ用のワイヤレスヘッドホンは存在しますが、専用トランスミッターを使うタイプは汎用性がないし、Bluetooth接続タイプだと音質が劣るし、マルチポイント接続してもスマホ側に引っ張られてしまうこともあります。

でもSonos Aceなら、スマホやタブレットと併用しつつ、音質的に満足のいくテレビ用ワイヤレスヘッドホンになります。Arcとワンタップで切り替えられるので、夜間でも気兼ねなく映画を楽しめます。この連携が購入の決め手でした。

ワイヤレスヘッドホン Sonos Aceをレビュー

今回、実際にSonos Aceを購入してみたので、レビューしていきます。

Sonos Aceのパッケージと本体

パッケージはSonosらしいクラフト調のシンプルなデザイン。

Sonos Aceのパッケージ

プラスチックをほとんど使わない、紙と布だけの構成です。最近多くなった環境保護意識の高いパッケージです。

背面もシンプル
ビリビリ破って開封

Sonos Ace ヘッドホン本体のほか、トラベルケース、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to 3.5mmケーブル、クイックスタートガイドなどが入っています。

Sonos Aceの同梱物

Sonos Aceの入ったトラベルケースは手触りが柔らかく、質感がとても上品です。

座布団のような置き石のような
柔らか手触りのケース

トラベルケースの中は、くすみグリーンのおしゃれな色合いになっていました。これは予想外にいいデザインです。ケーブルを入れる小ケースもあります。

トラベルケースを開いたところ
ケーブルを入れるケース

Sonos Aceはブラックとホワイトの2色があり、今回はソフトホワイトを購入しました。主張の少ないシンプルなデザインのヘッドホンです。ホワイト・シルバー・グレーを基調にして、清潔感があってとてもきれい。

シンプルなデザインのヘッドホン

イヤーパッドの内側は色分けがされていて、右(R)がくすみグリーン、左(L)がグレーになっていて、どちらか判別しやすくなっています。

落ち着いたカラーリング
LとRで内側のカラーが違う

耳を覆うハウジングは斜めに配置されているので、見た目にどちらが前かがわかりやすくなっています。イヤーパッドとヘッドバンドは柔らかく、装着感は上々です。

ハウジングに角度がついている
柔らかいヘッドバンド

操作系のインターフェースもすっきりしていて、左側は電源/Bluetoothボタンのみ、あとはUSB-Cポートとステータスランプのみ。右側に多機能な「コンテンツキー」、それからノイズコントロール/音声操作ボタンがあります。

左は電源とUSB-C
右はボタンとスイッチ各1つ

右側のハウジングに配置されているコンテンツキーには、押す・スライドする、の2つの操作があります。1回押すと再生/停止、2回で次の曲、3回で前の曲。上下に動かすと音量調整ができ、長押しで(後述する)テレビ音声スワップができます。

Sonos Aceの接続とセットアップ

今回はiPhoneとペアリングして使ってみます。Sonos Aceの電源を入れると、iPhone上にはAirPodsのような設定用のカードが立ち上がります。

設定用のカードから進める

カードに表示される設定に沿って進めるだけで、Bluetoothペアリングまで完了します。

画面の説明に従うだけ
ソフトウェアップデートも一緒に

初回はファームウェアのアップデートがありますが、それほど時間はかからないので、はやる気持ちはおさえてアップデートしておきましょう。

Sonos Aceの装着感

付け心地はとても良いです。イヤーパッドもヘッドバンドも柔らかい素材で、長時間つけても痛くならない。
メガネをかけていても圧迫感がほとんどなく、軽い着け心地です。映画を2〜3時間見ても疲れません。

Sonos製サウンドバーと連携する「テレビ音声スワップ」

今回、Sonos Aceを購入したのはサウンドバーの音をスワップする機能を使いたいから。実際にわが家で使っているサウンドバーのSonos Arcと接続してみます。

サウンドバー「Sonos Arc」

といっても、難しい設定は一切なし。iPhoneとサウンドバーと同じネットワーク上に接続したままSonosアプリを開けば案内が出ています。こういったアプリ上での連携がしやすいのがSonos製品の特徴です。

アプリ上に案内が出ています
設定から進めるだけ

Sonosアプリ上で簡単にリンクできました。この「音声スワップ」機能を使うと、コンテンツキーを長押しするだけでサウンドバーからAceに音が切り替わります。

この切り替えが驚くほどスムーズ。
まるで「サウンドバーがそのまま耳元に来た」ような感覚です。

サウンドバーの体験がヘッドホンへ

実際に映画を見てみると、奥行きや空間の広がりがすごい。特にSF映画……たとえば『TENET』や『ミッション:インポッシブル』のような作品では、迫力のあるサウンドに包まれるような体験ができます。

ちなみに、テレビ音声スワップ時であってもノイズキャンセリング機能が有効なので、周囲の音を遮断するもよし、外音取り込みであえて聞こえるようにするも自由自在です。

なお、現時点で対応しているサウンドバーは、下記の製品です。(いずれもSonos製品)

  • Arc
  • Arc SL
  • Arc Ultra
  • Beam (Gen 1)
  • Beam (Gen 2)
  • Ray

最新情報は下記を参照してください。

さらにSonos独自のTrueCinema機能を使うと、部屋の音響を自動最適化してくれます。
Sonos製スピーカーを最適化する場合は、スマホを持って部屋を歩き回る必要があるんですが、Aceの場合は座ったままでOK。

TrueCinema設定中
数秒で設定完了

Arcから音が「ピッ」と鳴って、数秒で調整が完了します。このスマートさは本当に素晴らしい。

Sonos Aceはロスレスオーディオが聴ける、aptX Lossless対応

Sonos Aceはサウンドバーとの連携で真価を発揮しますが、音楽利用でも活躍してくれます。iPhoneとのBluetooth接続でも十分に良い音ですが、Sonos Aceは、ハイレゾワイヤレスコーデックとして、aptX Losslessにも対応しているので、活用したいところです。

iPhoneはaptX系のコーデックに対応していないため、私はCreativeの「BT-W6」アダプターを使ってaptX Losslessによるロスレス再生を試しました。

aptX Losslessで接続

BT-W6とペアリングしたところ、aptX Losslessで接続されていることを示すイエローのランプが付きました。Bluetooth接続に比べると、角の立っていた音がまろやかになり、よりクリアで自然な響きに。高解像度ながら耳当たりが柔らかく、音の粒立ちも見事です。

※クリエイティブのBT-W6は、2025年10月時点でクリエイティブストア直販のみです。とはいえ、前製品のBT-W5もAmazonで売られるようになったので、いつかAmazonにも登場するかもしれません。

Sonos AceとBT-W6がペアリングしているので、BT-W6をiPadやMacに差し替えれば、ペアリングの手間なく使い分けられます。

Sonos AceをUSBケーブルで有線接続する

なお、Sonos Aceはアナログでの有線接続以外にも、USB-Cケーブル経由のデジタル接続にも対応しています。使い方はiPhoneやMacとUSB-Cケーブルで繋ぐだけ。ワイヤレス接続していても、USB-Cを優先して接続します。

Sonos Ace付属のケーブルで接続

USB-CケーブルをiPhoneに挿すと、自動でデジタル接続に切り替わり、コントロールもそのまま使えました。

iPhoneの出力切り替えリスト

音質はさすが有線、非常にクリアで臨場感があります。「ワイヤレスだけど、有線もいける」この柔軟さは強いですね。

手軽に聴くならBluetooth、いい音で聴きたいならaptX Lossless、じっくり聴きたいならUSB-Cによる有線、迫力あるサウンドバーの音を楽しみたいならテレビ音声スワップ、とさまざまなシーンで柔軟性のある接続を選ぶことができます。

Sonos Aceのまとめ

Sonos Aceは、音質・装着感・デザインすべてが高水準のヘッドホンです。音質はバランスがよく、低音を強調しすぎることもなく、自然で聴きやすい。長時間聴いても疲れにくいのが印象的です。

そして、真価を発揮するのは、やはりSonos製サウンドバーと組み合わせたとき。テレビや映画の音をそのままAceにスワップして、深夜でも大音量で楽しめる。まさに「サウンドバーの延長としてのヘッドホン」です。

そして、5万円台まで下がった現状の価格はかなり魅力的。以前の7万円台ではちょっと手が出にくかったですが、セールなどで4万円台が出たなら、十分に“買い”だと思います。

ワイヤレスヘッドホンに「+αの価値」を求めている方は、ぜひ検討してみてください。このヘッドホンをきっかけに、Sonosのサウンドバーを導入してみるのもおすすめです。初めならSonos Rayがオススメですが、予算に余裕があればSonos Beam (Gen2)も検討してみてください。

Sonos Aceは、ワイヤレスヘッドホンの中でも「家の中での使い方」を根本から変えてくれる存在です。Sonos製サウンドバーとの連携機能は、リビングの大音量を深夜でもそのまま楽しめるようにしてくれますし、テレビ音声スワップ時の音場の再現力はヘッドホン単体の域を超えています。

もちろん、価格はやや高め。しかし、すでにSonos製品を使っている人、あるいは“家庭内エンタメを静かに、でも臨場感たっぷりに楽しみたい人”にとっては、この上なく理想的な選択肢です。ヘッドホンというより、“もうひとつのリスニングルーム”を持ち歩く感覚……それがSonos Aceの魅力です!

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