2020年、新型コロナウイルス禍……マスク不足に悩む世界。新型コロナウイルス感染拡大による行動自粛、都市封鎖、経済の低迷、東京オリンピックの延期、2020年は大変な年になりました。2020年4月現在、日本国内における感染者の拡大にも歯止めがかからない状態です。
そして、私たちの身近に当面の問題として迫っているのは「マスク不足」です。使い捨てマスクは医療機関に優先して回され、店舗に回る在庫は市民による争奪戦です。頼みの綱は「布マスク」ですが、使い続けることによるリスクも発生します……。
今回紹介するのは、こうしたリスクを回避するために役立つ製品です。
布マスクを除菌できるデバイスがMakuakeに登場
クラウドファンディングサイトMakuakeに登場したのは、紫外線のLEDを使用したポータブル紫外線除菌器「Mahaton」です。マスクやスマホなど、細菌やウイルスの付着しやすいものを除菌する製品です。
※本レビューにあたり、製品サンプルを提供いただきました。
Mahaton Tableware Sterilizer レビュー
こちらが、Mahaton Tableware Sterilizerのパッケージ。Deep UVは日本語で「深紫外線」と呼ばれています。
パッケージ背面に仕様が載っていますが、紫外線照射器であるUVC-LED(深紫外LED)の出力は10-15mW。照射出力が高いと、短い時間で除菌能力を発揮できます。
パッケージを開けてみると、同心円状の製品Mahatonが入っていました。
内箱に散りばめられている模様はなんだろうかとよく見てみると、ボウルやナイフ・フォークといった食器類でした。そう、Mahatonはその製品名にもあるように食器用の除菌器です。
フタの裏面には取扱説明が記載されています。パッケージ捨てちゃう人は、スマホで写真撮っておきましょう。
内容物は、充電用のUSBケーブルと、Mahaton(紫外線除菌器とケース)本体となっています。
Mahatonの直径は195mm、中央の紫外線除菌器は取り外すことができます。
ケースはジャバラ状で伸縮可能になっています。キャンプ等で使う折りたたみのコップと似ていますね。
紫外線除菌器を取り外し、ケースをフルに伸ばすと、高さ160mmにもなります。中央の穴は、紫外線を照射するための穴です。
こちらがMahatonの本体となる紫外線除菌灯です。中央にMahatonロゴがあり、操作用のボタンになっています。
Mahatonのバッテリーは900mAhが搭載されていて、Makuakeのプロジェクトページよれば、1回の充電で200回も使えるそうです。なお、充電用の端子はMicroUSBでした。次期モデルではぜひUSB Type-Cになってほしいですね。
充電中は、グリーンのランプが点灯します。
この形状で帯状のグリーンランプが点灯していると未来感がありますね。
Mahatonのケースは直径170mmの食器までカバーする
ケースを広げると、中にはかなり大きな空間ができます。少々の高さがあるものでも覆えそうです。
食器皿に被せてみました。
このとき使った食器皿は直径が170mmのもの。ぴったりすぎて、取り外す際にちょっと引っかかりました。中に収めるならこれ以下のものにしましょう。
食器のほか、Makuakeのプロジェクトページでは次のようなものを除菌できると書かれています。
- マスク
- 携帯
- 化粧品
- アクセサリー
- 歯磨き
- 食品
- 財布
- 靴下
- イヤホン
- 鍵
- おもちゃ
- マウス
- ベビー用品
- メガネ
……など、いずれも直接手で触れるもの。これらを触った後にはウイルスの感染リスクがあるものなので、しっかり除菌しておきたいですね。
Mahatonで布マスクを除菌する
今回の最大の目的は、布マスクの除菌です。私が使っているのは、パンツメーカーのTAKUMIBAが作った超伸縮マスクです。顔にぴったりとフィットし、つけ心地がいいのですが、毎日使うものなので洗濯は欠かせません。
※TAKUMIBAの「洗える超伸縮ふわピタフィットマスク」は販売開始→即完売が続いているようです。
しかし、散歩や買い物などで何度も出入りする際にはウイルスが付着するかもしれませんし、それを家の中に持ち込んでしまっているかもしれません。今回はMahatonを使用してそのリスクを低減したいと考えています。
(分かりやすくケースから紫外線除菌器を取り外していますが)中央のMahatonボタンを2回押すと、紫外線除菌灯が動作します。
動作中は、ブルーに光ります。約60秒ほどで消灯し、除菌が終わったことを知らせてくれます。10秒間で99.9%の除菌効果を実現できるそうですが、よりよく除菌するため60秒動作し、自動停止するようです。
バッテリーが不足している際には、充電しながら使用することができます。ケースにくぼみがあるので、MicroUSBポートとくぼみを合わせて、USBケーブルを接続しましょう。
60秒経過すれば、除菌作業完了です。見た目には何も変わっていないので、変化を感じにくいですが……。
今回は布マスクの除菌でしたが、1日に何十回も触るスマホも細菌やウイルスの温床となりがちです。手持ちのiPhone 11 Pro Maxもこのケース内に収まったので、そこそこ大きめのスマホでも大丈夫そうですよ。
紫外線は人体に有害……Mahatonの安全対策は?
細菌・ウイルスを死滅させる紫外線は、人体にとっても有害なものです。紫外線が人体にもたらす影響については、環境省から配布されているPDFをご覧ください。
紫外線による 健康影響 – 環境省(PDF)
Mahatonから照射されている紫外線も例外ではありません。操作中に誤って、深紫外線LEDを見てしまいそうですが、実はしっかりと安全対策がとられています。
Mahatonが65度以上傾くと、自動停止するようになっています。
ただ、安全対策が取られているからといって気を抜かないようにしましょう。特にお子さんのいる家庭では使用にあたって細心の注意を払ってください。
まとめ
日本だけでなく世界中がマスク不足に悩む2020年、待ち望まれたデバイスです。日本政府から布マスク2枚が配布されるというタイムリーな時期に、オススメの製品です。
ただ……除菌できるからといって、過信は禁物です。Mahatonはあくまで補助的なもの。ベタベタ触りまくっては感染リスクを高めるだけ。新型コロナウイルスの感染を広げないよう、気をつけて生活していきましょう。