iPhone 8発売以来、注目を集めているのがワイヤレス充電規格のQi。ケーブルを使わずに充電できるという点が非常に利便性が高く、Lightningケーブルを挿す回数が激減。今後iPhone Xの発売も控えていることから、このQiの市場はどんどん盛り上がることが予想できる。電力を通すものにはQiが載ってくることになるだろう。その最先鋒はやはりモバイルバッテリーだ。
とはいえ、まだまだ種類は少ない。Amazonにあっても、まだまだQiに対応したモバイルバッテリーはない。その中で、見つけたのがこちらの製品。10,000mAhの大容量を持つバッテリーだ。買って試してみることにした。
Qi対応の10,000mAhバッテリー
真っ白な箱に、銀色のロゴが光るパッケージ。安っぽさはない。
内箱には真っ白なバッテリーが一つだけ見える。
マニュアルもない、モバイルバッテリー本体とMicroUSBケーブルだけが入っている。
側面には、給電開始するためのボタンとインジケータ、出力用のUSB-Aポートがある。
反対側には、バッテリーの容量表示がある。USB出力は5V/2.1A、ワイヤレス出力は5V/1Aというスペックのようだ。
右側面には、MicroUSBポート。こちらはバッテリーの充電用。
左側面には、USB Type-Cポート。こちらもバッテリーの充電用。どちらのポートからでも充電できるらしい。
iPhone 8 Plusより小さい?大きい?
大きさを見ていこう。写真を見てわかる通り、iPhone 8 Plus(写真右)と幅は同じくらいだが、高さはさほどでもない。
ただし、10,000mAhという容量を持つバッテリーなので、19.0mmと厚みはそれなりにある。
重量は213.6g。iPhone 8 Plusよりもやや重い。
通常充電のスペックは5V/2.1Aだが……
まずは、iPhone 8 PlusをLightning to USB-Aケーブル(通常のLightningケーブル)で充電してみた。しばらく様子を見ていたが、5V/1Aで安定して出力されていた。標準付属のUSB – ACアダプタと変わらないようだ。
Qiで給電して見たところ……
バッテリーの中央にはQiのロゴマークとともに、給電エリアをしめす円状の滑り止めが貼ってある。この上にQi対応のスマートフォンを載せればいい。
給電開始のボタンを押して、iPhone 8 Plusを載せたところ、「PW」の赤いLEDから、無線を表すアイコンの緑のLEDに切り替わった。この状態でiPhone 8 Plusへの給電ができている。まずは予想通りの動作をしている。
ACアダプタから給電しながら充電すると……
次のシチュエーションは、モバイルバッテリー自身に充電しながら、Qiで給電できるか。結論からいうと、これはできた。例えば、夜寝るときに写真の状態にして、起きてみるとiPhone 8 Plusもモバイルバッテリーも満充電となっていた。
USB-Cからの出力は本当にダメなのか……
せっかくUSB Type-Cポートがあるので、本当は出力できるんじゃないかと繋いでみたけど無反応でした。やっぱりここは入力ポート。
QiとUSBで2系統出力可能できるのか……?
最後に、iPhone 8 PlusをQiで充電しながら、Androidスマートフォン(写真ではXperia XZ)をUSBケーブルで充電してみた。両方とも充電状態になったので、これは成功。
Xperia XZはQuickCharge対応なんだけど、このモバイルバッテリーはQuickChargeには対応していない。出力は5V/1.25A前後で安定した。
(なぜiPhone 8 Plusをひっくり返しているのかというと、USBポートの方向がこっちでないと測定結果が見えないため……)
まとめ
充電速度はけして早くはないけど、そんなことより、ケーブルを持ち運ぶことなくバッテリーで充電できるという事実の方が重要です。
モバイルバッテリーといえば必ずケーブルをセットにしないと無用の長物になっていたけど、このバッテリーならそれも不要。カバンの中からこれでまた一つ荷物が減った……。