日曜劇場「陸王」に登場する“マラソン足袋”
池井戸潤先生原作の日曜劇場「陸王」(TBS系日曜夜9時)始まりましたね。池井戸潤先生×日曜劇場は「半沢直樹」を始め「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」と当たりばかりなので、今回も熱い物語を期待せずにおれません。(第2回はいきなり選挙特番でお休みですが……)
裸足感覚のランニングシューズ
さて、本作「陸王」では老舗足袋業者が新規事業として、“裸足感覚”を追求したランニングシューズの開発を行います。
実はこの「“裸足感覚”のランニングシューズ」はベアフットシューズという名称で、様々なメーカーから製品が出ています。あくまで一例です。
※リンクはAmazonの検索一覧にリンクしています。
この中でも、ビブラム ファイブフィンガーズは5本指のシューズということでその異形がたびたび話題になります。私も五本指ソックス愛好者としてこれに手を出そうと試し履きしたのですが、価格と見た目のバランスで購入に至りませんでした……。
こはぜ屋のモデル?きねや足袋株式会社
さて、陸王に登場する老舗足袋業者「こはぜ屋」にはモデルがあるといわれています。それは日曜劇場「陸王」のクレジットにも登場する「きねや足袋株式会社」です。この会社も埼玉県行田市にありますし……ね。
きねや足袋
http://kineyatabi.co.jp/kineya/
きねや足袋株式会社の“ランニング足袋”
きねや足袋株式会社では、「ランニング足袋」という名称でランニングシューズを出しています。ドラマを観た方ならお分かりと思いますが、マラソン足袋のモデルはきっとこれ……ですよね?
「陸王」のドラマを観る前に、このランニング足袋の存在を知ったので、何気なく、とあるショップのサイトを見ると……売り切ればっかり!もしや放送前なのに、すでにドラマ効果……?
ともあれ、一部のサイズであれば在庫のあるショップもある様子。値段も手頃だったし、欲しくなったときに手に入らないのも悔しいので、とりあえず買ってみることにしました。
ランニング足袋「無敵(MUTEKI)」
その名も「無敵(MUTEKI)」です。箱ではなく、透明なビニール袋に入ってきました。この包装の仕方が靴ではなく、いかにも足袋っぽかったので、なるほどと思いました。靴紐は黒と白が1組ずつ入っています。
購入されたらぜひ読んでほしいのがこのマニュアル。あえて中身は載せませんが、ランニング足袋の履き方だけでなく、走り方や呼吸法まで載っています。しかも英語も併記してあるので、海外の方にもオススメ。日本のおみやげとして喜ばれそうです。
グリップ力抜群の天然ゴムソール
ランニング足袋の特徴は、足裏のゴムソールです。薄さわずか5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫いつけています。足袋なので指先が二股に分かれていますが、どちらが親指側かはソールを見れば一目瞭然。
薄さ5mmなので、かなり柔らかいです。
足の指先でしっかり蹴り出せるほどの柔らかさを備えています。(写真は分かりやすく見えるように手を突っ込んで曲げています)
ゴムソールの削れ具合を見て、自分の癖をキャッチしましょう、とマニュアルにはあります。
足を包み込むアッパー生地
ゴムソールだけでなく、アッパー部分にも注目してみましょう。外と内で生地は異なります。
かかと部分にはゴムが入っているので、伸縮自在。フィット感を高めるのに一役買っています。これも従来のシューズにはなかったもの。
縫い目がそのまま製品の特徴になっています。
こちらも。
足先に至るまで、縫い目が縦横無尽に走っています。
履いてみる
裸足で履いてみます。通常、靴を選ぶときは指先に少し空間を空けますが、これは足袋。指先までしっかり入れます。
かかとの位置を合わせたら、靴紐を通します。
アッパー生地が柔らかいので、靴紐を少しずつ締めていくと足の形にぴったりフィットしていくのが分かります。なにこれ、すごい。
裸足で履くのに抵抗がある方は、Tabioのレーシングランソックスがオススメです。フィット感が高く、底面に滑り止めのゴムがあるので足裏が痛くなりにくいです。五本指ソックス派の方はぜひこちらを。私は走るときこれを履いています。
というわけで、両足にぴったりフィット。
軽く歩いてみただけでも「裸足感覚」というのがよく分かる。グリップ力もすごい。
持ち運びにも便利
旅先でランニングしようと思ったら、このランニング足袋はとてもコンパクトに収まります。
これは普通のランニングシューズにはできないポータビリティの良さですね。
まとめ
足裏が薄いので、地面の感覚がそのまま伝わってきます。ちゃんと走れれば、膝への負担も少なくなるはずなので、うまく慣れていきたいものです。
見た目のこともあるので、まだまだ戸惑いますが、ドラマが終盤にさしかかる頃には、うまく走りこなせているといいな。